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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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敵の存在

岡野達也、中野和彦、小島健二の三人が立ち去ったのを監視塔の上から見ていた三神怜子と鈴木真理はのんびりと周りを眺めながらおしゃべりを楽しんでいた。

「そういえばさ~お風呂ってどうすんの?」

「どっかに家なんてないかな?あっ。」

「どったの?」

鈴木真理が手招きをしたので三神怜子も同じ方角を覗き込んだ。するとはるか向こうに青い屋根の二階建ての家が見えた。

「あそこならあるんじゃん?」

「拳銃あるんだしー脅してあたしらの家にしちゃおうよ!」

「いいじゃん。倉庫にバイク有ったし乗っていこうよ」

「いいじゃん。いいじゃん。あたしらついてる~」

二人は意気込んで早速監視塔から降りることにした。

後先考えずに拳銃を振り回しながら鼻唄混じりに倉庫の入り口へと向かった。

「あったー。これサイドカーじゃん」

「年代物だよね~真理、運転出来んの?」

「大丈夫~免許持ってるから~」

「マジかっけーじゃん」

鈴木真理が刺さったままの鍵を回しクラッチを蹴る。大きな音と共にエンジンがつき跨いだ瞬間、鈴木真理の横で三神怜子が倒れていた。

「なに~悪い冗談、やめてよ~」

バイクから降りて抱き起こすとこめかみに穴が開いて、そこから血が吹き出していた。

「いやっ、、、なにこれ?達也?こんなの冗談じゃすまないよ」

さっき入ってきた入り口には人影があった。

迷彩服に身を包んだ人の姿が。

「誰よ。達也?それとも和彦?健二なら許さないから!」

銃口はまっすぐに鈴木真理の方に向けれれている。

「いやよ。なんなのよあんた。」

拳銃を構えることもなくその場に倒れ伏すことになった。



ショッピングモールのような場所の屋上に人影がある。

「さっき何だったんだよ?」

話始めたのは荒木俊介(あらきしゅんすけ)。右耳だけにピアスを開けていて髪も茶髪に染めている。

一見チャラそうに見えるが警戒心は人一倍強い。

行動力があるため女子受けもいい。身長は小さい方だが二重のぱっちりした目に真っ白な歯が印象的である。

「さぁな~俺に聞くなよ」

隣は黒髪にきつい目付きで有りながら女性への接し方が優しいと評判の犬飼要(いぬかいかなめ)

「どーでもいいけどさ。もしゲーム感覚なら死んだらゲームオーバーで戻れるんじゃねー?」

能天気に聞いてくるのはクラス一のお調子者、金子亮太(かねこりょうた)である。

「それなら先手必勝?こっちから仕掛けようよ~」

面白いことが大好きな女生徒は内田沙耶香(うちださやか)

これといって特徴がある訳ではないが活発的でよくしゃべる。

ちょっと丸っこいのは愛嬌とばかりに誰とでも仲良くなれる明るい性格である。

ゲームは格闘から恋愛まで色々なジャンルをこなしている。

ちょっとオタクに片足突っ込んでいる感じである。肩までの髪は癖っけがなくきれいなストレートだ。

その横で大人しく黙っているのは奥田澪(おくだみお)

ボブにした短い髪に、頬にはそばかすが目立つ。

しかし、それもアクセントのように黙っていると暗くて話ずらいが、なれると笑顔のかわいい子であった。身長はクラス一小さいので荒木俊介と共にいつも先頭に並ぶことが多い。

「行く。やられる前に殺る」

「だよねー澪ちゃん良くわかってるー」

二人は仲がよいせいかお互いゲーマーだった。

「確かにここにいても仕方がないし、武器探して仕掛けますか?」

荒木俊介の一声で残りの四人も賛同したようだった。

「じゃーまずはこのショピングモールの中を探さないか?」

犬飼要の意見に内田沙耶香と奥田澪が賛同する。

「あのさぁ~あそこに車があるんだけど取って来ていいかな?」

金子亮太は周りを見回したときに気になっていたようである。

「そうだな、移動手段はいるし。免許持ってないだろう?」

「へへへ、ゴーカードなら・・・」

「大丈夫なの?」

「かなり不安」

女子二人にダメ出しされるがそんな事、気にしないのがこの男である。

「亮太、車取って来てくれ。誰かいたら直ぐに帰ってこいよ」

「俊ちゃん話わっかるー」

そういって金子亮太は駆け足で降りていった。

「一人で行かせていいのか?」

犬飼要が問うが荒木俊介は頭を振り両手を大袈裟に上げて見せた。

「アイツが言うこと聞くと思うか?」

「駄々こねてでも押し通すな・・・」

「だろう?なら、好きにやらせるさ」

二人は女子二人と話した結果、荒木俊介と内田沙耶香ペア、犬飼要と奥田澪ペアに別れて散策することにした。

「澪ちゃんまたね~ちゃんと良いものゲットしようね」

「うん。負けないから~」

「じゃー競争と行こうか?」

二人の会話に荒木俊介が割り込む。嫌な顔をする犬飼要を無視して勝手に話が盛り上がる。

そして散策競争がスタートした。






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