ルキナvsゴブリン
二人で依頼を受けて廃村に来たんだけど...
「全然いない....」
「ですね」
いや...良いことなんだろうけど。全然見つからない
何匹か途中で見付けてルキナに戦わせたけど1対1だったので直ぐに倒してしまった
どうしよう....ウィンドサーチで廃村を全部調べたけど1~2匹のグループが何十組かあるだけだし...
「....どうするかな.」
「あの....」
「ん?」
「迷宮に行ってみては?」
え...まあ。一階層と二階層にはゴブリンいたけど...
行くしかないか....廃村に来た意味全く無いけど...
「でもさ。魔物って素材を残さないよね?」
「そうですね。だから依頼失敗にならないようにここで10匹分集まるまで狩りましょう。」
「そう...だね。それしかないか」
今持ってる素材は6匹分。だから後4匹だから...
二匹集まってる所へ行くか...戦うのはルキナだけど行けるだろ
そう言うわけで時間が惜しいのでルキナをお姫様抱っこで抱き上げ、二匹いる所へ行きルキナが倒す。
を二回繰り返してサクッと終わらせ、馬車を待つより飛んだ方が早いので空を飛んで一気に町に移動した。
昨日みたいに何故か顔を紅くしてたけど何か理由でもあるのだろうか?
ギルドで素材を渡し報酬を貰ってから二人で迷宮に入った
いちようルキナには短剣を日本とも渡しており。出くわすゴブリンを全部狩って貰った
「はあはあ...」
「大丈夫?」
「あ。はい。大丈夫です。はあはあ...」
「少し休もうか。無理は禁物だし」
「....はい。すいません」
2階層への階段前に着く頃にはかなり疲労していたので少し休んでから二階層へ入った
時々休みながらも二階層を突破する頃にはルキナのレベルは2上がっていた
ちなみに3~5階層は一角ウサギ、6~8階層にはオーク。9階層には全部が現れ。10階層にはボスがいる
「この階層には一角ウサギがいるけど。大丈夫?」
「...多分。大丈夫です」
一角ウサギはジャンプ力と俊敏性が高く、気を抜いていると額に付いている角で指し貫かれる
対処方はジャンプして飛びかかってくる時に横に飛んで一撃で仕留める。なんだけど...
大丈夫かな...
「はあはあ....」
「どう?」
「慣れてきました。でも、難しいですね。動いている小さいものを切るなんて」
「そっか。まあ。出来るなら問題はないよ。続けよ?」
「はい」
ウィンドサーチで最短ルートが分かっているし何処に魔物がいるかわかるのだが
ルキナの為に少し休もうか遠回りをしながら魔物との遭遇を増やしている
そして一角ウサギの階層を抜け、オークの階層についた
「大きいですね...大丈夫でしょうか?」
「大丈夫じゃない?。オークは動きが鈍いし避けては足を切る。を繰り返せば倒せるよ。」
「.....頑張ります」
うーん。しっかし沸きが悪いな
迷宮に来てから全部ルキナに倒させているけど....全部1対1だ。
何故か複数沸きが見つからない。こんなこと普通あるか?
まあ良いか...何か起これば俺がやれば良いし
「お、倒せたな。どうだった?」
「しぶといですね。何回も同じところを切らないと行けませんね」
「そっか。まあ10階層のボス部屋に行くまでは頑張ろう?休みながらで良いからさ」
「....はい」
そのままルキナがオークと戦い続けた
8階層になると1対2の形になっており倒すのに時間がかなり掛かるようになり休憩回数と休憩時間が延びてきた
息が荒いしそろそろ止めさせた方が良いか?
「8階層になってから二体になってきたけど。大丈夫?」
「大...丈夫です...はあはあ...」
...もう無理だな
回復魔法で体力や傷は癒せるが気力は回復される事はない
多分、そう言う部分が限界だろう。
と言うか初めての実践でここまでやれれば十分だろう
「強がらなくて良いよ。キツいならキツいっての言って良いんだよ?」
「......はい」
「それじゃ最後にボス戦をソロでして終わろうか」
「え?...はい」
キツいか?
でもボス戦で貰える経験値は9階層前の階層で出てくる魔物の3倍って言われてるし
効率が良いと思うんだけど。それに...初ボス位ソロで倒せないと今後がヤバイと思うしね
「それじゃ乗って」
「へ?」
座っているルキナに背を向けて足をついた
背負った方が良い思うんだけど....
「ほら、背中乗って。疲れてるでしょ?」
「え...でも...」
「良いから」
「.....はい」
渋々と言った感じでルキナは背中に乗ってきた。
....うん。しなければ良かった
ヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ。
胸が俺の背中で潰れてる....柔らか...
「ど、どうかしました?」
「へ!?い、いや。な、何でもない。んじゃ行くよ」
「はい」
.....何やってんだろうか?
何で背負おうと思ったんだろうか
いやね。ルキナを休ませながら移動するって考えたら背負うって良いことなんだと思うけど...
胸がね....大きく柔らかく実った果実が...俺の背中で....
そして支えるために太ももに手を置いていて....直に触ってるし...
頭を振って煩悩を振り払いながら8階層と9階層を途中で魔物と出会さないように調整して歩いていた
歩いていく途中どんどんルキナの顔を不思議そうな顔になっていき...
「あのご主人様...」
「ん?どうかした?」
「いえ...先程から一回も魔物と会わないのですが...それに何もないのに立ち止まったりしていますし...」
「ああ。まあ分かるからね」
「え?」
「魔物の位置と迷宮の最短ルート」
それを言うとルキナは強張った感じがする
まあはっきり言ってチートだしね。迷宮で何処で魔物が沸いて。何処に罠があって。どう通れば正解の道なのかわかるとか...迷宮殺しでしかない
自分で言っていて笑えてくる
「....じゃあ何さっきまで私が戦ってたのって...」
「うん。俺が調整してたよ。さすがに8階層だと2体でしか居なかったら調整出来なかったけどね」
「...そうですか」
「これは内緒だよ?。グレン達にも話してない事だから」
「は。はい」
まあフラミさんとか気付いていそうだけど
こう言っておけばルキナも話そうとはしないだろう。
「着いたね。下ろすよ」
「はい。ありがとうございました」
ルキナは背中から下ろりると頭を下げてきた
何となく名残惜しい気がするけど...まあ良いや...
俺達ボス部屋に入っていった。俺は入り口前で立ち止まった
「俺はここに要るから一人で頑張って。何かあれば手を貸すから」
「はい。では行ってきます」
「うん。」
そういいルキナは迷宮の中央に歩いていった
ルキナが中央に立つと階段前に剣を持っている通常より大きいゴブリンと弓を持った普通のゴブリンが出現した
「へえ...複数で出現とかあるんだ...」
鑑定をかけると...
ソードゴブリン
lv20
ソロ討伐レベル22
アーチャーゴブリン
lv18
ソロ討伐レベル20
レベルはソードゴブリンと前に戦ったナイトオークだっけ?かは同じなんだな
アーチャーはレベル低いけどソード二体が前衛となっていて二匹を倒さないと攻撃できない。
それに....前衛2匹後衛1匹とか...パーティーじゃん...ルキナ一人で大丈夫か?
ルキナは短剣を両手に逆手持ちで構え、ソードゴブリン一体に襲い掛かった
ソードゴブリンは近付いてくるルキナに振り下ろし。それを後ろに下がって避けゴブリンの手首を切り裂き、
ソードゴブリンが持っている剣を蹴飛ばし武器を無くさせた
「....大丈夫そうか...?」
武器を無くしたソードゴブリンに止めを刺そうと更に近付いたルキナをもう一人のソードゴブリンが剣を横に振り回し邪魔する
後ろ下がったルキナをアーチャーゴブリンが矢で攻撃をしてルキナはギリギリでそれを避けた
剣を失ったソードゴブリンも剣を拾っており二匹揃ってルキナに襲い掛かった
「.....」
振り下ろしてくる剣を避けて短剣で弾き、隙間を縫って迫ってくる矢を必死に避けている
最初以外全く攻めておらず、ひたすら防御に集中していた
そして.....
「きゃっ!?」
攻撃されてそれを防御する。
その均衡はずっと続くわけもなくルキナは短剣を逆に弾かれて体制を崩し
もう一体のゴブリンに体当たりを受けて地面に転がり...
「いやっ!?」
「やば!?」
ルキナはゴブリンにそのまま押し倒されて...
着ている服をビリビリに引き裂かれ...肌を露出させた....
ルキナは羞恥に顔を紅くさせ 襲われているので涙目になっている
必死に抵抗しているが膂力でゴブリンに勝てるわけもなく....
「調子のってんじゃねえよ!」
押し倒しているソードゴブリンを身体強化した足で蹴り飛ばし、
次は俺だと興奮した顔で棒立ちのもう一体のソードゴブリンを抜剣と同時に逆架裟切りにして霧散させ
「【ウィンドカッター】」
振り上げた剣を振り下ろし風邪の刃を飛ばしアーチャーゴブリンを霧散させた
服を乱暴に破かれ、下着は破られていないので大事な部分は隠れているけど悲惨な姿になっているルキナに振り向いた。
「ごめん。遅れた」
「いえ、そのありがとうございます」
剣を迷宮の地面に突き刺し、俺はしゃがんでボックスから取りだしたボタンで止めるタイプの服広げてルキナに被せた
ルキナは渡された服を抱き締め体を隠し涙目で俺にお礼を言ってきた..
言わなくて良いのに...俺の落ち度なんだから...
俺は無言で立ち上がり突き刺している剣を抜いて、立ち上がったゴブリンに近付くと
ソードゴブリンは剣を振り下ろしてきた
その剣を握っている剣で弾きそのまま剣を振り下ろし霧散させた...
ルキナの所へ戻ろうと振り替える時にはルキナは俺が渡した服を着終わっていた
側に駆け寄ると...
「その....ごめん。近くに居ながら怖い思いさせて...本当にごめん」
「.........」
謝るとルキナは無言で抱き付いてきた。俺は何をしたら何を喋ったら良いかわからず取り合えず撫でてあげた
安心させるように優しく頭を撫でているとルキナは俺から離れてから涙を手で吹き
「気にしないでください。確かに怖かったですけど...」
「ごめん」
「本当に大丈夫ですから。それに男性に襲われることは前に何回かあってるので気にしてないって事は嘘になりますけど...その..今回はご主人様が守ってくださいましたし」
「そっか...わかったよ。ありがとう。」
「此方こそありがとうございました」
何で俺が慰められてるんだろうか?
普通は危険な目にあって貞操を奪われそうになったルキナの方ではないだろうか?
何か格好悪いなと思いつつ、無理にじゃない笑みを浮かべたルキナを見てほっとするのだった
「それじゃ帰ろうか。疲れただろ?」
「はい」




