VS風魔竜&雷魔竜2
確かに魔竜に挟まれてヤバイかもしれない
でも、そもそも風魔竜には風魔法が使えず、雷魔竜には剣が使えない時点で一緒に居させたらどの道勝てはしないんだ
なら、どんなに危険でも負ける可能性が増えてもやるしかない
「さぁて?どうする?...そういや雷魔竜は剣での攻撃だから弾いたんだよな?なら、風でなら切り裂けるのか?」
そう疑問に思った俺は振り返りつつ振るった剣から風の刃を雷魔竜に放った
今までは風魔竜に相殺されていたから試せなかったが今は隣にいないため、風の刃は真っ直ぐ雷亜竜に向かっていき....雷を纏った腕で叩き落とされた
だが、雷によって弾かれない事が分かった、それはデカイ
だって....風魔法でなら雷魔竜を殺せるという事なのだから
「はは....ここに来て、新しい魔法作成かよ」
てか、ボス戦になると新魔法作ってね?
あまりにも酷すぎる、もう少し楽させろよ、そう思わなくないが....
異世界に行くことになった事態で諦めるべきなんだろうな
「さてと、新魔法作るとしますかね」
イメージは風の剣で良いかな?
ウィンドカッターでは無く、高圧縮の風剣その物を作る感じだ
リヴと契約したことで多分同じ魔法ならマルチキャストが可能だろう、それが可能な高いINT、DEX、SENも高いしな
「名前はまあ....風刃剣だし....【ウィンドセイバー】で良いかな?」
名前を決めた事で魔法は魔法として完成し、ステータスにも新しく表示された
この魔法の利点は自由自在に操れる事だ、そして高圧縮なの切断力も強く壊れにくい
辛いのはウィンドサーチと平行して操作をしなければ行けないために元々覆い消費MPがさらに増えることだ
「短期決戦で行くしかないよな!」
取り敢えずウィンドセイバーを5個作り、雷魔竜に放った
雷魔竜は叩き落とすために腕を振るうが、俺が自由自在に操るので当たることはなく、逆に腕を振るうが振るった隙を突いて4つの風剣が雷魔竜を切り裂いた
「これは....頭痛えな...」
ウィンドサーチで詳しく分かるため比較的簡単に操れるんだろうが
5つの剣を別々の動きで動かさないと行けないため、結構頭を使うことになり痛い
「さらに、風魔竜と戦いながらしなきゃ行けねえのか....もうやだ...」
そんな愚痴を吐きながら俺は双剣から両手剣に変え風魔竜に向けて走り出した
雷魔竜は風剣に気を取られ俺にブレスを放ってくる事はなく、対処するのは風魔竜が放ってくる風刃だけで良いのでそれを切り落としながら進んだ
「ああああああ!頭をいてええええええ!くそがああああああ!何で俺ばっかりこんな目に会うんだよおおお」
雷魔竜を切り続けなければ行けないため、どんどん頭を使うことになり...もう涙目になりつつある
そんな中、風魔竜に近付いた俺は足に力を入れてバク転するように飛び、回転する途中で足にエアロバーストを設置させてそのまま風魔竜の顎を蹴り抜き、破裂したエアロバーストが4足歩行だった風魔竜を無理矢理二足立ちにさせ、俺は逆にバク転する前に強制的に戻し、両手剣で無防備な腹を深く突き刺した
「GIRUUUGAUAAAAAAAA」
叫び声をあげる風魔竜に応えるように雷魔竜が俺に向けてブレスを放ってきた
そこで視界がスローモーションに変わり....俺は剣を半分まで抜き、リバウンドでの勢いを使ってもう一度バク転を行い、腹を切り裂きながら雷魔竜のブレスを避け、弾かれ飛び散るブレスと風魔竜が放つ風刃を、即興で作った魔法で防ごうとした
「【エアロバリア改】」
ハニカム構造の高圧縮空気の壁を作り、俺に向かってくる物を全て防いだ
何故ハニカム構造にしたかと言うと...何となくだうろ覚えの知識で一番強度があると思ったからでしかない
空中で姿勢を正した俺は両手剣から双剣へ変えて空中を駆け、体を捻ることで空中で横になる姿勢にし、勢いのまま体を回転させて双剣で同じところを何度も抉り...その度に風魔竜から血が舞い俺を濡らした
「GYOGAAAAAA...GAAKAKAAKAAMME....」
また叫び声を声をあげる風亜竜だがその声には覇気はなくもう少しだと感じられ、雷魔竜も風剣で切られ続けた結果もうボロボロだ。
「もう終わりにしようか」
腹には俺がつけた傷が何個もあり見るも無惨な姿だ、これ以上苦しめるのも可哀想だった
立たせられていた風魔竜は重力によって上半身を降ろしてきて、もう風の刃を飛ばす抵抗もしてこず
俺は止めを刺すために双剣から両手剣に変えて鞘に戻し、抜くと同時に降ろしてくる首を切り裂き切断させた
首を失い生命活動を終わらせた風魔竜は魔力となって霧散したが魔石を落とすことは無くレベルも上がらなかった
「ん?何故落とさない...レベルが上がらないってのは分かるが...今は考えなくても良いかそれより雷亜竜だ」
風魔竜と戦っている間、風剣で切り続けられた雷魔竜だが傷は多いが致命傷があるわけではない
つまり...今の風剣では雷魔竜を殺せない、
「なら殺せる数まで増やせば良いだろう」
膨大な魔力を使い、さっきまで使っていた風剣とは比べ物にならない程の高圧縮空気の大きな剣を何本も作っていく
雷魔竜はヤバイと思ったのだろう、今だ襲っている5の風剣を無防備に受けつつ口にブレスを溜め始め、俺が雷魔竜を殺しきれる数を作るより先に雷亜竜が今までよりも破壊力が増しているだろうブレスを放ってきた
「【エアロバリア改】」
俺の前方を覆うように発動した風の壁は雷魔竜のブレスを受け止め、その衝撃は俺にまで伝わってきた
ブレスは風の壁にぶつかると受け流されたように二つに別れ俺の真横を通っていく
だが、完全に受け流している訳ではないので徐々に風の壁にはヒビが入っていき....念のために二重に展開し風剣を作る作業に戻った
雷魔竜はブレスが防ぎきられた事が分かると焦るように俺に走って近づいてきた
回りには数えきれないほどの風剣が浮かび上がっており動く雷魔竜を狙うように穂先の向きを変える
「もう何本作ったっけ」
ウィンドサーチで正確な数を調べると....えっと56本か
もう良いだろう、さて、この数の風剣を突き刺されて生き残れるかな
「もう一度に作るのめんどいし魔法として認定させておくか...名前は....【風剣乱舞〈集の型〉】」
魔法として認定され発動した風剣乱舞〈集の型〉はあらゆる角度から雷魔竜を襲い突き刺していく
全ての風剣が突き刺さった雷魔竜はどんどん走る速度を落としていき、俺に届く前に力尽き地面に倒れて風魔竜と同じで魔石を落とさず霧散した。
「終わったな....でも、何故レベルは上がらず魔石を落とさない?」
今まで迷宮でボスを倒してきたが魔石を落とさなかったボスは居なかった、それに俺よりレベルの高い魔竜を二体も倒してレベルが上がらないのも可笑しい
だが...俺には検証の余地はないのでこんな日もあるのだろうと深く考える事をせず出口へ向かって歩いてた
そして気付く
「あれ?.....何で扉が開かないんだ?」
振り替えって回りを見たが生物はいなくウィンドサーチでも発見できなかった
だが...風魔竜と雷魔竜が霧散して出来た魔力が一ヶ所に集まり濃い魔力の渦となっていくのが分かった
そして渦が巻く場所は普通ならボスが現れる場所な事も
「何が起きてる?....また魔竜が出てくるとか無いよな?」
ボス部屋内の魔力を集めきった魔力の渦は時間が経過する事に小さくなっていき....爆発を起こした
爆発はウィンドサーチの風を吹き飛ばし、煙が邪魔してウィンドサーチでは爆発地点を調べられなくなり、煙が晴れるまで待つことになった
そして....煙が晴れ、爆発地点が見れるようになったとき俺は絶句した
「おいおい....マジかよ」
目の前には1匹のドラゴンが立っていた
雷魔竜の胴体と顔、風魔竜のような大きな翼、身体中に雷が帯びており、体の回りには俺が雷魔竜を殺すときに使った剣に似た風の剣が5つ展開していた
「GOOORUGOAAAAAAAAAA」
魔竜は自らの存在を知らしめるかのように叫び声をあげ
俺に猛烈な殺気を放ってきた
風雷魔竜ベルバンゴルド
LV測定不能
ソロ討伐推奨LV不明
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