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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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トラップ

森の中を一人歩いていた酒井学は山本裕司の持っていたショットガンを持って仲間を殺した連中を探していた。森を抜けた所で地下に向けてぽっかりと空いた穴を見つけた。

下へは階段で降りていけるようになっていた。近づくと下で話し声が聞こえてきた。

さすがに入るわけにもいかず外の茂みに隠れる事にした。

すると奥から3人が中から出てきた。何かを話ながらまたどこかに向かうらしかった。

人数が足りない?という事は中に一人残っているということになる。

殺るなら一人ずつが一番やり易い。ショットガンは至近距離でしか威力が発揮できない。

シェルターの中なら射程内だった。

気合いを入れるとこっそりと入り口に近づくと階段を降りていった。

音をたてずにゆっくりと降りていくとそこには銃を分解して掃除している男の後ろ姿が見えた。

徐々に近づいていって、後少しという距離まで来ると背中に銃口を当てた。

「おいおい、何の冗談だよ。忘れ物か?」

男は振り向くと顔をこわばらせた。

「あぁ、聞きたいことがあってここに来た。ここにいるのはあんただけか?」

「ちょっと待ってくれ、撃たないでくれ。頼むから」

「質問に答えろ」

引き金にそっと指をかける。

「分かった、なんでも答える。ここにいるのだったな?俺一人だ。仲間はちょっと出掛けている」

「そうか、俺はあんたを殺す気はない。だが反撃や逃げようとすれば容赦なく撃つ。そのつもりでいろ!仲間は全部で何人だ?」

こくこくと頭を振ると素直に答えてくれた。思った通り4人で行動していたらしい。今回は3人で見張りに出ているみたいだった。そして近くの橋の方に向かっているらしい。橋を渡ろうとしている者を襲撃する方が簡単に仕留めれるらしい。

「なるほどな、ありがとよ。じゃーさよならだ。」

「話したら撃たないって言ってたよな?」

不安げに聞いてくる男に殺しはしないさ、ただ、無事に俺が逃げたいだけさ。

と付け加えた。そして、気が変わるのが早いのも俺の短所なんだわ。と締めくくる。

男が逃げ出そうと走り出したと同時にショットガンを撃ちはなった。

周りに鮮血が飛び散った。

壁には赤い花柄の模様のように中心から外に花びらが開くように散っていた。

このままにしておくのはダメだな、と思うと手榴弾をかき集めた。

男の物と思われるバックに12ゲージの弾薬と4.5mmを詰めるとTommy Gunを肩に掛けて手榴弾のピンに糸を結んで、階段を降りた所にトラップを仕掛けた。

それとは別に奥の所にもいくつか仕掛けた。連動して全部が爆発しない程度には距離を離して。

それが終わると部屋の電気を壊していき、各部屋に一個だけを残した。

薄暗い中ではなかなかトラップは見つけにくくなるかであった。

全部仕掛け終わると外に出た。奴等が帰ってくるのを隠れながらじっと待つことにした。



その頃、民家での戦闘に勝利した水谷、足立、荒川、伊藤、牧野のチームは次の目的地を探すべく歩いていた。水谷優は残りの人数が気になって腕にはまっている時計を弄っていた。

するとメニュー画面が表示されてマップ選択が出来たのだ。

マップを選択すると立体的な映像がその場で投影された。

「結構マップは広いんだな?」

「確かに、こんなに広いなんて思わなかったわ」

伊藤香奈はマップをつつく。すると説明文が表示された。地下シェルター、ショッピングモール、軍用基地、学校、病院と大きな目ぼしい建物はそんな所だった。

「軍用基地って、なんかかっこよくないか?」

荒川千博が食いついた。

「無線なんかが使えるとお互いの位置も行動も把握できるんだけどなぁ~」

香奈の独り言に水谷優が反応した。

「このトランシーバーって書いてあるのは違うのか?」

「えっ、まじであるの?」

香奈の驚きもあって一斉に視線が集まる。

「ほら、これだろ?」

そういって選ぶと話しかけると各個人の時計から声が漏れてきた。

「近くの家を散策しながらそのまま軍用基地に向かわないか?」

足立亨は目的地に軍用基地を選んだようで、そこでしばらく隠れないか?と提案したのだった。

誰もそれに反対することなく目的地が決まった。

「早速行こうぜ。」

まずは近くにある家と高台にある二階建ての小屋から調べることにした。

スコープで中を覗き込むと人の頭が動いているのが分かった。

「二階かぁ~階段が鉄だから登ってると音で気づかれそうなんだよなぁ~」

荒川千博は水谷優の肩に手をおくと「お前二階位なら登れるよな?」

と聞いてきた。

「登ったはいいか撃たれるのは嫌だぞ」

「気づかれる前に手榴弾を投げ込めないか?」

「それならお前が投げ込めよ野球部」

荒川千博に言い返した。

「外したら危ないだろう?」

「俺もあぶねーよ」

足立亨は二人の(なす)り付けあいを見ていて牧野美弥に話しかけた。

「可能よ」

という言葉でまずは作戦会議となった。

そしてしぶしぶ水谷優は家に近づくとこっそりと壁を登り始めた。

窓の横に着くと合図を送った。それを待っていたかのように窓を撃ち抜いた。

パリーンッ。

と音が響くと中はパニックになったのか窓から銃口が覗いた。そのタイミングでまたもや反対側の窓が割れる。水谷は手榴弾のピンを口にくわえて引き抜くと部屋へと投げ込んだ。それからするすると一階に降りる。そして爆発と同時に牧野美弥は階段をかけ上がった。


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