女盗賊ミランと盗賊団の黒蛇
(どうして、私を置いていったの? なんで、私をひとりぼっちにしたの? ひどい、ひどいよっっ)
大声をあげて泣いた。
市場の大男に殴られても、養父母に罵倒され踏みにじられても平気だった心が今、悲鳴をあげて壊れていく。
ある日突然、姿を消した幼馴染を、ミランはいつしか憎むようになっていった。
「……今さら私の前に現れて、どうだと言うのだ……私は許さない、そうだ、許せないのだ」
裸の身体に、夜着を羽織る。その上から大刀を提げると、ミランは宿屋へと戻る暗い小径を、歩いていった。
✳︎✳︎✳︎
孤高の女盗賊ミランは、リの国国主リンドバルクより依頼を受け、盗賊団メイファンに連れ去られたリンドバルクの妹、翼人のティアを奪還しに、ルーエン街へと乗り込んだ。そんなミランの前に現れたのは、盗賊団の首領ルォレン。幼い頃ミランの元を去っていった幼馴染ルォレンを、ミランは激しく憎んでいた。ティアを助けたミランはティアを連れて旅を始めるが、過去のリンドバルクの愚行により馬の脚の部族に狙われるはめとなり、ミランはその部族の怒りを収めるため、自らの命を差し出したのだった。
✳︎✳︎✳︎
幼馴染の二人ミランとルォレン、血の繋がらない兄妹リンドバルクとティア、竜のシュワルトとミランなどの切ない恋を書きたいと思います。終わりましたが、なんかもう趣味全開で、ちょっと恥ずかしいくらいです(汗)それにしても評価やブックマークをありがとうございます。心からの感謝の気持ちが届きますように。
大声をあげて泣いた。
市場の大男に殴られても、養父母に罵倒され踏みにじられても平気だった心が今、悲鳴をあげて壊れていく。
ある日突然、姿を消した幼馴染を、ミランはいつしか憎むようになっていった。
「……今さら私の前に現れて、どうだと言うのだ……私は許さない、そうだ、許せないのだ」
裸の身体に、夜着を羽織る。その上から大刀を提げると、ミランは宿屋へと戻る暗い小径を、歩いていった。
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孤高の女盗賊ミランは、リの国国主リンドバルクより依頼を受け、盗賊団メイファンに連れ去られたリンドバルクの妹、翼人のティアを奪還しに、ルーエン街へと乗り込んだ。そんなミランの前に現れたのは、盗賊団の首領ルォレン。幼い頃ミランの元を去っていった幼馴染ルォレンを、ミランは激しく憎んでいた。ティアを助けたミランはティアを連れて旅を始めるが、過去のリンドバルクの愚行により馬の脚の部族に狙われるはめとなり、ミランはその部族の怒りを収めるため、自らの命を差し出したのだった。
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幼馴染の二人ミランとルォレン、血の繋がらない兄妹リンドバルクとティア、竜のシュワルトとミランなどの切ない恋を書きたいと思います。終わりましたが、なんかもう趣味全開で、ちょっと恥ずかしいくらいです(汗)それにしても評価やブックマークをありがとうございます。心からの感謝の気持ちが届きますように。
第一章 女盗賊ミラン
プロローグ
2018/12/24 14:18
(改)
一
2018/12/26 09:09
(改)
二
2018/12/26 14:40
三
2018/12/28 10:22
(改)
四
2018/12/28 16:07
(改)
第二章 盗賊団の黒蛇
五
2019/01/03 11:24
六
2019/01/04 15:34
七
2019/01/04 16:48
(改)
八
2019/01/07 11:05
(改)
九
2019/01/10 15:48
(改)
十
2019/01/11 13:25
(改)
第三章 幼馴染の二人
十一
2019/01/11 19:28
(改)
十二
2019/01/13 12:39
(改)
十三
2019/01/13 15:39
(改)
十四
2019/01/14 14:37
第四章 翼人の姫君
十五
2019/01/14 15:25
十六
2019/01/15 10:20
十七
2019/01/15 13:24
十八
2019/01/15 14:04
(改)
第五章 リの国の国主リンドバルク
十九
2019/01/15 14:26
二十
2019/01/15 14:35
(改)
二十一
2019/01/15 16:04
(改)
第六章 首領ルォレン
二十二
2019/01/15 20:16
(改)
二十三
2019/01/17 09:04
二十四
2019/01/17 15:25
二十五
2019/01/17 15:43
二十六
2019/01/23 20:17
(改)
第七章 国主の兄と翼人の妹
二十七
2019/01/24 10:05
二十八
2019/01/24 11:26
(改)
二十九
2019/01/24 12:45
(改)
三十
2019/01/27 09:42
三十一
2019/01/27 12:17
(改)
第八章 馬の脚の部族の長ハルージャ
三十二
2019/01/28 20:36
(改)
三十三
2019/01/30 09:48
三十四
2019/02/01 09:19
三十五
2019/02/06 10:09
(改)
三十六
2019/02/07 10:40
(改)
第九章 死を以って
三十七
2019/02/07 13:47
(改)
三十八
2019/02/07 15:16
(改)
三十九
2019/02/11 14:28
四十
2019/02/11 16:39
(改)
四十一
2019/02/12 11:33
四十二
2019/02/14 13:17
(改)
四十三
2019/02/17 11:11
第十章 それぞれの想いの中で
四十四
2019/02/17 13:14
(改)
四十五
2019/02/17 15:18
(改)
四十六
2019/02/18 12:02
(改)
四十七
2019/02/18 14:04
(改)
四十八
2019/02/18 16:36
(改)
四十九
2019/02/19 14:28
(改)
第十一章 二人の距離
五十
2019/02/26 10:12
五十一
2019/02/27 21:13
五十二
2019/02/28 16:23
エピローグ
2019/03/04 11:44
(改)