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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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狂った奴等

またもやエリアが狭まり更に範囲が狭まっていく。

とうとう次のエリアには一番最初にトラップを仕掛けた山の方は入っていなかった。

「移動して正解だったわね」

給水塔の上から紗耶香は見張りながら一人ごちた。

回線はずっと開けたままにしているので声は皆に流れていた。

「誰か攻めて来ないかな~、待ってるだけって暇だよね?」

「真面目にやってよ。紗耶香、ちょっと緊張感無さすぎ~」

紗耶香と香奈が上で見張りながら気楽な会話を続けていた。

崖下の家では銃声が響いていた。

「敵確認、今から戦闘に入る」

澪と美弥は回線を遮断すると息を潜めた。

家のドアがゆっくりと開いて足音が近づいてくる。

開いているドアの後ろに隠れている澪はじっと来るのを待った。

次第に近づいてきて英語で警戒する声が聞こえてきた。

そしてそのまま、部屋に足を踏み込んだ所で澪が出て来てトミーガンを撃ちまくった。

部屋に入った2人を始末すると、すぐに隣の部屋に入り込んだ。

そのうちに美弥が二階の階段の側でじっとしていると近づいてきた足音で距離を把握し飛び出すとSKSで頭を一発で撃ち抜いた。

サプレッサーを付けているので音はあまりしていないために気付かれていない。

また、さっきの階段の下に戻って待機した。

上から見ていた香奈が敵を発見する。

「優、あんたの方に敵接近。」

「イースト、2人接近。ウエストからも2人。」

紗耶香は全体的な敵の動きを伝える。

「イーストもウエストも分かりにくいんだよ」

優は何処だよと言わんばかりの反応を示すのだった。

「優、あんたバカなの?東と西よ」

「・・・。用は俺の下の道からも来てるんだよな?」

「そういうこと。手榴弾用意しなさい。3、2、1、ゴー」

「えいっ!」

手榴弾をまだ気づいていないだろう敵に転がした。

上からと転がすやつとで何個も放り投げた。

言葉はわからないが焦っているのは世界共通でわかる。

ドーン。ドーン。ドーン。

と次々に爆発していき静かになると香奈から『終わったわよ』と声が聞こえた。

そのうちにAWMを構えている紗耶香は崖の反対側で登るところを探している2人組を狙撃しようと狙っていた。

銃の先にはサプレッサーが取り付けられているので音はほとんどしない。

動き回る敵をよーく見て引き金に指をかける。

そのまま、一人を始末した。

ぱしゅっ。と小さな音がしてレンズに映る一人がいきなり倒れたかと思うと、もう一人も逃げたす前に香奈が仕留めていた。

「ナイス香奈。」

「紗耶香もね。そろそろまた範囲が狭まる時間だね。確認しておくよ」

香奈はその場を離れると陰に隠れてマップを開く。

範囲は徐々に近づいてきていた。



その頃、範囲ギリギリのところを車で走行中のグループがいた。

合法殺人を遊びとしている彼らは男性2人と女性2人の4人グループだ。

今回は誰が死ぬかを賭けの対象にしていた。

勿論ドラッグも持ち込んでいるため、痛覚も麻痺していた。

車の中では、ばか騒ぎをしながら凄いスピードで走らせていた。

すると、一人のプレーヤーを見つけると車で轢こうぜということになり追いかけ回した。

勿論こんなに騒がしく近づいて来たのだから気づいて物陰に隠れてしまった。

車を止めると4人は降りて散開する。一人の獲物を誰が早く仕留めるかを楽しんでいるのだ。

派手な服の男がいち早く見つけると銃を連射しだした。

連射した為に銃口が上に跳ねてしまって当たらない。

そこを狙って足を撃ち抜くとまた隠れてしまった。

痛みを訴える男とは裏腹に他のメンバーは助けようともしない。

それよりも賭けに勝つ方が大事らしい。

逃げ切るのは無理と見たのか煙幕弾をいくつか投げると車に近づいていき中に乗り込んだ。

アクセルを一気に踏み込むと後ろで声が聞こえた。

もの静がだが、殺意の籠った女性の声だっだ。

『待っていたよ』

何を言われたのかわからぬまま撃ち抜かれて絶命した。

その拍子に手榴弾のピンを握っていた手からピンが落ちると車内で爆発を起こした。

賭けは誰も勝てなかった結果になった。倒した本人も手榴弾を間近に受けて死んだからである。

そのせいで車も使い物にならなくなった。

女性1人は文句をいいながら足を撃ち抜かれて騒いでる男性の頭を撃ち抜いた。

『煩い』と言わんばかりの対応だった。

残ったのは男性一人と女性1人だけになっていた。

歩きながら範囲を目指すがあまりにもギリギリの移動であったのでもう、間に合わず範囲に飲み込まれると一瞬で体ごとレーザーで燃え尽きてしまった。

そして生存者は残り23人となった。



他所では中央が給水塔になると踏んで給水塔の近くに行こうとしている3人組がいた。

しかし、なかなか近づけないことに焦りを感じていた。

茂みに隠れていつ行こうかとずっと待っているとその横を通りすぎる2人組を見かけた。

出ていって殺るか?それとも様子を見るか?とリーダーが悩んでいるうちに歩いていってしまう。

そんなリーダーについている2人は呆れながら責め立てる。

「そろそろ行かなくていいんすか?早くしないと上を取られたら不利っすよ」

「そーよ、このままずっと隠れてる訳には行かないのよ」

リーダーと呼ばれる男はもじもじとしながら言い訳を探す。

「ほら、さっきの人強そうだったし。出ていくと返り討ちに合うかも?」

「最後は殺らなきゃこっちが殺られるっすよ?」

「そうよ。今のうちに追うわよ」

「でも・・・」

リーダーはまだ渋っているがこのままずっと隠れている訳にも行かない。

「もう、意気地無し。私は行くわ」

「俺も付き合うよ」

「ありがとう。あなたはそこでずっとそうしてなさい」

「・・・いや、行くよ」

そう、情けないリーダーを置いて2人がさっきの2人組の後を追っていく。

流石に一人残るのは嫌なのかリーダーと呼ばれた男も後から着いていった。

崖の所で登れないかと試しているのが見えた。

「これはチャンスじゃない?」

「あぁ、登り始めたら殺るぞ?構えとけ!」

「えぇ。わかったわ」

そして崖に手をかけたとき突然それは起きた。

どこからともなく登ろうとした男が頭を撃ち抜かれて絶命したのだ。

それに気づいたもう人には慌てて茂みに隠れようとこちらに走ってきたのだ。

「ヤバイ、気づかれたのか?」

すると、近寄る前に パンっ。と乾いた銃声が聞こえてその場に倒れ付した。

後ろにはリーダーが拳銃を構えていた。

「やる時はやるじゃないか?」

「そうよ、殺れるなら、もっと判断力だけはあって欲しいものだわ」

口々に言っては死体をあさるために死体へと近づいていった。

しかし、彼らはまだ気づいていない。

先程の男が倒れた理由を。それに気づいたのは荷物をあさろうと男を仰向けにした時である。

頭を撃ち抜かれ、そして心臓も被弾していたのだ。






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