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02 目標決め

 え〜、しばらく話してわかったのは5つ。


1:タイムスリップするのは第二次世界大戦期あたりの日本兵だということ。

2:タイムスリップする日本兵は完全ランダムなこと。

3:タイムスリップして最初に来るのがこの場所。

4:来た日本兵を俺みたいに手足を縛っているのは外に出た時にパニックにならないように説明などをするため。

5:アメリカに出現するはずなのに日本が協力しているのは日本人なのに日本に居た記録がないとおかしいから、住んでた記録とか戸籍を作ってもらうため。あと最初にこの現象を発見したのが日本だから。

6:元に戻る手段?そんなのねぇよ。黙れよ。


 以上。うん、これぐらいは予想してた。80%でこんな感じだろうと思ってた。ちなみに手足の拘束は解いてもらえたよ。

 さぁそんなことより問題はこれからどうするかだ。幸い日本政府は別班を通じて、アメリカ政府はCIAを通じて生活に必要なお金は用意してくれるらしい。日本も戸籍を作ってくれるらしいし、アメリカも作ろうと思えば作れるらしい。日本にすぐ帰国するならほとんど何もしないとのこと。

 とりあえず、他の人はどうしたかを聞いてみるか。


「ちなみに、俺以外にタイムスリップした人は今は何をしてるんですか?」


 すると日本人の方が答えた…言いにくいから後で名前聞こう。


「え?大体の奴は普通の会社に就職して仕事をしながら暮らしたり普通にしているわよ。あ、でも一人だけ某企業の社長になってる人がいたわね。あれにはびっくりしたわよ。」

 へ〜、社長かぁ…あ!そう言えば俺って小さい頃の夢があれだったよな、確か…「アメリカの大統領になりたい!」ってよく言ってたっけ…母さんは確か、無視か「日本の首相でいいでしょ…」とか言ってたよなぁ。日本人でもなれるのか一応聞いてみるか。多分無理だけど。


「お前だったらなれるよ。」

「え?」

「いや、だからなれるって言ってるんだよ。アメリカの大統領になる条件は3つ、1つ目はアメリカ生まれであること。まぁこの時点で普通じゃ無理なんだが俺たちが上に言ったら多分出生証明書とか作ってくれると思うぞ。もちろん日本人の子供としてな。」


 そんな簡単でいいのかぁ?その上の人。


「2つ目がアメリカに14年住んでること。まぁこれは生まれてからずっと住んでたってことにすればいい。3つ目は35歳以上。まぁそれまでの間に政治の勉強をしたりすればいいだろう。まさか、大統領になりたいのか?」

 意外に行けるもんだな。まぁ他にやりたいこともあるしもう少し考えてみるか。


ーーーー


 うん、ありません!てか既になくなってます!最初に考えたのが電話交換手。でもさっきの"すまほ"とやらでとっくにいらない時代になってるらしい。『でんぱ』?なんだそれ?

 続いて蒸気機関車のかま焚き。俺ってまぁまぁ体力自慢なんだよね。あ、俺の細かな説明をしていなかったな。まず身長が176㎝。体重が70㎏。国民学校時代は足が一番速かったね。体力測定ではクラスのTOP5にはほとんど入っていたね。

 話が逸れたね。本題に戻ろう。蒸気機関車のかま焚きっていうのは文字通り蒸気機関車のかまを焚く仕事だよ。でも石炭とかって思いし煙とかで体調不良者が多かったらしい。でも今ではそんな時代はとっくに終わっていて…というか1945年にはとっくになかったよ。ただの子供の頃のあこがれだね。


 うん。これぐらい。やっぱりやりたいのは大統領ぐらいしかないかぁ…え?普通に働けって?いやいや、せっかく未来に来たのに普通に過ごして普通に人生を過ごしたいか?そこはやっぱり楽しまんといかないだろ!ってことで大統領に決定!でも2人…つまりCIAと別班が許すかどうかがわからないなぁ…


「いいわよ。」

「いいで。」

「え?マジで?」

「いや、断る理由がないだろ?あんたが大統領になってくれたらこの日本兵保護活動もやりやすくなるし。親米派じゃなかったら禁止したかもしれないが…」


 あっさり通りました☆まぁよく考えたら断る理由もないしねぇ…別班=日本政府としても友好国の大統領が日本人だったら接しやすいだろうし。よし、決定!あ、そうだ。


「すいません、他の日本兵を呼ぶことって流石にできませんよね?」


 もしできるなら藤原を呼びたいんだよね。あいつ頭も良いから協力しあったらいい感じになると思うんだよ。実際友達付き合いがあれだけ続いているんだし。なんてことを考えていたら日本人の方が答えた。


「流石に無理ねぇ。そもそもなんでタイムスリップしてるのかがわからないし。今回この日本兵がタイムスリップしてる現象が分かったのは日本大使館にたまたまタイムスリップした日本兵を取り調べとか指紋検査してどの戸籍にも当てはまらないのに昔の行方不明日本兵にはちょうど当てはまったのがきっかけだから。そこまで調査できてないわよ。」


 まぁそうだろうなぁ…たまたま来るのを願うしかないか。でもあいつがあのまま1945年で生きたいと思ってるなら別だがな。そもそもめっちゃ低確率だろうし。そして日本人とベンが言った。


「目標は決まったようね。まぁ、資金援助はできる限りやるつもりだから、頑張ってね!」

「アメリカも支援するから頑張ってな!」

「はい!」


 すると日本人の方が「じゃあ、『あれ』やる?」と言ってきた。ベンは納得してるらしいけど、俺はいまいち分かっていない。


「あの、『あれ』ってなんですか?」


 すると日本人の方は俺が知らないことに気付いたようで説明し始めた。


「『あれ』っていっても色々あるんだけど今回やるのは『エイエイオー!』よ。」

「何それ?」

「何かが始まるとき…例えば何かのスポーツが始まるときにそのプレイするチームとかが気合いを入れるために使ったりするわよ。」

 へ~…あ、いいこと思いついた!


ーーーー


「じゃあいくわよ!せーのっ!」

「「「エイ、エイ…」」」

「オーッ…なんで私だけしか言ってないのよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 あれ、ベンさんも同じこと考えてたんだ。いやいや明日香(あすか)さん、そこまで怒らなくてもさぁ…あ、さっき名前教えてもらったよ。(やなぎ) 明日香(あすか)っていうらしい。


 まぁ、目標も決まったし、気合も入れたところで…え?オーッを言ってないから入ってない?いいんだよ細かいことは!まぁ、大統領目指して頑張っていくぞ!オーッ!

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