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vs風魔竜&雷魔竜1

やってしまった....

私があの時.....



「ご主人様はそんな人じゃありません!」


何て言わなければ......

ご主人様は笑って許してくれたけど....

これで....私のせいでご主人様が死んでしまったらどうしよう


自分自身を責め、自分の主人が二体のボスに負けて死んでしまう。そんな不安に押し潰されそうになっていたその時...

肩に手を置かれた


「え?」

咄嗟によこを見ると私達に話し掛けてきた人がいた

何の用だろうか?


「不安かな?」


「.......はい」

一瞬意味が分からなかったが

多分、ご主人様の事を示してるんだと思う


「僕からしたら君の心配は無駄。寧ろおこがましいよ」


「え?....何で...?」


「彼は『英雄』だよ?負けるわけないじゃないか、『英雄』はそんな簡単に付けられる呼び名じゃないんだ。」

そんなの関係無い、どんなに強く『英雄』と呼ばれるような方でも

何かを間違えれば命を落とす、それは変わらないのだから


「でも...それでも心配です...」


「言い方が悪かったかな...じゃあこう言おう。君は君のご主人様。つまり『英雄』ヤガミ・ユウトを信じてないのかな?」


「そんなわけ....」


「彼の強さを信じていないから不安になるんだろう?。回りを見てみて?何処に不安そうにしてる人がいる?」

回りを見渡しても私のように不安に駆られている人は何処にも居らず、寧ろ研究データが取れ嬉しそうにしてる人や面倒事が終わり安堵の表情をしてる人がいる


「彼の強さを間近で見たものは少ない。当然ながら私達は見てない全て書類や噂で出来た空想だ。だけど解決すると信じられる。それは彼が行った行動が不可能とされた事だからだ」


「..........」

黙ってしまった....正しいのが彼だと思ってしまったから

確かの彼は不可能と言われた事を可能としてきた.....でも、やっぱり...一つの命しかないんだ


「透明な魔竜と魔王軍幹部を倒し、迷宮を凄まじいスピードで攻略し、自分の好いた女の子の為に不滅魔竜を倒した」


「..........」


「こんな事誰が出来る?化け物と呼ばれるAランク冒険者ですら無理だ。そのAランカー(化け物)ですら出来ないことをやってのける人が『英雄』が君のご主人様が負けると思うかい?」


「............」

無言で首を振り問い掛けを否定した

そうですよね....彼は負けない...絶対に

俯いていた顔を上げ彼が入っていった迷宮の扉を見つめた

今一番危険な所で戦ってるのは彼なんだ....諦めず戦ってんだ...それなのに私は..勝手に不安になって潰れそうになって..情けない。

奴隷なら、『英雄』の従者になるなら笑って待っていなければダメですよね


「うんうん。まあ。好きな男性が危険な事に挑戦するんだ。心配して当然かな?」


「好きな人ではありませんよ」


「おや?じゃあどういう人なのかな?」


「隣にいるだけで安心できて、幸せで、そして....あれ?」


「それって好きって事じゃないの?親愛なのか信愛なのか恋愛なのか兎も角さ」

好き...か

もしこの感情が恋心だったとしても何も変わらない気がする

彼にはもう好きな人がいるんだから....それを考えると凄く胸が痛くなる


「あ....待って待って確かに好いた女の為って言ったけど。その...まだ分からないんだよね」


「え?どういう事ですか?」


「形式的には好いた女の子を守るためって言う風にされてるけど事実は分からないんだ。だからもしかしたらチャンスはあるかもね」


「そうですか....」

もし無事に倒して戻ってきたらお聞きしたいです

だから....


「絶対に勝ってください。ご主人様」





☆☆☆☆☆☆☆★★★★★★★





「「GYOGOWAAAAAAAAAAAAAAAAAA」」

二体の魔竜は俺の言葉に応えるように雄叫びをあげ、雷と風の刃を放ってくる

雷は避けるとか無理なので打つと分かった度に剣を手から離し剣で受け止めた。

風の刃は避けられるので全て避け.....


「先ずは雷魔竜を倒すか...」

光速の攻撃放ってくるのに時間なんて掛けてられるか

さて...光速の攻撃を持っていてもさすがに瞬間移動には対処できねえだろ

身体強化と風絶魔装をかけて変幻自在で魔竜の後ろに転移し、両手剣で切りつけた


「んな!?」

"バチッ!!"と言う火花が散る音と共に剣は弾かれ、魔竜は俺に居場所が分かったのか雷を放ってきた。

変幻自在でボス部屋の入り口まで逃げて雷は回避したが....


「剣が使えないのかよ」

どうする?どうするどうするどうする

俺の魔法に竜を殺せるほどの火力は無えぞ。

さっきからヒートフィールドとアイスフィールドを使ってるけど...風魔竜のせいで効果が無くなってるし...

先に風魔竜を倒すか?....


「ああ!もう鬱陶しい!!ゆっくり考えさせろや!」

雷は飛距離制限あるのか打ってこないがさっきからずっと風の刃が襲いかかってくる

きっと風魔竜はおれと同じかそれ以上の事が出来るだろう。だから変幻自在で移動しても即バレる

どうするどうするどうする?


バレる事承知で突っ込むしか無いよな...

ハイリスクハイリターンだと思えば良いだろう、それに強敵相手に無傷で倒そうなんて無理なんだし

多少の大怪我負ってもルキナが回復してくれるだろう


「ふうぅ.....」

一息で息を整え集中してから変幻自在で風魔竜の目の前に移動した

そして剣を振るのではなく足をあげ、地面すれすれにあった風魔竜の顎をエアロバーストと合わせて蹴りあげた

バフンッ!!ッと言う地味に多きな音が部屋内を響き渡り。顎に直撃した風魔竜は顎をあげ腹をだし後ろ足で立っている状態になった

そして俺は足を高く上げた不安定の状況になったのだが....

両手剣から双剣へ変え、地面に着いてる足にエアロリバウンドを発動させ体に勢いを尽かせ風魔竜の腹を右手の剣で鱗事切り裂き、体は上下逆さまになり、まだリバウンドの勢いが残ってるので。体勢が元に戻る最中に胸と喉元を切り裂いた。

そして双剣から両手剣へ変え、落下するときに剣を振るい、二連撃で切り裂いた部分を体重乗せて更に深く切り裂いた


「UGYOAAAAAAAAAA」


「変剣流剣技。車輪、砕牙。.....何言ってんだろ俺、ノリで叫んだけど凄い恥ずかしいんだが...まあ。今はそれは置いとこう。それより集中しねえとマジで死ぬ」

切り裂かれた風魔竜は翼を使い一旦下がった。そしてそれに合わせるように雷魔竜が横から腕を振るってきた

俺も後ろに下がり避け何もなかったが、雷魔竜が腕を振り下ろした先の地面は抉れていた


「当たってたらぺしゃんこだな...」

後ろに下がり着地した時にウィンドカッターを雷魔竜に放ったが。確りと風魔竜が相殺してきた

もう泣きたい気分だ。風魔法は封じられ。雷魔竜に物理攻撃は全く効かない。

唯一救いなのは風魔竜に剣が届くことなのだが....


もう完全に雷魔竜が怒ってらっしゃる

さっきまで微動だにしなかった二体の魔竜は風魔竜が後ろに下がり、雷魔竜が前に出てきた


「もうやだ...何で毎回無理ゲーさせられるんだよ」

雷魔竜は俺に近づき拳を放ってくる

それをひたすら避け続けた。剣をぶつけると弾かれ体勢を崩され。手で受け流そうとすると大火傷を負うからだ

実質、真横を通りすぎるだけで肌が焼けてかなり痛い



「うへええ.....」

殴りってる最中に雷を放ってきた、そして風の刃も出てきた

風の刃と雷を手が痺れるのを我慢しながら剣で切り受け止め、拳は全て避ける

それを続けて行くと


「GYOGAAAAAAAAAAAAAA」

拳が当たらない事にイライラしてきたのか黄色い極太の何かを口から吐いてきた。

多分ブレスだろう。間一髪で変幻自在で避け、ブレス打って雷魔竜が固まってる隙に風魔竜に近付き

竜としてのプライドなのか重傷を負っているからなのか.多分後者だと思うが動こうとしない風魔竜

チャンスだと思い変幻自在の節約に為に走って近づこうとすると...


いきなり全身に悪寒が走った。

咄嗟に横に避けると、さっきまで俺が居た位置に雷魔竜がさっき放ったブレスが通り抜けた

ブレスは風魔竜に当たる直前で何かに弾かれ、弾けたブレスは迷宮の壁を焼いた

そして今最悪に状況になってる事に気付いた


「やっべ....挟み撃ちにされてるじゃん」


風魔竜は出口の所、雷魔竜は入り口の所に陣取っちゃいましたねw

まあ...きっと勝てるでしょう。まだ勝ち方模索中ですが....


誤字有ったら報告お願いしますね

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