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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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静かな闘志

優達は監視塔とその下にある5軒くらいかたまっている辺りに来ていた。監視塔には誰もおらず、難なく制圧できた。

持てるものは全て拾い、必要ない武器は植木の根本に隠しておいた。

他の人に拾われるよりはましであろうと言う判断だった。

銃があっても弾薬がなければただの鉄の塊なのである。

回復キットを回収するとポシェットに突っ込んだ。

そこで拾ったAWMを覗いて敵が入り込んでいないかを確認する。

「今のところは大丈夫そうね。私はここで監視するから下には二人で行ってきなさいよ」

香奈は監視塔で一人残ると言い出した。

「一緒に行った方が安全だろう?」

「バカね。敵の動きを先に見つけなきゃ不利でしょうが?美弥ちゃん優のことよろしくね?」

「わかった。」

何か言いたげであったが優はそのまま美弥と共に降りていった。

香奈はドアの鍵をかけると姿勢を低くして窓を少し開けて隙間から監視する。

監視している限りは誰もいないように見える。

まだ、誰も来ていないのか、それとも立ち去ったあとなのかはわからないが、調べるに越したことはない。

美弥と優が手前の家に入っていくのが見えた。

仲良く一緒に入っていく。一階を散策しおえて二階に姿を見せた。

次いで、二軒目に入っていった。

ちゃんとドアは言った通りに閉めるようにしている。

「関心関心。ん?」

少し離れた道路で車が見える。

「車が接近。その家から暫く出ないで!」

直ぐに通信で伝える。

二人は中で探している音だけがしたが、極力窓には近づかないようにしている。

香奈は車の動向を気にしつつ周りの警戒をしていた。通りすぎていったのを確認して安全を伝えた。

3軒目に入っていくのを確認してため息をはいた。

「私は何してんだろう・・・」

小声でぼやくと直ぐに気を取り直してレンズを覗き込んだ。

車が過ぎ去った方向から4人の人影が近づいてきていた。

「イーストから4人接近中。そっちに向かったよ」

落ち着いて指示を出していく。

「隣の家に入った。3人は中に入って1人は入り口付近をうろついてる」

「了解。確認して見る」

美弥の声が聞こえるとそのまま香奈は監視を続けると逐一報告をした。



最初の家に入ると一階を探してめぼしい物は全て回収した。兎に角、優のやることはウージーを見つけて背負うと、あとは手当たり次第詰め込んでいく位だった。

あとは見てもらい使えるものは使って後はその辺に隠しておくというスタンスに決まったのだ。

なので今は見つけたもの全部がポシェットに突め込まれていく。

美弥はその場でいるものと要らないものを分けているようだが、そんな知識は未だに優にはない。

「美弥ちゃん?もう二階行ってもいいよな?」

「待ってて。今、私が先に上がるから!」

大容量クイックを装着すると階段の側まできた。

美弥の後をついて二階に上がり安全を確保してから物色した。

美弥の持っているのはSKSだった。

暴れ馬のような感じのものらしい。

連射すると反動が大きすぎて的からかなり外れてしまうらしい。

単発撃ちしかメリットがない。7.62mmなので貫通力はなかなかのものらしい。

次の家に入ったときに車が接近してきたと連絡が入った。

窓から見えないように隠れつつ警戒をしているとそのまま通り抜けていったと聞いてまずは安堵した。

次に移ったところでまたもや香奈からの通信が入ってきた。

『イーストから4人接近中。そっちに向かったよ』

「なにーまたかよ。さっさと立ち去って欲しいもんだぜ」

「4人は多いわね」

『隣の家に入った。3人は中に入って1人は入り口付近をうろついてる』

「了解。確認して見る」

美弥はすぐさま窓に近づき、隣の家の様子を伺う。

「一人確認。優くんは二階から援護してくれる?出来れば姿勢は低くしてベランダの壁に隠れたりしながら撃って。ずっと撃ち続けると位置がばれちゃうから気を付けて」

「おぅ。任せろ」

美弥は一階に降りると裏口から外に出て表を回り込んで接近すると外で見ていた見張りの側まで近づきSKSを構えた。

ダダダダ。ダダダダ。

撃ったあとはそのまま敵が潜伏している家の裏手に回り込んでいく。

外の銃声で中にいた連中は警戒しながら入り口のドアを開くと、仲間の死を確認すると外には出てこなかった。そのまま家の中に引っ込んでしまった。

上から狙っていた優にとっては出て来てほしいところだった。

スコープを覗き込むも体の一部なら見えるのだがヘッドショットをしないと死なない。しかも、生きていれば仲間が回復を使ってしまうのでこっちの位置がばれて余計不利になってしまう。

「くっそー。顔出せよー」

チャンスを待つためにベランダに寝転がりその時を待つ。

その頃美弥は裏口からこっそりと内部に入っていた。

煙幕弾をピンをゆっくりと抜くと足元に転がした。

敵が気づいた時には、煙が勢いよく部屋中を充満していた。

英語が飛び交う中に躍り出て滑り込みながら声のした方に向かって撃ちはなつ。

ダダダダ。ダダダダ。

キッチンに隠れるとまたもや一気に走り出して滑り込みながらの乱射を繰り返す。

不利だと認識したのか窓を破って外に転がり出ていった。

「きたー」

二階で待っていた優は、やっとこさの出番に意気揚々と引き金を引いた。

「逃がさねーっての」

タタタッ。タタタッ。タタタッ。

外に転がり出てきた敵に向かって狙いながら撃ってみる。

当たりはするが転がるは、避けるはでなかなか仕留められない。

足には当たった。肩も当てたけどまだ動けるようで建物の裏に隠れてしまった。

「やっちまった。」

窓から出てきたのは二人。同時に転がり出て来ていきなり走り出した。一人は下でうずくまっている。

まだ息はある。引きずりながら隠れようとしている。もう一人もう姿を隠してしまった。

「ごめん。一人は逃がしたっぽい」

「今から追う。優くんはそこにいて。香奈ちゃん!見える?」

『見えるわよ~優のバカが逃がしたのは美弥ちゃんの今いる家の裏手に回ったわ。まだ出てこないから中に入った可能性もあるわね』

「了解」

美弥は家の中で煙が晴れて視界が確保出来るまでキッチンの奥まった所に身を潜めた。

「こんなカッコ悪いとこ見せられっかよ!」

優は一階に降りると隣が見える窓際まで来ていた。外に出るとショットガンに持ち変えるとゆっくりと壁際から近づいた。

『バカ。優は戻りなさい。遊びじゃないのよ!』

香奈の慌てる声が聞こえる。それでも、これは男の意地だった。

「ぜってー仕留めるからさ。見てろって!」

裏に回ったが誰もいなかった。

「後ろにはいねーよ?中に入ったか?」

『なら、扉の側で待機。中に入っちゃダメよ。美弥ちゃんがいるから同士討ちになりかねないんだから!わかってる?』

香奈のガミガミした声が響いてくる。

「わかったって・・・」

回りを見回しても誰もいなかった。裏手には大きなごみ箱が一個置いてあるだけ・・・。

「この中とか・・・?」

スタングレネードを取り出すと素早くピンを抜きごみ箱の蓋を開けると同時に中に入れて蓋を閉めた。

今一瞬何か黒い物が動いた気がするのだが?

強い閃光が走りキーンと音がなる。

光が収まるとおそるおそる蓋を開けると中で泡を吹いてのびているおを発見した。

「優くんが無事でよかった。無茶はしないで!」

美弥からお小言を受けたが結果オーライであった為、一旦合流することにした。

そこで離れていた沙耶香と澪から今から向かうと連絡が入った。


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