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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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狙撃

飛行機の機体の中では伊藤香奈と荒川千博が三階建ての宿舎を眺めていた。

「あーなんか、敵が見えてるのに撃てないってもどかしいな~」

「少しは落ち着けないの?こっちから撃ったら、いることがバレバレじゃない!こっちはバレてないから有利なのよ?」

「おっと、出てきたぞ?撃ってもいいか?」

「ダーメ。そこは優か美弥ちゃんが撃たないと。こっちからだとフラッシュが見えちゃうのよ。」

倉庫の方へ逃げようとした男がいきなり倒れて動かなくなる。サイトで覗いて見ると頭に穴が空いている。

パシュ。と小さな音と倒れるのがほぼ同時だった。

「ほんとにスゲーのな。牧野って何者?」

「人の詮索はしないの!ちゃんと見張ってなさいよ」

「悪ぃ、安全装置解錠し忘れてた」

無線から聞こえる優の声にさっきの敵を見逃した理由がわかると緊張もほどけていくというものだ。

「ばっかじゃないの?ちゃんと教えたでしょう?」

「馬鹿だな~そんなんで大丈夫なのか?」

「うぅぅ・・・」

「ほら見ろ、言われてんじゃん」

足立亨からも突っ込まれ流石にぐうの音も出なくなった。

「大丈夫。ちゃんとサポートするから。今度気を付ければいいよ」

美弥の励ましに少しは気分も浮上したようだった。

「あんまり甘やかさないでよ?」

「香奈は言い方、きつすぎるわ」

「まぁ、今は目の前に集中しようぜ」

水谷優の言葉に『誰のせいだ!!』という3人の突っ込みがハモったのだった。

「残り42人。そろそろ1チームになった頃かな?」

水谷優と足立亨は中に行くべきかを問う。

「まだ、待ってて。フラッシュが見えるってことはまだ戦ってるわ」

正面の機体の中から見ていた伊藤香奈は、今二階で繰り広げられている闘いを見守っていた。

「終わった、、、わね。突入するわよって、ちょっと待った。屋上にも居るわ」

「どっちなんだよ?」

水谷優の不満げな声に香奈のストップと共に荒川千博の声も重なる。

「屋上にもいるんだよ。だけど屋上ってドアが一個しかねじゃん。そこに標準合わせて寝転がってるからこっちからは頭が微かに揺れてるぐらいにしか見えねーの」

「狙撃は出来ないのか?」

足立亨の質問に伊藤香奈が答えた。

「多分だけどヘルメットをかする程度だと思うの。そんな事をしたらこっちがいることだけがバレてもっと警戒されちゃう」

ドオーン。

地響きが鳴り響いた。

「なに?何があったんだ?」

「これは手榴弾かしら?」

「美弥ちゃんが正解。さっきの倒されたと思ってた人ったら手榴弾のピンを抜いて持ってたみたい。それに巻き込まれてもう一人死亡ってね」

「これで残り40人かぁ、屋上の一人だけって事になるのか?」

水谷優の言葉に香奈が反論を返す。

「だからー待っててって言ってるでしょう?頭が見えるのは一人だけど、一人しかいないとは言ってないからね」

「なんだよ、どっちなんだ?どっちにしろ行くしかないんだろ?」

「慌てないでよ。今、屋上に上がるのは危険だわ」

「ちょっといいかな?」

足立亨が二人の言葉を遮った。

「俺達が一旦屋上に行って煙幕弾を投げるからそうすれば奴らも俺達に警戒して立ち上がるんじゃないかな?」

「そこを狙撃すればいいと言うわけかぁ~ちょっと不安はあるけど・・・狙撃に失敗したら手榴弾を階段に仕掛けて逃げなさいよ」

「おっけー。じゃー行ってくるな」

軽いのりで水谷優が返事をすると足立亨と共に中へと入っていった。

その頃美弥は、倉庫から出て監視塔に向かって走っていた。

「待ってて。絶対私が仕留めてあげる」

そういって急いで向かう。

「今から屋上のドアを開けるぞ」

水谷優のかけ声と共にドアを開く。

ダダダダダダダダーーー。

扉は見るも無惨なぐらいに穴だらけになった。

「おいおい、一人じゃねーよ」

「こっちからは二人を確認した」

足立亨の位置だと二人を確認していた。

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