膝枕
さて、どうしようかな...
前まで俺って迷宮に籠ったり依頼したりで時間潰してたんだけど....
今日はもうルキナには戦わせたくないし....マジでどうしよう...
適当に町を歩き回っても良いか....うーん...
「ルキナ、これから予定とかある?」
「無いですよ。」
「..........」
「どうかしましたか?」
「いや....すること無いなって思ってさ..」
「そうですか....それでしたら..」
「何かあるの?」
ルキナが言ってきたのは近くにある自然公園でも行かないか?という物だった
フレスベルグの西門を抜けた少し先に起伏があまり無い山があるらしく、そ飲み屋の山の中央部分は開いた場所になっていて川も流れているらしい
その山には肉食動物はいないので子供とかも時々ピクニックで行く場所らしい
「うーん...そっちの方が暇にならない?」
「さあ?でも休めるときに休むのも大事かと」
「それもそうか....サンドイッチとかでも軽く作って行くか...小腹空くかも知れねえし」
「はい」
「俺も準備とかあるから。準備完了したらここで集合」
「わかりました」
色々準備してからルキナと合流して自然公園へと向かった
整備はちゃんとされており子供が森に入らないように策もあった
その道を通っていくと誰も居ない静かな開けた場所に行き着いた...
小川から少し離れた所に俺達は座ると俺は汚れとか気にせず寝転がった
顔とは木陰に隠れ、体を太陽の光が優しく当たり少し暖かい
だけど時々流れる穏やかの風のお陰で体がずっと暖まり続ける事がなく凄く心地良い
ルキナを見てみると目を細め流れる穏やかな風を気持ち良さそうに感じていた
「気持ちいいね」
「ですね」
うーん...こういうシチュエーションだと何だか膝枕とかされたくなってくるな
ダメなのを承知で頼んでみるか?
「なあルキナ」
「何でしょうか?」
「膝枕されたい」
「え?..」
「ダメ?」
「ええっと...その...良い...ですよ」
あ...良いんだ。
7割りがたダメだと思ってたけど...
ルキナは立ち上がり俺の頭上当たりまで移動する正座をして俺のあたまを優しくそっと持ち上げ自分の膝の上に乗せた
おお....結構気持ち良い......
「どうですか?」
「気持ちいいよ。でも重くない?」
「大丈夫ですよ?」
「そっか....じゃあしばらくお願い」
「はい」
目を瞑り右腕を瞼に被せた
こうすると流れる水の音や風が吹く音、風によって擦れる植物の音や動物達の鳴き声
これらの自然の音が鮮明に聴こえてくる
「落ち着く.....」
「ですね....」
そんな呟きにもルキナは返してきた
きっと返そうと思って返したのではなく反射的に返したんだろうけど....何故かその声を聞いて余計に安心できたような気がする
川の流れる音が、草木が揺れる音が、自然の臭いが、優しいく暖めてくれる日差しが、日差しで火照っていく体を優しく冷やしてくれる風が。そして頭の下から感じる体温が...
自然に癒されていると...何故かルキナが頭を優しく撫でてきた...
気持ち良いんだけど...少し暖かい恥ずかしい
「.....何で撫でるの?」
「へっ?...いえ...何となくです。...その、嫌でしたか?」
「ううん。嫌じゃないよ。寧ろ気持ち良かったよ。」
何恥ずかしいこと言ってるんだろうか?
撫でられて気持ち良いとか子供みたいじゃん俺...
「....撫でていて良いですか?。落ち着くんです」
「.....良いよ。気持ち良いし...あのさ俺も一つ良い?」
「何でしょうか?」
「もし俺が寝ちゃってもそのままで居てくれないかな?。」
「わかりました」
「ありがとう」
「此方こそありがとうございます」
それから俺達は一言も会話をすることはなかった
したら雰囲気を壊すと思ったからだ。それと
しなくてもお互いを体温で感じ会うことが出来、それだけで満足だったせいかもしれない
そして俺は音や風、ルキナの体温や撫でてくれる優しい手に心地好さを感じながら静かに眠りについたのだった
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「主人様....ご主人様」
「んん?」
体を揺さぶられ声を掛けられながら目を覚ました
頭の下には気持ちい良い弾力があり....
....何で膝枕されてるんだろうか?と思いこの状態になった敬意を思い出そうとしてると...
ああ....自然公園にきて...ルキナに膝枕をして貰って...そんでそのままで寝ちゃったのか...
「....俺どれくらい寝てた?」
「今は夕方ですね」
....5~6時間位かな?
うわ....膝大丈夫かな?ずっと頭乗せてたけど...
平気そうな顔してるけど....もしかして回復魔法でも途中かけてたのかも...
「直ぐ退くね」
「え、あ、はい」
体を起こして立ち上がった
ルキナも俺と同じように立ち上がろうとしたが痺れていたのかその途中でフラ付き、俺にもたれ掛かった
俺は屈んでルキナを支えるとゆっくり立ち上がらせた
「大丈夫?やっぱり痺れてた?」
「そう...みたいです。途中で回復魔法掛けてたんですけど...」
「そっか...歩ける?」
「...その...今は少し厳しいです」
どうしよ....背負うか?
それともルキナの回復を待つか?
背負った方が早いか...恥ずかしいけどしょうがない
一度ルキナをしゃがませてから前に移動して屈み
「ほら、乗って?」
「.....はい」
前みたいに抵抗することはなくすんなりと背中に乗ってくれた...
背中で大きな胸が潰れている感触を感じながら立ち上がり、そのまま町へ戻るために歩いていった
町の門番が見えてくる頃に
「そのもう大丈夫です」
「そっか。じゃあ下ろすね」
「はい」
二人で歩いて町に入った
ギルドに帰った俺達は直ぐに晩御飯を取り...ルキナはフィーネと一緒にお風呂に入った
そして...今日は何故か二人で寝ることになり...
俺はベッドは違うものの気恥ずかしさ感じていた。
それはルキナもなのか俺に背を向けてベッド寝ている
「あのさ...今日は本当にごめん」
「....え?」
「迷宮でさ俺がいたのに怖い思いさせちゃってさ」
「......なら、今度こそちゃんと守って下さいね?」
「分かってる」
「その....今夜は一緒にね、寝ませんか?」
???
一緒に寝ませんか?って...
一緒の部屋で寝てるじゃん...何言ってるんだろうか?
「ん?どういう事?」
「ええっと...その...怖い夢を...その..見たくないので...」
「うん」
「抱き締めてくれませんか?」
「はああ!?」
ルキナのトンデモ発現に驚き飛び起きた...
抱き締めてくれって...その..一緒のベッドで寝よう?って事だよな?
「ダメ....ですか?」
「いや...ダメって言うか...そのままで普通はやらないだろう?」
「....怖い夢...見たくないです...」
「..........」
「見たくないです」
「わ、わかったよ」
「.....ありがとう...ございます」
二回も言わなくて良いじゃん?
うんって言うしかないじゃん....って言うか今日のルキナどうしたの?
膝枕okしてくれたり...撫でてくれたり....終いには一緒に寝ようとか....
ルキナは自分が寝ているベッドから出ると...
ゆっくりと俺のベッドに乗り...布団の中に入ってきた
「えっと....抱き締めれば良いの?」
「....はい」
前からとかハードル高過ぎだろ!?
いや。俺もう童貞とかじゃねえけど.....生殺しには違いない
俺...今夜寝れるかな?というか....死なないよな?
こんな所で七つの命使いたくねえよ?
「お願いします」
「....じゃあ抱き締めるよ」
「...はい」
ルキナの頭のしたに右手を通し、左手でルキナを引き寄せて抱き締めた
引き寄せられたルキナは両手と頭を胸板に胸を腹に引っ付けた...
やば....お互いを薄着のせいで腹で潰れてる胸の感触がモロに伝わって...
うん....ルキナのが大きくて助かった...
だって当たらないからね....
普通に童貞とか卒業してるリア充が何やってんだって?
じゃあお前らが体験してみろや!
金髪巨乳美少女に胸を押し付けられながら寝るんだぞ!
....そう言えば何で俺怖くないんだろうか?
今までの俺なら怖がってたのに...好き会ってもない女の子に対しての性的興奮ですら怖かったのに...
何でだろうか?
うーん....
さっぱりわからん
「あの...どうかしましたか?」
「へ?いや。何でもないよ。それより早く寝よ?」
「はい。おやすみなさい」
「おやすみ」
何となく抱き締めてるルキナを撫でてみた
うわ....髪サラッサラで気持ち良いな....
「....くすぐったいです」
「ごめん!?」
「いえ....その撫でるならもっと優しくお願いします」
「.....はい」
そんなご注文を受けたのでさっきより優しく撫でた
すると直ぐにルキナから寝息が聞こえてきた....
「俺も寝よう..」
目の前にルキナの体温を感じるせいで眠れなくなっているのだが
ルキナの気持ち良さそうな寝息を聞いているとだんだん眠くなっていき....
いつの間にか俺も眠りについてるのだった
ほんわかシーンの後に色シーンですねw
それにレイシアの巨乳を揉んでも興奮しなかった悠斗を
添い寝するだけで興奮させるルキナ...やっぱりメインヒロインですねw
まあ、直接的な行為出はなく、ルキナからのお願いだったので悠斗も罪悪感や恐怖感を感じる事がなかっただけですけどね。いちよう悠斗も男ですし罪悪感や恐怖感さえなければ興奮もしますよ
それとルキナが甘えたのは...
まあ、ルキナも女の子ですから 本能的な恐怖を感じた日には格好良い主に甘えたいんですよ。たとえそれが主のミスで起きたとしてもです。寧ろそれを盾に甘えることが出来るのでルキナからしたらそっちの方が良かったりします
今回は自然公園のんびりデート+ベッドでドッキドキ添い寝のお話でした
次回は製作以来をした霊剣ならぬ霊弓の登場です
悠斗がルキナに覚えさせようとしている無茶振りが何なのか明らかになります
では。また。( *・ω・)ノ))バイバイ




