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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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集中された戦力

自分を神と名乗った少女の声は時計から直に流れてきた。

「時間制限なんて聞いてねーよ」

水谷優はぼやくと辺りに散乱している木箱を蹴り飛ばす。

「いってー・・・」

「バカね。でも、困ったわね敵の居場所もわからないのにどうやって探すのかしら?」

無線機で3ヶ所に分かれた5人が話をしていた。

「おい、マップを見てみろよ!」

いきなり建物の屋上にいた足立亨から声があがった。

皆が一斉にマップを開くとそこには奇妙な現象が起きていた。

残りの人間の位置が青い点で示されているのだ。

しかも、そのほとんどが南の軍用基地。ここへと向かって来ているのだ。

「これってどういうことだ?なんで俺達が狙われてんだよ」

優のいうことも、最もだった。しかし、そういう訳ではないらしい。来る途中でも止まってにらみ合いが続いているところを見るとたまたまこちらに向かっていると行った方が正しいかも知れなかった。

「もしかしてだけど・・・」

伊藤香奈の言葉に荒川千尋は続きをせかした。

「私達の今の状況ってまるで、お互いが戦っているように見えるんじゃないかな?」

「成る程、俺達がバラバラにいることによって、ここで戦闘が行われていて、その漁夫の利を得ようときているって訳か?」

「亨くんさすが。そうなのよ!チーム同士が色分けされてないってことは敵か見方かの区別が付かないってことなの。」

「じゃーなにか?合流しない方が良いってことか?」

優と千尋が同時に答えた。

「そういうことになるわね。お互いに距離を保ったまま待機する事にしましょう」

香奈はため息をつくとマップを開いている千尋の方を見た。

「どう?一番近い距離にいるのは何人位かしら?」

「えーっと。これかな、まだ距離があるけど・・・その前にこの後ろとの奴と接触しそうだけどな」

見てみると後ろから猛スピードで追いかけてきているグループがあった。

前の3人に対して2人なのだがスピードが違う。

何か、乗り物にでも乗っているかのようであった。

接触したかと思うといきなり一人の反応が消えた。

車に乗っているであろう人数は一人になった。そのまま突っ切るとこちらに向かって来ていた。

「やっぱり車に乗るより人数がいた方が強いんだな?」

千尋がぼやくと隣にいた香奈は背中を押した。

「当たり前じゃない!バラけて隠れれば引き殺すなんて出来ないもの、岩影とかに隠れてもそれごと引けないでしょう?それに、格好の的よね?車ごと爆発したらおしまいよ」

「確かにな・・・」

その時無線で屋上から足立亨の声が響いた。

「車が一台接近中攻撃する」

「OK。殺っちゃって」

香奈のgoサインで亨は運転席の人物を狙う。

パシューン。パシューン。パシューン。

「よっしゃー当たったー」

制御を失った車はそのまま飛行機の方へと突っ込んでいく。

「ヤバイ。そっちに向かってった。」

「バカヤロー。こっちに寄越すなよ」

怒る千尋の横で香奈は車のタイヤを狙っていた。

パン。パン。パン。パン。パン。

ぎゅるるるるーーーー。ドシャーン。

車は見事にタイヤを撃ち抜かれ破裂すると方向を変えて前方にぶつかっていった。

「助かったぜ。」

ホッと胸を撫で下ろす亨に文句言いたげな千尋は抗議の声を上げる。

香奈になだめられてそのあとは大人しくなった。


生存者は残り18人になっていた。

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