vs極光龍機グレイズ・ジークストライク1
目の前にいる白機龍は俺を見詰めたまま動こうとはしない、じっと俺を見つめ続け...何かを探っているようだ
では何を?と考えても意味は無いだろう、ステータスやスキルだろうから
問題なのは相手が俺を知っているのに俺は敵の事を外見からしか判断できない事だ
「....ッ!?」
当たり前だが人間はずっと集中し続けられる生き物ではない
きっと集中が途切れる一瞬、そこを疲れたのだろう、目の前から消え....背後から紫電の剣を振り下ろしてきた。転移スキルでギリギリの所で避け、振り返るが白機龍の存在はもう無く....ウィンドサーチにも引っ掛からない
「まるでアルルグの時みたいだな」
リヴと始めて出会い、罪を許してもらうための戦いであり...アルルグの出産の儀式
その戦いはアルルグは消えては現れ、奇襲をしては消える、それを繰り返していた
前は殺気があり感ずく事で回避できたが今回は相手が機械、感情なんてあるはずがない
ウィンドサーチで補っているおかげで反応できているだけだ、MPが切れた瞬間俺は負ける
「ッ!?」
また集中が切れた瞬間を狙ってきた機龍を俺は振り返る事でカスるぐらいの所で避け、抜剣と同時に左手で剣を振り上げた
機龍の後ろからも風絢爛舞【砲の型】を放ち、挟み撃ちを仕掛けた
それを白機龍は左手の白銀の銃で放った高エネルギーななにかで【砲の型】消し飛ばし、右手の剣で受け止めた
次元を纏った剣なので本来はあり得ないのだが....接触してる部分はバチバチと火花?...紫電が飛び散り露出した肌を焼いてくる
俺は両手剣から双剣へチェンジさせ左手で紫電の剣をなんとか抑えながら右手で胴体を狙い突きを放ち、白機龍は転移で後ろに下がり、近付けないためか銃を撃ってくる
俺も転移をして銃弾?を回避し双剣から両手剣に変え、振り下ろした
「モットダ」
「?」
モットダ?....なんの話だ?....何かを求めてる?じゃあ何を?....俺の力を見せろって意味か?
何故?....何故倒すのではなく調べる事を優先してる?もしくはただの戦闘凶?...機械に戦闘凶もじゅそもないか
振り下ろした剣は白銀の銃で受け止められ、俺に向けられた銃口は輝き始め、即座に発砲される
ヤバイと思いながら超スローモーションで発射される弾を見ながら冷静に対処法を模索し、疑似転移魔法出はなく変幻自在で幻影を出しながら後ろに転移する事で避け、白機龍からは幻影によって死角になる位置、弾にも当たらないであろう軌道で【砲の型】を放ち、両手剣で後ろから斬りにかかる
「ーーーーーーーコンナ手品聞クト思ウノカ?」
白機龍は全てが見えているかの様に銃弾によって頭を潰された俺から腹を貫通してやって来る風剣を紫電の剣で叩き潰し、左手を後ろに向け銃弾を振り下ろされる剣に当て吹き飛ばした
そしてチェックメイトを告げるように体を一瞬で此方に向け銃口を俺の額に突き付け、話し掛けてきた
「さあな?でも...お前機械の癖に油断しすぎ」
「ーーーーーーー?」
幻影に銃口を突き付けてるとか...マジで笑えてくる
そしてこれで分かったが....奴は別に周囲を完全理解している訳ではない
幻影に隠された【砲の型】を見抜き、俺の居場所(幻影)が分かったのだから俺のウィンドサーチみたいな物を持っていると予想したが...俺が白機龍の真下に居ることを理解していない時点で違うだろうな
「ーーーーーードコダ」
ようやく気付いたのか白機龍は幻影を銃弾で破壊し顔をキョロキョロと人間みたいに探し始めた
ちょ...止めてくれ...マジで笑っちゃう...
っと...冗談は置いておいて....多分だがあいつは魔力関知が凄く高いんだろうな
だから【砲の型】の発生場所や転移魔法での転移先が分かった、だけど魔力関知しか無いためにスキルである変幻自在の転移には気付けなかった
変幻自在での転移場所に気付けたのは...まあ前と左右にいないなら後ろだろってところか
きっとそんな所だろ、んであの白銀の銃はエンターグレイズが放った範囲攻撃によって周囲にばらまかれた魔力粒子を集めて圧縮し高威力で発射する感じなわけだ
そして...一番厄介なのが放たれる銃弾には高エネルギーの他に魔力無効化が付与されている事だ
つまり...剣に当てられると霧散される、だから【砲の型】も消されたんだろう
いくら白機龍のレベルが高い、もしくは白機龍が鑑定を無効にしようとも武器への鑑定を無効化してる訳じゃなかった、
戦闘中にも鑑定は出来るっちゃ出来るが...高速移動しながら文字を読むとか無理なのだ
「それにしても....あの超スローモーションは何だったんだ?」
SENが限界突破したからか?....SENの値が才能や感覚を表す物って事は分かってる
だからさっきみたいな超スローモーションを起こせる、だがこれは才能の部分だ
じゃあ感覚の部分は?と聞かれればいまいち分からない気がする、戦闘に関する嗅覚は優れているが別に嗅ぐ意味での嗅覚は普通、視覚や聴力、味覚もだ、
ならSENは才能だけ?って言われれば違う気がする、才能はabilityがスペルだしな
AGIと一緒にしないためにって事なら別にtalentでも才能で通じる、なら何故SENが才能も意味するのか?
だが...やはりそのままの感覚も含まれ似ているのなら一緒で良いじゃん的な感じだと思う
今度じっくり検証してみるか
「ーーーーー此所カ!」
「バレたみたいだな」
ウィンドサーチで白機龍が飛び上がり、俺のいる床上を狙って銃を向けているのが分かる
直ぐに撃たないのは床を壊し俺にダメージを負わせるためか?
今なら.....剣を取りに行けるか?
いや...相手は俺が剣を失い、無手だと思っているはずだ....なら....
ボックスから烈風双剣エアリフィルを取りだし、『ディ・リーブ・エンチャント』を発動させ
床を壊しやって来る極太のレーザーを避けながら進み、俺が近付いてくる事に気付いた白機龍が剣を振り下ろしてくる
それを交差させた双剣で受け止めバチバチと大きな紫電を散らしながらお互いは剣はぶつかり合う
まあ、俺はそんなのに付き合う必要も無いので白機龍の後ろに転移をし右手の剣を振り下ろす
突然受け止めていた支えが無くなりバランスを崩した、なんとか翼を使い耐えるが...隙を作った事には変わらず、何故か超スローモーションになっている視界で徐々に剣が白機龍に近付いていく
「ッ!?」
「ーーーーーーーー汝ガ出来ルノニ我二出来ナイ筈ガ無カロウ!!」
近づいていった剣が遂に当たったとき...白機龍は幻影だったのかのように歪んで消えた
そして後ろから声が聞こえ....振り返ると俺に向かって銃が向けられ....引き金が引かれた
超スローモーションの中で徐々に出てくる銃弾を見詰めながら....あることを閃く
そして.....銃弾は俺を貫通した.....俺は無傷で
「ーーーーーーッ!?ーーー何ヲシタ」
「さあな?もう一度言うぜ?お前油断しすぎ」
これから...2500~3000になると思います、すいません
5000~7000したいんですが...時間もあまりなく慣れない仕事のせいで疲れて気力もでない...本当にごめんなさい




