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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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襲撃

「それから、これは仮定だがこの島には人は俺たちのような外から連れてこられたプレーヤーしかいないんじゃないか?そして生き残りをかけて戦わされると」

「そんなっ」

江崎希美子は口許を押さえて震え出す。

「ほんとのサバイバルゲームをやれっていうのか?」

服部雅臣は眉を歪め疑問符をともす。

「冗談じゃないのか?」

「冗談だと思うのならこの拳銃が本物かどうかを検証した方がよさそうだな」

落ち着き払っていう松岡信治に対して、山本祐司が撃ってみたいと好奇心を露にしている。

「そうだな。一回外で試し撃ちをするか」

「そうだな、祐司大きい方の銃を持ってこい」

外に出ると的になりそうな十字架のかかれた缶を塀の上に乗せた。

まずは服部雅臣がハンドガンを手に取る。小さく手で握れるくらいの大きさなので当てるのもそう難しくないだろうとリボルバーに弾を詰めて引き金を引く。

ダンッという大きな音と反動が手を痺れさせた。狙ったはずの的は未だに無傷である。

「小さいが当たりにくいのか?」

「ここは俺に任せろよ」

山本祐司が持ってきたのはM16サブマシンガンである。本人はあまり詳しくないためストックを装着してオートで撃ち始めた。

ダダダダダダダーーーーー。

大音量が響いてどこに撃っているのだか分からない程、滅茶苦茶に撃ちまくった。あったいう間にストックの弾薬が空になり的は未だに健在であった。

「あれ?おっかしいなぁ?」

「あれだけハチャメチャに打てばどれかは当たりそうだが、無駄うちが多いな」

山本祐司の肩に手を置くと松岡信治はショットガンを構えた。

S686ダブルバレルと呼ばれる方だ。12ゲージの太い弾薬を3発入れる事が出来る。

ショットガンの特徴は周りに弾が散らばる、散弾銃と呼ばれるものだ。

敵のいる辺りに撃ち込めば当たりやすいという特徴がある。短所としては致命傷を与えられないのと、射程範囲が短いことだ。おおよそ50mから20mが限度だ。

ドウンッ、ドウンッ、ドウンッ。

反動も大きいが的である缶は幾つかの散弾にさらされて穴だらけになっていた。

「すげー。俺もそれがいい」

山本祐司はM16を松岡信治に渡すとS686を受け取り射撃練習をしだした。

「こんなところですかね、祐司ほどほどにしないと弾薬がなくなるぞ」

「分かってるってーー」

「俺達は一旦家に入るか?」

「そうだな江崎さん、大丈夫?」

服部雅臣の申し出で家に入ることにした。銃声にびくびくしている江崎希美子を気遣って松岡信治が声をかけるが顔を真っ青にして震えていた。

「私帰れるのかな?」

不安げに聞いてくる江崎希美子に服部雅臣はそっと肩を抱き締めた。

「絶対俺達が勝って元の生活に戻すから・・・」

「そうだぞ、俺達を信じろよ、祐司はバカだがセンスはある。今は練習をして上手くなればきっと生き残れるさ」

松岡信治は励まそうと必死に言葉を選んで勇気づけようとする。

いつの間にか震えは止まり打ち解けた時、外で撃っていた銃声が止んだ。

「そろそろ疲れたんじゃないか?」

「そうだな、結構反動がキツかったもんな」

「私、呼んでくるね」

「俺も行くよ」

江崎希美子に続いて服部雅臣が後に続く。

「お二人さん。お似合いだぜ」

茶化す松岡信治に服部雅臣の苦笑いと江崎希美子の頬が赤く染まった。

「いいねー。俺も美弥ちゃんと一緒が良かったなー」

「生き残ればいいだろ?」

服部雅臣がそう言ってからルールを思い出して渋い顔をした。

「すまない。そういうつもりじゃなかったんだ」

「わかってるよ。告白しとけば良かったなーって後悔だよ」

「・・・」

「早く呼んでこいよ」

「あぁ。」

一人になると少ししんみりと感じた。ここでは同じチームでないと生き残れない。

思い人は一体誰と組んでいるんだろう?

もう、会えないのだろうか?


外は静かになっていた。

「山本君~そろそろ休憩しよう?」

「祐司ーいつまで拗ねてるんだ?」

二人は裏手の先程試し撃ちををしていた場所へ向かった。

すると山本祐司が寝転んでいるのが見えた。

「こんなところで寝てると風邪引くよー」

近づいても全く反応がない。側に寄ってみて初めて気づいた。頭に小さな穴が開いている事に。

そして山本祐司が練習で持っていったS686が無くなっていることに。

「きゃーーー」

「戻るぞ‼」

江崎希美子が山本祐司が死んでいる事に悲鳴をあげると服部雅臣は直ぐ様口を押さえてその場を離れようと江崎希美子の腕を引っ張った。

パッシュッ。

と僅かな音がしたかと思うと彼女の体は地面に倒れ込んだ。

山本祐司と同じく額に穴が開いていた。

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