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【完結】この男に甘い世界で俺は。〜男女比1:8の世界で始める美味しい学園生活〈 SNSラブコメディ〉  作者: 漂鳥
第3章 もうすぐ夏休み〜夏休み編

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◇SNS 07 こんな大人になるのかって、ときめいた

《2-A 連絡グループ》


ミカ:はい、ちょっとそこ、みんな正座。


ラン:なになに? 説教? なにが始まるの?


ミカ:今日のみんなの怪しい行動について、話し合おうじゃないの。


ユー子:怪しいって何が?


ミカ:今日は、みんなが知っている通り、A組男子 with 今川くんパーティが、バトフラにログインしました。


サキ:うん。年齢設定かなり弄ってたよね。大人っぽくなっても、みんなカッコよかった。


シズ:今川くんだけなぜか若いまま。でも相変わらずの美少年ぶりが半端なかった。


ユー子:うんうん。今川くん、元気そうでよかったよ。


ミカ:そういう話は後で。私たちがまず決めないといけないのはシフトだから。


ひな:何のシフト?


ミカ:もちろん男子パーティへの接近を許可するシフト。


キョーコ:えー、なんで? ゲームの中でシフトって必要?


ミカ:みんな、ここは男子たちの立場に立って考えてみようよ。新しいゲームに初ログイン。さあ冒険だってワクワクしたいわけだ。早速フィールドに出てみると、いったいどうなったと思う?


ユー子:えっと。モンスターとエンカウント?


ミカ:そう「A組女子が現れた」。また「A組女子が現れた」。またまた「A組女子が現れた」ってね。


ひな:なるほど。言いたいことは分かった。うちら全部で四パーティあるから、私たちは偶然の一回でも、男子たちにとっては、少し歩くごとにクラスの女子が次から次に現れることになる。


ミカ:そういうこと。今日は初日だから、ログイン時刻も似通うだろうし、四回もの「偶然ね」が重なることも、もしかしたらあり得ると、優しい彼らは思ってくれるかもしれない。でも、このまま自由にしておくとどうなる?


キョーコ:ログインする度に、クラスの女子に付きまとわれている状況になるわけか。


ミカ:それって不味いよね。せっかく仲良くなってきた男子たちに嫌われたくないでしょ?


ユー子:それはもちろん。


チカ:でも、シフトってどうやって決めるの? 男子たちがいつログインするかなんて分からないでしょ?


ミカ:だからガチガチ縛るつもりはないよ。そんなの無理だしね。要は、ログインした時に男子がいるからって、わーってアリンコみたいに群がらなければいいわけ。


ひな:具体的には?


ミカ:男子「パーティ」については、その日最初に遭遇したグループに優先権。だけど、一回接触したら、しばらくは接近を控える。それくらいでどう?


キョーコ:しばらくってどれくらい?


ミカ:一週間とか?


チカ:一週間は長いような気がするけど、でも男子パーティって言ったよね。それってパーティ限定ってこと?


ミカ:そう。パーティじゃなくて、個人でログインしている時は話は別。接触ルールを決めてもキリがないから、各自節度を保った上でフリーでいいと思うんだけど、どう?


ユー子:賛成。男子たちも夏休みだし、旅行なんかにも行くだろうから、いつもパーティ行動とは限らない気がする。


ひな:だね。じゃあ、そういうことで。やってみてダメならまた変えればいいよ。


シズ:よし。ではそれで決定って事で。シフトの話は一旦終了。せっかくだからゲームの話で盛り上がらない?


チカ:賛成! じゃあまずは、男子たちのアバターについて。


ユー子:王子、メチャメチャ男っぽくなっていて超カッコよかった。黒髪凄く似合ってたなぁ。いつもよりワイルドな感じで。


キョーコ:思った。こんな大人の男性になるのかって、メッチャときめいちゃった。


ひな:うーん。北条っちはあんまり変わらなかったよ。年を取っても、ゆるぽわんで可愛いタイプなのかも。


シズ:そうだね。カラーリングのせいもあるかもだけど、北条っちって、童顔だしね。


チカ:斎藤くんが意外だった。いつものイメージと違って、柔らかい印象。


ラン:僧侶っていうのがね。なんか予想外。今川くんの華師はぴったりだと思ったけど。


ユー子:わかるー。美少年魔法使いそのもの。


シズ:意外といえば上杉くんのカラーリングもじゃない? すっごい似合ってたけど。


サキ:オレンジ色でしょ? イメチェンだけど、あれはアリ。上杉くんも、年取るとさらにカッコよくなるタイプなんじゃない?


ラン:私的には、全員カッコよかった。年上に弱いのかも私。


サキ:結城くんと北条くんは、年を取ってもあまり変わらない。永遠の少年系。他三人は、イケオジになる可能性大と見た。


ユー子:同感。そして、そのイケオジになった王子の隣に私の居場所を作りたい。


ひな:もしもし。ユー子、やだまたトリップ?


ミカ:ユー子、あんた結構いい線いってるんだから、ガツガツしないように気をつけなね。


ユー子:本当!? いい線いってる?


ミカ:今のところ、王子にとっては、ユー子がクラスで一番親しい女子ポジションだと思うよ。


ユー子:一番? 本当に一番?


ひな:ユー子、もしもーし。ダメだ。しばらく天に昇って降りてこないわ、これ。


ミカ:あーあ。早く理性を取り戻せよ。


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