VS風雷魔竜ベルバンゴルド3
「この....やろ...」
腹を突き破り背中まで貫通した尻尾を見た
幸いって言って良いのか分からないが避けられないと思った俺は体を捩り、内蔵がない場所に通るようにした
だが....魔竜は尻尾にまで電気を帯びているために、突き破られた肉が焼け塞がっていき...全身が痺れたように動きが封じられる
「うわぁっ!?」
魔竜は尻尾に突き刺さった俺を鬱陶しく思ったのか尻尾を振り回し始め、ボス部屋の扉までぶん投げた
襲い来る風剣と稲妻を対処しながら空中で体勢を整えて着地に成功したが....
今すぐ死んでも可笑しくはない状態である
「GARURURUUUUUUUU」
「がるるって狼か何かかよ」
焼かれたおかげで血が流れる事がないが....もう治らないかもしれない傷になったとい事でもある為
早く治療を受けないと死ななくても今後の生活に支障を来すだろう
徐々に追い詰められていった俺は風剣乱舞を発動させて風剣を多重展開させていく、魔竜も最初の時と同じようにブレスを放ち壊しにかかるが
「させるかよ、【ウィンドペネトレイト】【エアロバウンス】【エアロバリア改】」
風剣を作りながらブレスに当たりそうになる風剣をペネトレイトで移動させて回避させる
自分に当たりそうになるブレスをエアロバウンスで跳ね返し、再度撃ち放つブレスがブレス事俺に来るのを7重に展開させたエアロバリアで守った
「がふっ!?ごほごほっ!?、さあ、もう準備が整ったぜ、受け止めてみろよ?風剣乱舞【集の型】」
血を大量に吐き出しつつも魔法を発動させ、何十本もの風剣は一斉に魔竜へ動きだした
全て風剣が魔竜にぶつかる、その瞬間魔竜は目映い閃光を放ち...結果、何故かその風剣は俺に来るのを帰って来た
「マジかよ...普通跳ね返すかよ」
自分に向かって襲い来る風剣を叩き落としていく、何が起こったか?だが...
多分エアロバリアで受け止めて雷の力で跳ね返した...だろう、詳しくは分からん
痺れていた体を無理矢理に動かしたせいで更に痺れが酷くなり...立っているのも辛くなった
地面に片足をつけて、体を軽く休ませながら必死に考える
どうやれば勝てる?
物理は効くが時間がかかりその間に攻撃されてキャンセルされて終わる
じゃあ、魔法は?まだ可能性があるが最大威力の風剣乱舞が通用しないのでは意味がない
では、勝ち筋はない?、いや、そんな事はないはずだ、もうそろそろMPが切れそうでヤバイが...もう一発だけでかい威力が撃てる
考えていると"ずしり"という音が耳に聞こえてきた
目の前を見ると....今まで動こうとしなかった魔竜がこちらに向かって歩いていた
「ここに来て動くの....かよ」
後変幻自在の残り回数は4回、つまり4回だけは絶対回避が可能だ
痺れ若干残った体で立ち上がり両手剣を握り締めてから走って近付いた
拳で殴りにかかる魔竜の攻撃を避けるが、電気のせいで顔が焼けるが気にしない
いつも通りに戦いながら考える、本気でかかる格上相手にこのやり方は舐めプだが...今はやるしかない
勝つにはまずあの跳ね返してくる技を何とかしなければならない..が、どうすれば良いか皆目検討もつかない
いや、ついているのだが...どうすれば良いのか分からないってのが正しいか?
要はコイツのエアロバリア?を貫通するほどの威力で打てば良いのだから、問題はどうやって打てば良いか?だ
「くそっ!魔法まで混ぜてくんのかよ」
拳だけじゃなく、風剣、稲妻、ブレスを放ってきた
風剣を同じ風剣で叩き落とし、稲妻を氷槍で受け止め、ブレスをエアロバリア改4重に展開で受け止める
....ブレス?
息.....あの威力だと光線か?....俺が思い付く現代での光線っていうと...ミサイルか砲撃?
だとしたら.....
「行けるか分からないが、もう時間がない俺にこれしかない..か【風剣乱舞】」
対峙してる魔竜の背中で風剣を多重展開していく
それに気付いた魔竜は俺への攻撃を一度も止め振り返りながらブレスを放ち壊していく
俺はその間に後ろに下がり、俺の回りに風剣乱舞を発動させ,展開させた風剣を一ヶ所に集め融合していく
魔力を1残して全て威力と生成に使い...作り上げる。俺の回りに体の3倍以上あると思われる巨大な風剣を
そして....
「これで終わりにしようか、風剣乱舞【砲の型】」
巨大な風剣を真っ直ぐ魔竜へと撃ち放つ
魔竜はそのブレスを自分に当たる位まで貯め、巨大な風剣に向けて撃ち放つ
だが...風剣はブレスを切り裂きながらも魔竜へと飛んでいき...目映い閃光を放ちながら展開させた風雷の壁を壊し、魔竜に突き刺さり、貫通した
「GYOGAAAAAAGAOAGAAAAGWOOOOOO!?」
完全に貫通した風剣は背後にある迷宮の壁にぶつかり破壊された。それを確認した俺はマジックバーストを解除させてから変幻自在で近付き
腹に風穴を開けられたにも関わらず生命活動を終わらせていない魔竜に剣を振るい、まだ電気を纏っていない露出した体の内部を抉った
そこで完全に生命活動を停止した魔竜は大量の魔力となって霧散し、巨大な魔石を落としたのだった
「....ずいぶんと綺麗な魔石だな」
頭に響く警告音を感じながら拾った魔石を見てそう思った、魔石にはだいたい濁りとかがあるのだがこれには全くなく透き通ってすらいる
それをボックスにしまい、剣を鞘にしまうと...緊張感が軽く抜け....
「がほっ!?」
既に限界を迎えていた事を戦いの極度の緊張で感覚を麻痺させ体に忘れさせていた生命本能だが...緊張を抜くと同時に本能は消えさり....限界を迎えていた事を思い出した体は内部破損で出来た余分な物を吐き出させつつ強制的に電源を落とした...結果
今までにない程の大量の血を吐き出し、うつ伏せに倒れたのだった
そして...ボスが居なくなった迷宮の扉は勝者を称えるかのように大きな音と共に開かれる
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「フラミ様...ご主人様は.....」
「いや、そう考えるのはまだ早い、中の状況はどうなってる!」
開かれた扉からはご主人様が出てることが無かった
迷宮の扉には魔法の壁があるため中から外を見ることが出来ても、外から中を見ることが出来ない...
そのためもどかしい....ご主人様は...どうなったの?
「確認できました、中には魔物反応はありません....ですが...」
「何だ?何が起こってる!」
「『英雄』....ユウト様と思わしき生物反応が...極僅かしかありません」
え.....?相討ち?
じゃあ...ご主人様は?ご主人様はどうなったの!?
「助けに行くぞ、死んでからじゃ遅い」
「ああ、そうだね、ルキナ嬢も行くぞ」「......ん」
「え?....はい」
助けに行こうとする3人は私と共にボス部屋へと入った
当然ながらボス部屋に新たな人が入ったのでボスがわくのだが....
フラミさんが投げた何かが現れた巨大スライムに絡まり...一瞬にして破裂し魔力となって霧散した
中央にはには血を吐きだし倒れているご主人様がおり...意識は無くなっているようだった
「ルキナ君、回復魔法を」
「はい....【エクストラヒール】」
体にあった火傷や切り傷は治り、顔色も徐々に良くなっていった...
だがお腹に空いているが穴が何故か一向に治る気配がなかった...どうしよう..これじゃご主人様...
「フラミ様...」
「治らない?...ああ、そう言うことか少し待ってくれ」
「はい...え?いったい何を...」
フラミ様は探検を取り出すと....穴が空いている部分を抉り始めた
それをされたご主人様は痛みに悶え苦しむように暴れたがリンクさんとルウガさんが抑え込む
いったい何を...これじゃ余計傷を...
「これで治るはずだ、回復魔法を」
「え?...はい【エクストラヒール】」
すると...さっきまで治る気配が無かった穴が徐々に塞がっていき、元の穴が状態に戻った
どういう事?何で抉ったら治るようになるの?
「ああ、ルキナ嬢は知らないのか」
「え?何を..ですか?」
「傷と言うのは火傷をするともう二度と治らなくなるものなんだ、だから掛けた相手の自己治癒能力をあげる魔法じゃ治らない」
「じゃあさっき抉ったのは」
「ああ、そう言うことさ、火傷で治らないのなら火傷部分を無くせば良いんだよ」
なるほど...知らなかった。
次このような事がないようにご主人様と一緒にいるならばきっと医学について学ばないと行けませんね
「よし、ユウトの傷は治ったみたいだし、さっさと連れて帰るぞ」
「ああ、」「.....ん」
「はい」
リンクさんがご主人様を背負い、5人でボス部屋から帰還した
その後、ご主人様はギルドにある医務室で検査を行われ...体には問題はないようだった
ただ...完全に魔力が空っぽになっており、魔力を出す回路がボロボロのズタズタになっており、魔力が回復するまで意識が戻らず、回路が治るまで魔力回復が出来ないため、しばらくは起きないらしい
そして今、私は後夕食を食べ終わり体を綺麗にしてからご主人様が眠っているベッドの横で看病をしていた
ご主人様は今もまだ眠っている、魔力回路の治療法は無く、自然治癒に任せるしかないのだと看護婦が説明していた
だから、きっとまだ当分は起きないのだろう
そして...今からわたしがやろうとしてる事には丁度良く....眠っている彼の頭を撫でながら....
「ご主人様、お疲れ様でした」
聖女のような優しい笑みで困難を乗り越えたユウトを称えた。
そしてその褒美として眠っている彼の顔に己の顔を近付け、ひっそりと誰にも気付かれぬように唇を重ね、気休め程度に聖魔法を発動させてから唇を離す
「それと....お帰りなさい」
再度...唇は重ねられた、
今度は褒美ではなく自分の思いを伝えるかのように
今日、色々弄くってて気付いたのですが...なんかアクセス解析と言うのがあるんですねw
本当にこの小説は描きたいことを書くだけのストーリーなので今まで気付きもしませんした(何やってんだよ)
まあ、それは置いといて、そのアクセス解析をググって見ると話別に見てくれた回数を見れることに気付いた私は...見てみたのです
すると....第一章を修正中なので読まないようが良いと言っていたのに関わらず読んでいる方がいて、私は驚きました
まあ、嬉しいことなのですけれどね
という訳(どういう訳だよ)で始めての雑談はこれで終わります
え?....始めてじゃねえだろ!書いてただろ?って?...それは...このお話の内容について語っていただけで...雑なお談しをしたつもりはありません!ですのであれは雑談ではありません
それじゃここいらで御暇させていただきますm(__)m
では、また( *・ω・)ノ))バイバイ




