串焼き
屋体通りを見て回ってるのだが...
改めて見てみると色々な物が売ってる気がする。
お、串焼き？か...さっき昼食を取ったばかりだけど食べるか。
「あの。二本ください」
「あいよ。10スピナだ」
.....へ？
2本で10スピナ！？じゃあ１本で５スピナってことは...
銅貨5枚な訳だから...銅貨5枚って15円位じゃねえの？
不味いのかな？
まあ。食うけどさ
「これで良いか？」
「おう、丁度だな。」
「普通に旨い」」
買った串焼きを一本ルキナに渡し食べてみると
ニホンの串焼きと比べたら味は落ちるけど不味くはなくどちらかと言うと旨い
少し血生臭いけど..
じゃあ何でこんな安いんだ？
物価が違うとしてもこれだと一本大銅貨3～4枚だろう？
「そうだろ？」
「でも。何でこんなの安いんだ？。この味なら大銅貨3～4で行ける気がするんだけど」
「そんな高くは売れねえよ。ラビットの肉だが10匹で大体10スピナで買えるんだぜ？」
うわ....やっす。
それなら。まあ安くはなるか...
俺。雑魚相手とかあんまりした事ねえし。最初にゴブリン狩った時位か？
「ラビットを狩ってるのは冒険者なんだよな？」
「そうだな」
「でもＧランクでもゴブリン狩れるよな？」
「普通は狩れねえよ。パーティーなら兎も角Ｇランクでソロゴブリンは死ににいくような物だぞ」
「へえ。そうなんだ」
あーまあ。解らなくはない。
ゴブリンは集団で来るからソロだと数で押されて死んでしまう。
なら。まずは。ラビットや薬草等でＦランクまで上げてパーティーでゴブリンを狩ろう
そういう人が多いんだろうな。Ｇランクには入ったばかりには信頼出来ないだろうし。
この血生臭さなんとか出来ないかな？
ラノベとかだと血抜きで血生臭さが無くなるけど。本当かどうか調べたことがあるような....
.....冷やすんだっけ？
確か冷やすんだと思う。記憶は間違ってたりその記事が間違ってなければだけど...
でも。どうなんだろうか？動物によって変わったりしてそうだし...
もしかしたらラビット...多分ウサギは血抜きだけでの良いのかもしれない...
ここは要らん知識教えるより皆が知ってそうなのを教えておくか。聞いたことがあるだけなら俺のせいにもなんねえし
「血抜きってしてる？」
「血抜き？なんだそりゃ？」
「首を切断させて逆さ吊りすると血が大量に流れて臭みがなくなるらしい。その後直ぐに内蔵とか取り出せば旨くなるって聞いたことあるから」
「ほお。そりゃ初めて聞いたよ。」
「俺も聞いたことあるだけだから確証は無いし。動物によって処理方法変わるだろうしで。本当かどうかは解らんけど。試してみたら？」
「おう。こりゃお礼だ。」
そう言い串焼きのおっさんが串焼きを二本のくれた
情報料だろうけど確証はねえぞ？良いのかよ
「良いのか？。さっきの事はデマかもしれねえぞ」
「良いんだよ。二本位じゃ大きな損失にはならねえんだ。」
「そういう物か。んじゃありがとう」
「おう。またこいよ」
貰った串焼きを一本ルキナに渡して食べながら歩いた。
.....何でそんな微妙な珍しい物を見た的な顔してんの？ルキナは...
「どうかした？」
「いえ。何故か屋体の人にはフレンドリーに話していたので。私にはしてくれないのかなと思っただけです」
「ええっと...。別に屋体の人に丁寧の話す必要ないし。」
「私にも無いはずですよ？。奴隷ですから」
.....何でこんなどうでもいい事で不機嫌になるのだろうか？
まあ。好意的の見てくれるのは嬉しいけど....地味にめんどくさい
ここは少しイケメンスキル的な何かを発揮してみるかな？イケメンじゃないけど（思ってるの自分だけ）
「そりゃ？ルキナは綺麗だし。美人が相手なら大抵の男は丁寧な口調になるよ」
「 ... ....そ、そうですか...」
これで聞いてこないはずだ。
顔を赤くさせてうつ向いてるし。
ルキナが綺麗なのは本当だし。相手が美人だと大抵の男は丁寧な口調になるだろう。まあ。俺がそういうタイプの人間かは別としてな。
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夕方になり宿に戻った俺達は裏庭に行き俺は体を動かした。
見てて楽しいのだろうか？そう思うが終わった後に回復魔法を掛けて貰えるので文句は言えない。
4人が宿に帰ってきたのを確認したので運動を終わらせて6人で夕食をとり、風呂に入った(当然男女別れて)
風呂を出たら寝るだけなので部屋に行き眠りにつこうとした。
ルキナは静かに寝息を立てながら寝てるが俺は考える事があるので寝ていない
「さて。どうするかね」
予定としては明日一日はのんびり過ごし夕食をとった後馬車でフレスベルグへ向かう。
夜の馬車移動は危険だが多目にお金渡せば行けるらしいし、周囲にクライシスフィールド張っとけば万が一モンスターに襲われても対処が出来る。
睡眠は馬車の中ですれば良いしな。
馬車じゃ熟睡が出来ないのでフレスベルグに帰った後も念のために睡眠を軽くとる。
起きたら俺達は迷宮に潜る。
「問題はルキナとグレンを置いていくかどうかか..」
多分高階層になると一人で潜った方が安全だろう。
俺にはワープがあるんだからボス前の設置して置けば良いしな。
ルキナに関してはグレンやフラミさんに預けて置けば問題は無いはずだ。
ウィンドサーチで最短最速で移動できるしトラップも気にする必要がない。
大量出現が起きても風絶魔装で空中から狩っていけば良いし飛べるタイプがいたら切り払えば良い。投擲や魔法が出来るタイプは真っ先に潰せば問題はないはずだ。
ボスやレアモブも問題は無いだろう。
Ａランク三人にソロでの対ボス戦ではＡランク以上あると言うお墨付きも頂いてるしな。
ルキナと居たのは少しの間だけど死んでほしくないと思えた。守るべき相手だと解った。
それに
これは俺の問題だし俺がその一人で解決すべき問題だろう。
なのに...何でこんなに胸騒ぎがするんだ？
グレンに関してではなくルキナの関しての感じがする。
ルキナとの奴隷契約では俺が死亡した場合、奴隷解放と財産の受け継ぎがされる
七つの命で復活しようが死んだことには変わりは無いはずだ。
奴隷から解放されて6000万スピナが手に入るのだからルキナにとってはメリットしか無いだろう。
金や体目当てで襲われても呪いが発動して安全だろうし。フラミさん達が守ってくれるだろう。
.....直感を信じて連れていくか。意地でも連れていかないべきか
この胸騒ぎの招待が解れば良いんだけどな...現状では全く解らないと言っても良い。
こういう場合ラノベじゃあ直感で連れて行った方が良いんだよな...
物語の主人公は悪い予感だけは外さないから
在ると解ってる危険か在るかも解らない危険。
普通に言ったら後者を選ぶべきだ。俺はラノベの主人公では無いんだから
....異世界から来た人間が町救って英雄扱いか....聞いただけなら主人公なんだよな...俺
「はあ....」
「眠れないんですか？」
「うわっ！？。お、起きてたんだ」
ビクッた...
寝てると思ってた相手にいきなり話し掛けられるんだ。驚いて当然なのだが..
「はい。」
「もしかして起こしちゃった？」
「はい。」
「ごめん。」
「いえ。大丈夫です。それより何に悩んでるんですか？」
....話すべきだろうか？
話しても解決しないだろうし。解るのは俺への忠誠心か...
「明日の夜にフレスベルグに行く予定なんだけど」
「はあ...？」
「ルキナを迷宮に連れていくか悩んでて」
「え？回復魔法の為に私を買ったのなら連れていくべきなのでは？」
そう。最初は回復魔法目的で購入した。
けど。今は守りたい相手だ...この思いはルキナが作らせようと思って俺に抱かせた物でも
守りたい相手には変わらない。
「迷宮って危険なんだよ...。だからさ、連れて行きたくない。俺一人だと多分問題は無いはずだから」
「えっと。迷宮に潜って稼ぐだけならば。危険は無いはずじゃ？」
「ああ。そっかまだ。話して無かったんだったね...」
「え？」
「俺。もうすぐ昇格依頼で無限迷宮最深部に行かなくちゃいけなくなるんだよ」
暗闇の中。俺はルキナに伝えた。
ずっと暗闇の中で考えたせいで目は暗さに慣れてある程度は解るようになっていた。
ルキナの表情は驚いた顔ではなく、やっぱりや悲しみを混ぜたような顔をしていたのだった。
遅れました。
