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瞬殺

修練場に着くと....


「人、多いな...」


「さっ」

修練場には20人?近くの人が来ており。それぞれ模擬戦みたいなのを行っていた。

ああ...そう言うことか。

これ初心者冒険者への指導か.奥に台に乗って見渡してる人いるし..


「初心者指導中みたいだね。」


「え?」


「ほら、彼処に台に乗って見渡してる人いるでしょ?」


「ああ...なるほど」


「うーん。どうしようか?」

邪魔するのも悪いしな...

でも出来るだけ早くルキナには戦えるようになって欲しいんだよな..


「そうですね...指導係の人に聞いてみてはいかがでしょうか? 」


「そう...だね。そうしようか」


「はい」

指導係の人の所へ行くと


「あの?」


「ん?なんだ?」


「俺達もここ使って良いですかね?」


「....ダメだ。俺は仕事でコレをしてるんだ。邪魔すんじゃねえよ」


「ギルドから貸し切り許可出てるんですか?」


「出てねえがそれがなんだ?邪魔だからどっか行きやがれ。


「いや....出てないのなら、俺達が使っても良いはずですよね?。いくらギルドからの依頼だとして横暴では?」




「うるせぇ!俺が退けって言ったら退いてれば良いんだよ。それとも何か?Bランクの俺に歯向かう気か?」

うわ....正論言ったら、ぶちギレてきた..

それにBランクって微妙...

まあ化け物連中(Aランカー)の次に強いって事でも凄いんだろうけどさ。


「わかりました。今日は諦めます」


「おうおう、そうしろそうしろ。二度と俺の邪魔すんじゃねえよ」


「仕方ない。ルキナ行こうか」


「はい」

ニヤニヤした顔をした指導係に背を向け歩き出すと指導係が俺の邪魔だから方を掴んできた

俺達は振り向くと


「おい、ちょっと待った......そこの嬢ちゃん一日貸してくれたらここ貸してやっても良いぜ?」


「..........」


「え....?」

......ヤバイ。ぶん殴りてぇ

こいつ俺の奴隷()になにしようとしてんだ?

良いぜ。買ってやるよその喧嘩。さっき買った霊剣のお試しと行こうじゃねえか


「おお?どうした?。貸すのか?貸さないのか?。って言うか貸しやがれ。これBランクの命令な?」


「無理だ」


「ああ?俺の言うことが聞けねえのか?」


「そうだな。聞けない。Bランクごときの言うことなんてな。さっきは揉め事を起こしたく無かったから退いただけだ」


「ああン?てめぇ。今Bランクごときって言ったか?良い度胸じゃねえか今から特別にお前を直接指導してやるよ。お前ら一回中断だ!隅っこにでも行ってろ」


「「「「はい!」」」

指導係の指示で修練場にいた全員が隅に酔に寄った。

指導係は修練場の中央に行くと剣を抜き...


「Bランクの恐ろしさ教えてやるよ」



「ルキナ。行ってくるよ。」


「すいません。私に為に」


「いや。良いよ。」


「お気をつけて」


「うん」

ルキナに見送られながら指導係の前に立ち

両手剣状態の霊剣を抜いた。


「ルールは戦闘不能か降参させたら勝ち。でいいか?」


「ああ。良いぜ。おっとその前に名乗らねえとな。俺はBランク冒険者。ガハベルだ」


「Dランク冒険者。ヤガミ・ユウト」


「ん?なんか聞いたことあるな?まあ良いやボコるだけだ」

俺が名乗ると指導されていた奴らは俺の正体に気付いたのか驚愕の顔付きになりひそひそと話始めた。

ガハベルって名乗った指導係は俺の事を気付いてないようだ。


「俺はBランクだハンデとしてお前から掛かってこいよ」


「...わかった。」

変幻自在で後ろに移動し両手剣を袈裟切りに振った

剣は防がれることもなく背中を深く切り裂き血が飛び散り...

遅れてガハベルの言葉にもならない声が聞こえた。


「&%@#♪%*%♪%!?」


「ざっこ。コレがBランクの力か?もっと頑張れよっと」

ガハベルの尻を蹴り前に転ばせた

コレがBランクの強さ?弱すぎだろ変幻自在の奇襲なんてフラミさんたちには効かないどころか反撃まで食らうんだぞ。。

Bランクなんだからせめて避けるか弾くかはしろよ


「ぐふっ!?」


「お前。よくこんなんでBランクなれたな。弱すぎだろ。ルキナ。背中の傷治してやれ俺、人を殺したくない。」


「は。はい」

霊剣についた血を軽く振り払い鞘にしまうとルキナに呼び掛けた

ルキナは走って此方に来るとヒールを発動させてガハベル傷を治した。

すげえ...応急処置程度で期待してたけど完全に治した...かなり深かったのにな...

傷が治ったガハベルは立ち上がると..


「いてて....さっき何をした?」


「さあな。雑魚のお前に教える義理はない。もう良いよな?さっさと消えろ。次は...だぞ?」


「...っ!?..わかった。」

鞘に手を置いて言うと相手はわかってくれたみたいで走り去って行った。

回りの人達はさっきから固まってるんだが何かあったのだろうか?


「すげえ」「コレが英雄か」「Bランクを瞬殺かよ」「瞬間移動したよな?」ect...



「なあ。ルキナ」


「はい。どうかしました?」


「俺。何かやらかした?。嫌な予感がするんだけど...」


「....大勢の前で英雄(ご主人様)の力を見せましたからね。騒ぎが起こる前に退散した方が良いでしょう」


「だよね...ちょっと失礼します」


「へっ!?きゃっ!?。」

ルキナをお姫様抱っこすると風絶魔装を発動してリバウンドを使いギルドの屋根に上り

しばらく変幻自在で幻影を出しながら空中を歩き人が居ない場所で着地した。


「ここで良いかな?」


「......」


「どうかした?」


「お、降ろしてください」


「え?ああ。うん」

ルキナは降ろされると俺に背中を向けた。

いきなりしたから怒ってるのだろうか?

そこまでスピード出してないからキツくも無かったはずだし...何で怒ってるんだ?

ルキナは深呼吸する此方を向き


「行きましょうか?」


「へ?」


「私に短剣術を教えてくれるんですよね?」


「そうだったね。どこでしようか?」


「そうですね.....さっきの人達はご主人様の幻影を追って何処かに行ったでしょうし。戻りましょう」


「そうしようか」

俺達は今度こそ練習するために修練場に戻った。

ルキナの言う通り人は数人しか居なかったので

俺が持ってるナイフを渡しルキナに渡し練習を始めたのだった


.













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