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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
51/61

急がば回れ

「エリアが縮まったみたいだね?」

マップを見ていた沙耶香が呟いた。

「結局どうなってんだ?」

優は想像がつかないので、見に行って来ると言い出した。

「だって、このままここにずっと隠れてる訳にはいかないしさ。バイクも有るし、ちょろっと見に行ってこようかな?って!」

頭を掻きながらへらっと笑うと美弥から反対されてしまった。

「そんなに行ってみたいなら皆で動けばいいじゃない?優くんと美弥ちゃんはの二人だけでいかせるのも忍びないしなぁ~?」

終始美弥をみてはニヤニヤとしている沙耶香が助け船を出した。

「行くならさっさと移動するぞ!さっきの銃声でここに人がいるのがばれているのだからな?」

荷物を持つとさっさと立ち上がったのは澪だった。

優の持っていたバイクの鍵をさっさとひっつかむと出ていく。

「おぃ、俺のバイク~」

「まぁまぁ、澪に任せて車に座ってなって、美弥ちゃんの隣にしたるからさ」

「なっ・・・別に・・・////」

「単純で可愛いな~行こっか?」

沙耶香はなぜか上から目線で先導した。

勿論運転は沙耶香が担当した。助手席には香奈が座り、後部座席には優と美弥が座った。

澪はバイクに跨がると一気に吹かして先導を走っている。

目的地はマップ上の境界線だった。

誰とも遭遇する事なく生存者は68人にまで減っていた。

たどり着くとそこはだだっ広い平原になっていた。

マップを見ると赤い屋根の家の後ろで線が引かれていた。

しかし、どこを見ても線らしいものはなかった。

むしろどこが境界線かな区別がつかなかった。

「これ、どーなってんだろうな?」

境界線の外に手を出そうとする優の行動を美弥が遮った。

「試すなら物でやってもいいんじゃない?」

そう言ってから近くの石を放り投げた。すると バリバリッ。

と、凄い音がして石が灰に変わった。

「なっ、なんだよこれ?こんなの即死だろ?」

一瞬で皆の顔色が変わったのがわかる。

現実を知って暫く騒然としたが、このままここにいるのは危険だと判断して円の中心に向かって移動することにした。

「次の縮まるのって40分後だったよな?」

「そうね。どこかの家で休憩でもしない?」

香奈の申し出のに一同が賛成した。

暫く走っていくと二軒並んでたっている家が見えてきた。

「あそこでいったん休憩しようぜ?」

優が目の前の家を指差した。

「さんせー、ちょっと疲れたし家で休みたいかも~」

香奈と沙耶香がそういって近くの道で優と美弥を下ろすと偵察がてらに前を通りすぎて見て来ると言い出した。

優と美弥は建物にゆっくりと近づいてきていく。

その頃、バイクに乗った澪と沙耶香はカーチェイスでもするかのように二台で建物の横を通りすぎていった。香奈は窓から人が見えないかとスコープで確認している。

姿が見えなくなってから香奈からの通信がはいった。

「人がいそうな気配だよ~入り口は閉まってるんだけど部屋のドアは開けっぱなしなんだよね~」

「わかったわ。そっちも裏から近づいてきて」

美弥の言葉に了解の返事が3人から漏れる。

向こうからは見えないようにと、大回りをして家の回りを囲む塀に取りついた。

ゆっくりと塀越しに回りを歩いていくと塀が崩れているところがあった。

そこから優と美弥は中へと入ると入り口を確認した。

入り口は2つ。表と裏の二ヶ所。今はまだ音をたてるわけにはいかない。

もし、もうひとつの家の方にいるのなら沙耶香達と同時に突入した方が良いからだ。

ドアの前で暫く待っているともう一軒の方に着いたと連絡が入ってきた。

「じゃー同時に突入するよ。3、2、1、GOーGOーGOー」

聞こえた声に反応して表からは美弥、裏からは優。もう一軒の方は表からは澪が、裏からは香奈が突入した。沙耶香は指示と狙撃の為に小高い丘まで一人で来ていた。

背後を気にしながらも全体を見える位置で陣取っていた。

優はショットガンをしっかり握りしめて裏口のどドアを開けた。

中へと入ると一個づつドアを開けては中を確認する。

空いているドアは警戒しながらつ近づく。

一階に誰もいないのを確認すると美弥と目が合うと頷いた。

その時、もう一軒で銃声がした。誰かがいたのだろう。

しかし、まずは自分の役割を果たさなければならない。

二階へは美弥の後を追って上がった。

ゆっくりと足音をたてないように近づいてきてドアをゆっくりと開ける。

それから素早く中に入り込むと銃を構える。誰もいないことに安堵して、次の部屋に向かう。

後、残すは2部屋。同時に優と美弥がお互い部屋に突入した。

誰もいないことに安堵する優と、いきなり姿勢を低くしながら飛び込みながら銃を構える美弥。

転がりながら撃ちはなつ。部屋の隅で隠れていた敵に向かって前弾命中させた。

敵は撃つ瞬間にレンズの視界から消えたため慌ててしまいその隙に撃ち込まれてあえなくこの世からもリタイアしたのであった。

隣の部屋から駆けつけた優は、美弥が無事なところを見ると安心した。

「こっちはもう、いないよ」

「そうみたいだな?こっちは誰もいなかった。後はもう軒の方か?」

「あっちも、もう終わってるんじゃないかな?」

「そうだな!」

二人は無事なことに微笑み合うともう一軒の方に向かった。



GOサインを聞いて澪は一階に飛び込むとすぐさま二階にかけ上がった。香奈は一階を隈無く捜索する。

二階からはいきなり銃声が響いてきた。

ダダダダダダー。 カチッ。 ドッカーン。

ダダダダダダー。 ダダダダダダー。

騒がしく銃声が響いている。

一階を捜索し終わった香奈は二階への階段で澪の連絡を待った。

狭い部屋ではお互いの弾が被弾する恐れが有る為に余り近づかないに越したことはない。

特に澪のような特攻するタイプと組む時は尚更だ。

直ぐに二階に上がると聞かされたときは慌てたが、好きにやらせるのが一番効率がいいと沙耶香に諭された。それにしたがい今は一階の安全を確保したのでただ待っているのだ。

すると上かな澪が降りてきた。

「片付いたぞ」

「おっけー。って優達も来たね?」

「こっちは終わったぞぁ~」

入り口の方から声がした。

静かになったのを見計らって入ってきたようだった。



二階に上がった澪はすぐさまドアを蹴ると中に飛び込み、一回転するうちに敵の位置を確認し銃の引き金をひいた。

そのまま、隣の部屋には手榴弾を放り込み、また隣の部屋に駆け込みながら敵がいないかを素早く確認した。いないのがわかると直ぐに最後の部屋に転がり込む。

そこで見つけた敵の攻撃を滑り込んで交わしながら銃撃戦を繰り返したのだった。最初の部屋に1人手榴弾を投げた部屋に2人、最後の部屋に1人と合計で4人隠れていたのだ。


今の生存者数は63人になっていた。すると、またどこか遠くで銃声が鳴り響き、人数は51人になっていた。

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