ヘルマンストック
ヘルマンストック(HELLMANSTOCK)
ヘルマンストックIncは、アメリカ合衆国、カリフォルニア州パロアルトに本社を置く、老舗ソフトウェアメーカー。ABSに関連するもの、ほぼ全般を開発製造販売している。ABS関連企業でも、かなり規模が大きい。ABSのエンジニアは約二千人在籍しているともいわれ、米国はおろか世界最大である。
非常に多くの、特に米国企業と深い関係を持ち、ヘルマンストックグループとも言われる企業集合体を形成している。しかし、それぞれ資本は別で提携関係にある。
ABS開発において著名なプログラマー、ジム・マクブライドが同社に在籍していることでも有名。また、かつてはアンジェラ・サトクリフも在籍していた。
現在のCEOは、ジョン・コール。
ラルフ・ヘルマン(1995ー2072)とリチャード・ストック(2006ー2082)が二〇三七年に創業した。当時、セキュリティ関連ソフトメーカーに在籍し、ソフト開発を行なっていたヘルマンを、ストックが知人を介して知り合い、プログラマーとして大変優秀だと評価されていたヘルマンを、ストックが説得したという。
マザーの反乱以降、ビットファイターなどが登場すると、いち早くビットファイターを研究し、資金を投入してファイターを量産した。以後もどんどん量産し、マザーに抵抗する勢力の一つとして活躍した。グレッグ・ウィルソンの活動を強力にバックアップしていた。
ビットソルジャーの登場以降は、ソルジャーの需要が凄まじい勢いで高まり、いくら量産しても追いつかないくらいに売れたため、以降ヘルマンストックは大躍進している。
ABSに関しては、本体だけでなく、構成する細かい部品まで、そのほとんどを自社で開発生産している。また、ABSの装備品、武器、キャリアなども生産しており、ヘルマンストック製だけですべてを揃えることができる。また、部品などは、他メーカーに出荷もしている。
銃器メーカーとして、非常に有名なウォリナー社とはとても親密であり、お互いの製品で連携している。
顎部が大きく突き出している「ジョウガード」というデザインが、メーカーの特徴としてよく挙げられる。(日本では”クチバシ”と言われることも多い)
ヘルマンストックのABSは「E型」という別モデルがある。Eは、エンハンス(強化型)のことで、どれもジェネレーターなどを強化した特別仕様となっている。また、「S」のついたモデルは狙撃仕様に調整されたもので、標準仕様とはスペックが異なる。
HSー01
ヘルマンストック初のABS。第一世代ABS。
メスナー&リュッカーのAM1に対抗して開発された。早くからジェネレーターの開発を重視していたこともあり、価格面ではあまり差がないにも
関わらず、当時ではかなり高出力のジェネレーターを搭載した。結果、AM1の倍近い出力を誇ることになり、販売面ではかなりの成功を収めた。
実戦でもかなりの実績を残しており、優秀な機体だった。
HSー02
第一世代ABS。HSー01の成功をお手本に、そのアップグレードモデルとして設計された。
この機体が、新設される米オンライン部隊が制式採用したこともあって、非常に生産台数が多い。そのこともあって、当時とても人気があった。
一説には、米軍側から、HSー01の改修などを提案して、それに合わせて設計されたともいわれている。
HSー03
第一世代ABS。HSー02とは違うテーマで設計されている。耐久性などを重視した、いわゆる「ゴツい」仕様になっている。
前線を支える能力は高いものの、運動性がいまいちであることが仇となり、どんどん強力になっていくウイルスの進化に追いつけず、遅れがちになり、使われなくなっていった。
防御面では有効だったが、結局は強力になっていくウイルスの猛攻の前には大してアドバンテージとならず、動きの鈍い03では逆に不利だった。
HSー04「クインシー」
第一世代ABS。HSー02の正統進化型として設計された。
優れた性能を持ち、当時かなり活躍した。が、次第にメスナー&リュッカーのABSが、その新進性で存在感を高めていくのと反対に、旧態然とした設計が仇となり、人気を落とした。第二世代が登場すると、早いうちに第二世代仕様に改良したものが発表されたが、人気は回復しなかった。
機体名は、米国の英雄、ジョージ・バーソロミュー・クインシーに由来する。
HSー07「クインシー2」
第二世代ABS。
B&Bのサジタリウスに対抗して開発された。性能面では決して引けを取らないものの、メスナー&リュッカーのクリーガーなど、第二世代の新型が次々に登場する中で、存在感を見せつけられず埋没していった。
HSー09「SX」
第二世代ABS。クインシー2の失敗を受けて、打倒サジタリウスを目指して開発された。
コストを抑えるために性能面を妥協したが、むしろそれが評価され、よく売れた。第二世代以降は、性能に比重を置いた設計をされたABSが多かったが、それらはコストの問題で数が揃えられず、このSXの優位性が際立った。
Sはサジタリウス、Xはエクシードのことだといわれている。
HSー10「セドナ」
ヘルマンストックの主力ABS。
ジェネレーター出力が高く、基本的な能力が高い。反面、コストアップを問題視され、米軍への納入数も次第に減っていった。また、安価なマリーナばかりが売れたことも、厳しい事態に拍車をかけている。
バージョンアップもVer3・6・2までで後回しにされ、長くアップデートされていない。
名称はエスキモー・イヌイット神話の、海の女神「セドナ」から付けられた。
HSー11「マリーナ」
ヘルマンストックの主力ABS。第二世代ABS。壊れにくく、汎用性がとてつもなく高い。カスタマイズも容易で、オペレーターには大変好評だった。大量に製造され、長い間使われたこともあり、現役の座を第三世代に譲ったあとも、中古が大量に出回っている。現在は、民生市場で人気が高く、今も新規製造されている。
現在は第四世代になっており、最先端のABSの一つ。
メスナー&リュッカーの「クリーガー」シリーズをかなり意識したモデル。
すでに運用されていた、セドナとの連携を意識して開発されている。
名称はエスキモー・イヌイット神話の、太陽の女神「マリナ」から付けられた。
>マリーナ(4代目、前期型)
HSー14S「ガーランド」
第二世代ABS。
初めから狙撃性能を重視した設計で、優れた狙撃性能を誇る。反面、ほかの面においては少し劣る。三代目S型マリーナがベースになっており、現在では設計が古い。五代目マリーナをベースにした新型を開発中だと噂がある。
名称は、伝説のスナイパー、アーネスト・ウォルシュ・ガーランドに由来する。




