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亜種出現!?

「あの....」


「ん?どうかしたの?ルキナ」


「いえ....その...何でいきなり50階層何でしょうか?私、まだ10階層で止まってる筈なんですが....実力的にも足りないでしょうし」


「うーん...早く言えばレベル上げ、ボスの経験値って言うのかな?強くなる元ってのが普通の魔物の何十倍も得られるんだ。」

ただし....一定以上のレベルまで行くと経験値は全く入らなくなる。

普通の魔物は経験値が少ない代わりにレベル制限はない....と思う。

ボスの経験値がレベル制限があるのはハメ狩り防止だろう。


「そう...ですか。」


「まあ他にも色々あるんだけど。」


「他ですか?」


「ルキナが俺に治癒矢を当てれるか、かな?。あれ便利そうだけど当たらなければ意味ないからね」


「なるほど、」

迷宮の転移陣から50階層へ着くと....

何故か人が集まっていた。何かあったのだろうか?

転移陣からやって来た俺達に気付いたのか一人が此方に向かってきた


「何かあったんですか?」


「それがね。亜種がまた出てきたみたいなんだよ」


「亜種ですか....討伐は出来たんですか?」


「いやね...それがまだ出来てないんだよ」

ん?可笑しくないか?

まず。迷宮のボス階層はボス部屋に入ると倒すか負けるかしないと開かないシステムになっている

つまり情報が出てきたと言うことは倒したって事になる。だけど今回は倒せていない...どういうことだ?

俺の持ってる知識が足りない線が有効か?


「じゃあその情報は何処から?。ボス部屋から出るには倒すしか無いですよね?」


「それがね1つだけ方法があるんだよ」


「方法ですか?」


「うん、転移魔法さ、それを使えばボス部屋から出ることが出来る。ただ転移魔法っていうのが使えるのは極僅かな人達だけだし、転移石も高価だからね。」


「ボス部屋から出られるとして。残ったボスはどうなるんでしょうか?」


「それはね....困ったことに次入った人は残ったボスと入ったときに出現するボス。二体と戦わないと行けないんだよね」

.....マジかよ

ボスの亜種は20階層でもあるの強さ..50階層にもなると予測不可能だ

それを知らない奴らが挑んで死なれては困るので強い人達が来るまでは入らせないようにしたんだろう


「じゃあ此処に人が集まってるのは被害にあう人を減らすためですかね?」


「うんうん、その通りだよ。でも、今この町所属のAランカーが居なくてね困ってた所なんだよ。」


「あの.....一度挑んでみましょうか?」


「え?ダメダメ。ダメだよ。君ランクは?」


「Dです。」


「余計にダメだよ!死んじゃうよ?それにそう言う人達を止めるため僕たちは居るんだからさ」


「そうですよね...でもじゃあどうやって倒すんです?倒せるAランカー居ないんですよね?」


「『英雄』()って知ってるよね?」

こいつ今様って着けなかったか?

これバレたら絶対に面倒事に巻き込まれそうだな....黙っておこう...

それと話を合わせないと...


「はい。知っています。この街では魔竜と魔王軍を倒し、聖王都では討伐不可能とされていた不滅魔竜を倒したお方ですよね?」


「うんうん、その『英雄』()が帰ってきてるらしいけど...でもきっとお金踏んだ繰られるんだろうな...不滅魔竜倒した報酬に王女の婚約者候補と6000万スピナだからね...考えただけで寒気がするよ」


「ご主人様はそんな人じゃありません!」


「「え?」」

ちょっ!?ルキナ何でバラすの!?

余計なこと言わなかったらこのまま帰れたのに...

これ99%バレただろ...この人俺の事『英雄』()って言ったんだぞ...絶対にめんどくさい事になる。


「まさかじゃないけどもしかして君、ヤガミ・ユウト君?」


「えっと....」


「Dランクで迷宮50階層突入してるのって今はグレン君と『英雄』様だけだし。そっちの可愛子ちゃんもさっき君が『英雄』っての言ったよね?」


「.........」


「一応ギルドカード見せて貰っても言いかな?」


「......はい」

ギルドカードを仕方無く見せると

子供が欲しいものを見付けたときのような顔になった

そしてそのギルドカードを持って仲間の元へ入っていき


「おーい。『英雄』様が来たぞー。これで亜種もきっと解決する」


「おいおいマジかよ」「帰ってきてるって知ってけど...」「でも本当ならAランカーを呼ばなくてすむぞ」ect



「ルキナ.....」


「はい」


「言いたいこと分かるかな?」


「.......はい」

そんな青ざめなくても...何もしないよ

普通の主人と奴隷ならお仕置きとかしそうだけど。

俺そんな事したくないし....俺ルキナにどういう風に思われてるんだ?

まあ...それは後でじっくり考えるとして。今はルキナのご機嫌取りしなきゃな


「なら良いよ。次気を付けてくれればそれで。」


「え?...あ、ありがとうございます!でも...その、お、お仕置きとかはされないんです?」


「しねえよ!今までそんな素振り見せたことある!?」


「ない...ですが」

良かったー。これであるって言われたら自分で自分を責めてたよ

失敗したらヘマしたらお仕置きとか...奴隷買った人なら皆やることなの?違うよね?。。。違うと信じたい

それに....結果的には50階層には挑めるんだ。俺がお仕置きする人達(そう言う人間)だとしても責めることはない


「ルキナ。さっきも言ったように次、気を付けてくれれば良い。それとバレたお陰で50階層に挑めるんだ。責めることは絶対にしないよ」


「はい!でも...どうします?。二体のボスとの戦闘。そして一体は亜種ですよね?」


「いや....二体とも亜種と言う可能性もあるよ」


「.....勝てるんですか?」

勝てるか...か

問題は二つある。 一つ目は敵のレベル

俺の記憶通りだと迷宮一階層の魔物のレベルは6、9階層だと14レベルだそしてボスは 10階層の強さである14~15レベルより約5レベル高い

そして倒してる次に階層には行くとレベルは元に戻り11階層だと16レベルになる

そして亜種だが20階層だと46レベルつまり16レベル上がってる事になる。

50階層のボスのレベルは60だ。前に亜種と同じと考えると76レベルとなる

つまり...迷宮60階層のボスより強いと言うわけだ。


問題の二つ目は20階層の亜種は16レベル上がっていた

だけど普通に魔物の亜種のランダムだけど上限は15。そしてこの迷宮は誰かが操作しているかのようにレベルに関しては綺麗な数字になっている

つまり...16何て言う微妙な数字に設定するか?って事だ

もしかしたら16~?と言うランダム数値になってるかもしれない

倒せなくはないと思う。いくら亜種とはいえ不滅魔竜より強いとは思えない


「分からない。でも挑むしかないだろう?。」


「そんな...」


「大丈夫だって挑むのは俺一人だけだ。ルキナは入らなくていい、だから心配する必要はないよ」


「え?」


「ん?どうかした?」


「今何て「おーい。『英雄』様~.。挑む許可が降りたぞー」.....」

ルキナが何か言おうとした時丁度よくさっきの人が大声で呼び掛けてきた

そのせいで何て言おうとしたのか分からないが言い止めたって事は大した用じゃないんだろう


「分かりましたー!。すぐ行きます。んじゃ行ってくるね」


「....はい...お気をつけて」


「うん。分かってるよ」

暗い顔になり落ち込んでるルキナの事は気になるがあまり待たせてはいけないので集まっている人達に話を掛けてから50階層のボス部屋に突入した


いつも通りボス部屋に入ると入り口は閉まった。

違うのは本来は中央に行かないと現れないボスが眠っている事だった

ボスの見た目はドラゴンっぽいのでワイバーンの亜種だと思うが....


風魔竜ベルバーン

Lv87

ソロ討伐推奨Lv不明(アンノーン)

無限迷宮第六十層ボスのワイバーンの亜種

詳細は不明



「マジかよ....レベル87っての+27レベじゃねえか....」

思わず声に出してしまった

そのせいで目の前の魔竜は目を覚まし軽く顔を振ってから俺の事を凝視してきた

そして.....


「あっぶね!?」

いきなり俺のいる場所に風の刃を放ってきた

ウィンドサーチで分かったことと距離が空いていた為避ける事が出来たが....

中央部分に入らないように外側から風の刃を切ったり避けたりしながら攻撃を放ったが全て相殺されて終わった

それに....


「チッ!こいつ迷宮の仕組み分かっていやがる」

中央に行った場合もう一体のボスが出現する。なら近付かなければ良いのでは?と思ったのだが....

あの魔竜一歩も動こうとせずずっと風の刃を放ち続けてくる

俺がウィンドカッターを飛ばしても相殺してくるし....


「仕方無いか....」

風の刃を避けながら中央部分に行くと風魔竜は俺の事を警戒しながら横に移動し、当然出現する場所にはもう魔竜はいないのでもう一体のボスも出現はされた


ははははは.....付いてねええ

こいつも亜種か?

見た目は翼の無い二足歩行のドラゴン(トカゲでも良いかもしれない)だ、そして体の回りを黄色い何かでバチバチさせていた

多分、雷かな?




雷魔竜ゴルバーン

Lv86

ソロ討伐推奨Lv不明(アンノーン)

無限迷宮第六十層のボスの亜種

詳細は不明



やっぱり二体目も亜種かよ。

それと...とことん魔竜とは因縁があるなあ。透明魔竜と言い不滅魔竜と言い今回の二体の魔竜といいさあ.....

これ一回は死んだな....それにやっぱりルキナは連れてこないで正解だった

無理ゲーだろうが挑まなくちゃこれからの冒険者が50階層より上を攻略出来なくなる

それに転移陣を何処にも設置してないから俺のワープも使えない。もし逃げられたとしても次に入ったときに3体同時になっちまう

ルキナが待っているから此処で死ぬわけにはいかない。だから此処で狩らせて貰う


「さあ、魔竜二体討(ゲーム)伐を始めようか」



遅れてごめんなさい。ゴールデンウィーク関連で忙しくて投稿できませんでした


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