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サバイバルゲーム  作者: 秋元智也
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反撃

驚きの連続だった。それは水谷優だけでなく足立享や荒川千博にとっても同じ思いだった。

「スゲーな俺なんかこれを渡されたよ」

と足立享が持っているのはM24と呼ばれるものらしい。7.62mmのスナイパーライフルだ。用は遠くからの援護の役に回されたわけだ。

「俺なんてこれだぞ」

荒川千博が見せたのはM249、5.56の弾でミニミの愛称で親しまれているものらしい。100発も装填が出きるらしいが、オートではなく単発撃ちを進められた。前衛決定の瞬間だった。因みに水谷優のはM416だ。さっきいっぱい拾った9mm弾の持ち主だった。

これも単発撃ちに合わせておいた。安全装置を聞いてしっかりロックしておいた。

それ以外に伊藤香奈はといえば筒の太いS686のショットガンを持って腰にはハンドガンをホルダーに掛けた。

ショットガンだけは知っている。日本でも猟友会の人が使ってる物だったからだ。

制服のままだとすごく目立つといわれたので黒っぽいジャケットに各自が着替えた。

牧野美弥は髪を一つに纏めるとポニーテールにした。

いつも縛ったところを見たことがなかったので新鮮だった。

見惚れていると伊藤香奈に膝を後ろから押された。その拍子に牧野美弥の方に倒れる体を支えきれなかった。水谷優は牧野美弥の柔らかい感触に顔を埋める事となった。

「ご、ごめん。わざとじゃないんだ。えーっと・・・」

「大丈夫です。気にしなくていいです」

優しい・・・マジ天使だーっと現実逃避に走る水谷優をよそに足立享と荒川千博は銃の説明と手榴弾、煙幕弾を一個ずつ装備した。

牧野美弥以外は腰にホルダーを付けてハンドガンを携帯した。

牧野美弥だけは持つ気は無いらしい。

「大丈夫。必要ないから!」

と、ニッコリ微笑まれると、ついにやけてしまう。

気を引き締めなければならないのになぜか顔が緩んでしまう。

「優、お前尻に敷かれるタイプだよな?」

「いきなり、何を言い出すんだよ~」

「いやさ、お前ら見てるとここが戦場なのを忘れちまうぜ」

足立享は呆れたように水谷優をサラッと非難する。

「気を抜きすぎだ。お前らは」

「はぁ~俺も入れるなよ」

荒川千博の突っ込みに足立享が反論をしたところで上から固い物が降ってきた。

ゴツンッ。ゴツンッ。ゴキィッ。

「あんた達は緊張感って物がないの?戦場でそんな漫才やったって助けてくれないわよ」

伊藤香奈が仁王立ちしてハンドガンを構えた。さっきのはハンドガンのグリップの部分で撲ったらしい。

「ふふふっっっ・・・あっははははーほんとに面白いわ」

「ちょっと・・・美弥さん?」

ずっと黙っていた牧野美弥はお腹を抱えて笑いだした。

「ツボにハマったわね」

「・・・。」

「ふふふ。水谷君達って面白いわ。ここは完全なる命がけの戦場なのに、、、それなのに緊張感の欠片も無いなんて」

「悪かったな!」

そんなに盛大に笑わなくてもいいのに、と思いながらも内心ではこんな風に笑うんだなぁと嬉しさも込み上げていた。学校でのイメージとあまりにも違いすぎる彼女に失望より期待が膨らんだ。

もっと、彼女の素顔が見たいと。

ひとしきり笑うと目に溜まった涙を拭うと水谷優の方をじっと見つめてきた。

ドキッとする程、清んだ瞳に段々顔が赤くなるのが分かる。

「学校でのイメージと違って幻滅したでしょう?」

水谷君優は横に首を振った。

「全然、今もすっごく魅力的で素敵だから・・・」

「おいおい、こんなところで勝手に死亡フラグ立てんなよ」

後ろから聞こえるのは足立享の声だった。

そう、皆が見ている前での告白だったのである。

「ありがとう。そう言って貰えると嬉しいわ。素の私でいってもいいのかな?」

照れたようにいう彼女に水谷優もコクりと頷いた。

「自分を偽る必要はないよ」

「あんた達、そろそろいいかしらね」

二人の世界に入りきっている牧野美弥と水谷優を現実に連れ戻したのは伊藤香奈だった。

「二人も緊張感を持ってよね。分かると思うけど遠くから銃声がずっと聞こえてるのが分かる?」

「あぁ、さっきから偵察してるときも鳴ってたからな」

荒川千博の言葉に伊藤香奈は頷きながら質問する。

「じゃーそれが止んだって事はどういうことか分かる?」

「そりゃー勿論終わったんだろ?」

「そういうこと。戦闘が終わったの。腕の人数を確認してみて」

皆が一斉に自分の腕に嵌められた時計の数字を見ると時計の横の生存人数が減っていた。

「81人・・・もう19人も死んだって言うのか?」

「やっと分かった?もしも、さっき私たちが死んでいたら?あり得なくはないのよ。それにクラスメートも今は敵なの。死んだら帰れるのか、それともほんとに死んじゃうのかはわからないけど、今やらなきゃいけないことは分かるわよね?」

「あぁ、生き残ってこのゲームを終わらせることだ」

水谷優が漏らした言葉に満足したのか伊藤香奈は水谷優の頭をくしゃくしゃにした。

「良くできました~」

「だぁ~触るな~~~」





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