プロローグ「戦う世界」
はじめまして。
僕はどうにも画力がなく、マンガでは著せなかったので、文章として著してみました。
激しい描写は不得手としているので、若干ログ風になってしまうかもしれませんがご容赦ください。
世界で最も強い人間は誰か?
その疑問に対する解答は明確でない。
だが、俺はその疑問に対する解答を明確にしたい。
俺自身が世界最強となることで。
この話は、世界最強を目指すある兄弟たちの話。
この世界には、数多の強者がいる。
その殆どが「異能力者」であり、
その九割九分九厘は「双能力」を持っている。
原則、能力を持たない者は0であり、能力を持つ者は2である。
能力の仕組みは2つに分けられる。
・発動型
能力を体外(もしくは体内も)で発動し、扱うタイプ。物理法則や生物の身体にはあまり干渉せずに使用できる。
・効果型
能力が身体や物理法則そのものに発動するタイプ。殆どは自身の身体を強化したり回復したりする能力である。
また、2つの能力の関係性は様々ある。
・並立式
最もポピュラーなタイプの1つ。2つの能力はそれぞれ独立しており、互いに干渉せずに扱える。
上級者ともなると、これを織り交ぜてあたかもコンビネーション攻撃の様に扱う。
・+α式
並立式と同じくらいポピュラーなタイプ。片方の能力にもう片方の能力が作用する関係。言い方を変えれば、片方の能力に依存する能力の関係である。
・合致式
かなり稀なタイプ。2つの能力がほぼ同じ能力であり、ほぼ完全に1つの能力に依存するタイプである。しかしそれだけに能力の相乗効果が強く、能力者として強くなりやすい。
・リンク式
これもかなり稀なタイプ。2つの能力が互いに干渉し、繋がっている。
そしてこの世界は、実力至上主義である。弱者は淘汰され、強者は残る。
日々どこかで熾烈な戦いが行われ、勝者と敗者が生まれる。
これから始まるのは、ランチ、ナイト、モーニンの兄弟の壮絶な戦いである。