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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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エリア制限

『車を手に入れたからそっちに向かうね~』

と軽い感じで沙耶香から連絡があった。

「あいつら運転出来るのか?」

「ゴーカードと一緒でしょ?だってアクセルとブレーキさえ分かればいいんだもん。」

香奈の考えも結構単純だった。

「俺さ、二階からバイク見つけたんだけど、取りに行ってもいいかな?」

「なに言ってんのよ?バイクなんて撃ってくださいって言ってるようなもんじゃない!」

「違うよ。車だって運転手狙われたら全員お陀仏じゃん?なら一緒に行動すれば囮にはなるだろう?」

「優の癖に、生意気よ」

香奈は一瞬驚いたが確かに全員やられるよりは美弥を生かすような戦略を取るべきではあった。

一番生き残れる可能性がある人物を守るのは当たり前なのだ。

それで言うのなら、どんくさいのを囮にするのはいい考えではあった。

しかし、足手まといとは分かっていても優は運動神経はいいし、ある程度は器用に何でもそつなくこなす。

頭はちょっと不安なところだらけだけど、勘はいい方なのだ。

今はこのグループのなかでは一番格下にしか思えない位置だけど、慣れれば上手く何でも使いこなすだろう。

問題は実践経験がないってことが大きな課題だった。

美弥と香奈、そして沙耶香と澪に関してはサバゲーだったり研究会メンバーの為、戦略やら実践交えて他校との合同演習等といった経験を積んでいたし、勘も鍛えてきた。

意外とこういうゲームは男性が多いと思われがちだが、実際は他校でも女子の数が圧倒的に多いのだ。

色々なストレスをぶつける為にやり始めたのだが、そのままハマってのめり込んでいる。

今ほど、やっててよかったと思ったことはない。

「わかったわ。でも、危ないと思ったら直ぐに逃げなさよ。私達は自分の身は自分で守れるけどあんたは違うんだからね!」

「はいはい。じゃー行ってくるな」

床に拾ったものを全部取り出すとそのままショットガンを背負ったまま行ってしまった。

「何で行かせるのよ!何かあったらどうするのよ!」

「心配しすぎ。美弥ちゃん、少しは優の事信じたら?」

「何かあってからでは遅いのよ!」

そう言ってから飛び出していった。



駆け足でバイクを見つけた方に向かって急いでいると後ろから足音が聞こえてきたので慌てて振り向くと、そこには美弥の姿があった。

「追いかけて来ちゃった!」

「こっちに来ちゃって大丈夫?俺は嬉しいけど・・・」

「うん。平気だよ~香奈ちゃんなら一人でも平気だもん」

「そっかー、俺さ足手まといな上に、カッコ悪いとこばっか見せてるよな~」

溜息混じりにそう言うと少し落ち込んだ。美弥は優の袖を引っ張ると自分の方を向かせた。

「そんなことない。カッコ悪いなんて思ってないよ。生き残ってくれる事が一番かっこいいんだよ!」

二人はお互いに見つめると笑顔が零れた。

そんなことをいってくれる美弥が凄く愛しくて抱きしめたいけど、今はそんな状況ではない。手をぎゅっと握ると駆け出した。早くバイクを見つけるために。

少しいくと放置されたバイクを見つけると二人で乗って帰って来た。

その頃には沙耶香と澪が合流していた。

「そろそろ範囲が変わってる頃だよな?」

マップを開くと自分達を中心に円が描かれていて外のエリアが黒く表示されていた。

まずは範囲に入っているのでそこまで慌てる必要はないようだった。

武器を並べると各自が好きなのを選んだ。

まず、優はS686近距離用のショットガンを背負い、メインはSCAR_Lだ。スカーにクイックドローとグリップ、レッドドットサイトを装着した。

美弥はM249通称ミニミ。グリップと2倍スコープを取り付けた。

メインはSKSだった。大容量クイックとグリップ、そしてなによりサプレッサーがあったのが何よりも心強かった。

香奈はAK47の8倍スコープを乗せた物をサブで使い方、メインはUZIウージーである。ドットサイトが乗ってるだけだがまぁ、近距離に来る前にAKで倒せばよいので一応という感じの護身用の為である。

沙耶香はAWMに8倍スコープを取り付け、大容量クイックとグリップ、そしてサプレッサーを装着した。

スナイパーはこれで十分。っと言い切ったのである。

澪はM416をメインに使いつつマイクロウージーも腰にくくりつけた。

ウージーほどの威力はないがコンパクトなため片手で持てて、そのまま撃ちまくれるという利点があった。難点は射程距離が短いことだ。

メインのM416は2倍スコープを取り付けており、あとは大容量クイックが欲しいところだった。

「優はチョークつけたら?」

香奈から言われ「???」という反応を返すと美弥がそばに来てショットガンの先端にチョークと呼ばれる筒を装着してくれた。

「ありがとな」

「いいえ、香奈ちゃんは説明不足だもん。前回の時は私達が勝手に付けてから渡したもんね?わからなくて当然だよ?」

「そこ、いちゃつかないでくれる?」

沙耶香はちゃかしながらニヤニヤと笑みを浮かべ、美弥を見た。

「部長の照れてる姿なんてはじめて見たかも?」

「もう、沙耶香ちゃんったら。茶化さないで!」

からかわれながらも顔を赤くさせながらいう美弥を新鮮な眼差しで澪は見つめていた。



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