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ルキナの新魔法

ギルドに話し掛け弓の練習場所を貸して貰い

今はルキナが買ったばかりの霊弓で試し打ちをしていた。最初の頃は的の枠に入ってはいたが中心より反れてるが10本位でかな..?

中心近くを射貫いてた。そして中心近くに当たるようになってから更に10発近くの時に休憩なのか此方に

「どう?」


「そうですね。....普通でしょうか?。」

普通か....まあそりゃあそうか

霊弓にある効果は魔法関係で飛距離や命中制度、連写速度に関係するものじゃない。ならば普通の弓と同じなのは仕方無い。

寧ろ普通の能力があるのに弓としてしっかり使えるんだから良い方だろう。


「使いにくい訳ではないんだよね?」


「はい。」


「なら良かった。」

後は....俺の考えている魔法か

出来るとは思うが....俺と違ってルキナには新魔法?は厳しいだろうし。

それに実用にも空間把握能力と視認処理能力が高くないといけない。出来れば便利になるけども出来なくても構わない。

出来ると良いな


「じゃあ問題ないのなら次にいこうか」


「次ですか?。それが弓に魔法補助をつけた理由ですか?」


「まあね」


「出来るのでしょうか?私に新魔法なんて...」


「きっと出来るさ。イメージさえしっかりしてれば可能だと思うよ」


「.....はい。頑張ってみます」

不安そうな顔をしてるなー

新魔法なんて宮廷魔導師とかのトップ連中が試行錯誤して作るみたいだし。

仕方無いか


「まあ。出来なくても構わないよ。出来れば嬉しいけれど出来なくても構わない。そういう魔法だからさ。気軽にいこうよ」


「はい」


「早速本題に入ろうか。」


「はい」


「例えばだけどさ。氷魔法とかでアイススピアってあるでしょ?」


「ありますね。それがなにか?」


「今回ルキナに覚えて貰いたい魔法は。そのアイススピアの属性を氷魔法から聖魔法に、形を槍から矢にすれば良いだけ」


「矢ですか?」


「うん。弓を使って聖魔法の矢を解き放つイメージかな。あれだよ。さっきまで使ってた矢を聖魔法の矢に置き換えるだけ」


「.....やってみます。」

そう言いルキナは打つ場所に戻った。

目を閉じてイメージをしながら弓をゆっくり構える動作を行った。

腕を伸ばし弓の弦が引かれる時には光の粒子を纏った矢があり....

目を開けて。狙いを済ませてから指を離した


ダメか.....弦が元に戻ろうと動いた瞬間、矢が霧散した

ふむ.....あれか?。聖魔法の矢が矢と同じように飛ぶイメージをしなきゃいけないのかな?


「今のはどんなイメージをしたの?」


「矢を作るイメージだけですね」


「そっか。なら次は矢が弦の力によって飛び、的に当たるイメージをしてみて」


「はい」

.....

出来たけど....遅いな

惜しい気がする。うーん。何が足りないんだ?。


「じゃあ次は矢と弦が接触してる所だけを硬化させてみて」


「はい」


「無理か.....なら次は矢全部を硬化させてみて」


「はい」

....接触点だけを硬化させても粒子状の所は霧散してダメだった

でも接触点だけは飛び、的にぶつかった

なら。矢全体を固形にしたらどうなるのだろうか?


「出来たか。問題は回復能力はあるのか。肌を傷付けるのか。だな」


「ですね。」

固形化された聖魔法の矢は的に突き刺さった。

問題はさっき上げた。二つの点。そして二つをクリアしていても回復能力が皆無では意味がない。

せめて体力とかすり傷の回復位はして貰わないとな


「それじゃ。おれは的の所に移動するから気にせず打ってみてくれ」


「え....?」

言われたルキナは意味が分からないと言ったような顔をしていたが

俺は気にせず的の前に移動して刺さっている矢を回収してから振り返り、ルキナを遠目に見た。

体を的からずらし、ルキナには見えるようにして....

深呼吸をして集中をしてから


「それじゃ打ってみてくれ」


「はい」

弓から放たれた城に近い黄金の矢は俺の真横にある的へと真っ直ぐ向かってきて...

スローになった視界で矢が当たる場所を特定して。その場所に手の平を置き....


"ザシュッ

"

っとした音をたてながら、矢は俺の手を貫き。矢の半ばまで突き刺さった


「痛ってええええええええ!?」


「ご主人様!?」

やばいやばいやばい...

そのまま思いっきり矢が腕に突き刺さった

あれ....でも痛いけど。癒されてる感じもあるな....

うーん....回復魔法の硬化も若干あるのかな?.....まあ....激痛が走ってるけどな


急ぐように走って近付いてきたルキナは

手の平を貫通した矢に触れ霧散させてから。回復魔法をかけ、傷口を治したら


あっぶねええええ。

ヤバイと思った瞬間に骨と骨の間に矢を通したけど....

間に合なかったら腕が使いものにならなくなる所だった


「何をしてるんですか!」


「いや....回復魔法なんだし肌に触れないといけないじゃん?。だからやってみた次第であります」


「.....放たれる矢じゃなく、硬化した矢を触るだけでも良かったのでは?」


「あ.......」


「はあ.....」

.....確かにそうだ

何をやってるんだろうか?。わざわざこんな痛い思いしなくても良かったじゃん....


まあ。今はそれを置いといて

問題は矢を飛ばすには固形にしなきゃいけない。けれど回復をさせるには粒子状にしなきゃいけないのかな...

一番は固形であって固形ではないってのが良いんだろうけど....

スライムみたいに固形であって液体である。的なさ


「もうしないでくださいね。どれだけ心配したと思ってるんですか!」


「どうしたもんかな....」


「聞いてるんですか!」


「ん?なに?」

やっべ....凄い怒ってる

考えてて話し聞いてなかったのは悪いとは思うけど....


「..........」


「..........」

無言は止めてよ....

どうしよ....どうやって宥めれば良いんだろうか?


「もう....しないでくださいね。自分から怪我をするような真似は」


「....はい」

泣き落としはズルいと思うんだよ。俺は

計算か天然なのか分からないけど....ズルいよな

いや....多分。天然だとは思うけど。寧ろ天然の方が対処困ると言いますか....


「あーーっと。それよりさ。さっきの矢だけど。固形だけど固形じゃない。的な感じには出来る?」


「あからさまに話題変えるんですね。まあ良いです。えっと。固形だけど固形じゃない。ってどういう意味でしょうか?」


「うぐ...。その...半物質化と言いますか。飛んでいる最中は固体だけど対象物に当たった時は霧散して回復魔法として使える的な感じ」


「.....難しいですね」

だよな....イメージが難しいよな

対象物に当たったときだけただの回復魔法にするなんてさ

あれかな? 凍結された矢を放って対象物に当たった瞬間に溶ける。的なさイメージかな?

もしくは凝縮した者を対象物にぶつかった時だけ弾ける。的な奴でもいいか


思い付いたイメージ方法をルキナに伝えると「やってみます」とだけ言われ

二人で矢を打つところ(元の場所)に戻った





☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





「そろそろ終わろうか」


「はい。そうですね」

結果は.....まあね。うまくいったかな。

微妙なのは魔法として認識されないんだよな。

適当にヒーリングアローとかディバインアローとか言わせてみたけど。覚えなかった

コレがSとAの違いなのか。それとも異世界者と現地者との違いなのか。その両方か。全く違う理由なのか

検討もつかない。


効果としては少し体力が回復できてかすり傷を治す程度だった

体全体にかける+飛距離の問題で、弓の効果やルキナの適正があってもそれぐらいしか出来なかった

多分。魔法として認識され、INTが上がれば回復量も増えるとは思う


魔法として認識されないのは俺の見立てでは何かが足りていないだけなのだから。足りれば当然回復量も上がると思う


うーん。今度から練習メニューに。ルキナの放った弓を避けたり掴んだり弾いたりをを入れようかな..

無いと思いたいが人を撃たなくてもいけない場面に遭遇するかもだし。俺はまあ弓の対処を覚えたいからだ

それを言ってみると...


「....嫌です」


「..........」

どうしよう.....

と言うか。ルキナって俺の奴隷だよな?

怒ったり、拒否したりしてて良いのだろうか?

いやね?別に俺は構わないけどさ。奴隷としてそこはどうなのよ。っての話でね

まあ...いいか。


「何で奴隷()がご主人様に打たなくてはならないんですか?」


「....いやね?人を射貫けるようにする練習も必要だと思うんだよ。万が一の為にさ。それに俺も弓の対処の練習したいしさ?」


「.......それでも嫌です」


「あ....はい」

ヤバイ

頬っぺた膨らませ不機嫌になって顔を背けてるルキナ...ちょっと可愛いかも

そんな事は置いといて。嫌なら仕方無いか。無理強いしたくないし


「分かったよ。」


「.....はい」

ギルドホールに戻り弓魔場の鍵を返してから飲み屋へ向かった。

フィーネにはギルドを出て宿暮らしに戻る事を伝えると何故か引き留めようとしてきたがもう宿を予約してる事を言うと渋々といった感じだけど認めてくれた。

何かがぶつぶつと行ってたけど、俺は気にしないで昼食を取り、ルキナと二人で迷宮50階層へと足を運んだ


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