買い物
目が覚めると今までに体験したことのない心地好さを感じた
それが何かを確かめようとして目を開けると...
「わっ!?」
私のと違うベッドで寝ている男の人が此方に体を向けて寝ていた。
まあ私も向けているので文句は言えないのだけれど...
最初に感じた心地好さはこの布団のおかげなんだろう...
そっか...私。この人に買われたのでしたね...
体を起こしクリーンとヒールを発動させてからベッドを出た。
何も無い状態でヒールをかけると体が活性化?して体が怠くなくなる。
まだ太陽が完全には登っていないようで少し暗いので起こすか迷ったが朝練をするのなら起こした方が良いと思い
横のベッドに寝ていたご主人様にも同じように魔法をかけて体を揺らしてあげた
「ご主人様。起きてください。ご主人様。」
「うんん?」
「朝ですよ。」
「あ....うん。ありが....とう!?って誰!?うわっ!?」
"どしん"
目を覚まし体を起こしたご主人様は目をこすり
私がいることに気付いた途端。驚いて後ろに下がり背中から床に落ちた。
「だ。大丈夫ですか!?。お怪我は?」
「へ?あ、大丈夫。大丈夫だから。」
直ぐに駆け寄りヒールをかけてから聞くと
ご主人様は顔を赤くさせながら答えれくれた。
立ち上がったご主人様は少し考え事をしてから此方に振り向き
「えっと。おはよう。ルキナ」
「はい。おはようございます。ご主人様」
笑顔で応えるとご主人様は顔をまた赤くさせて少し照れていた
何故だろうか?。何か違うような...
「じゃあ。今から俺。朝練行くけど。ルキナはどうする?」
「行きます。」
「そんじゃ行こうか」
「はい。」
ご主人様は何処から取り出したかは解らないがいつの間にか腰に双剣を差していた
部屋からでて一回まで降りると人は宿で働いている従業員しかおらずかなり静かだった。
宿もでて。そのまま裏庭に行った私はベンチに座り。ご主人様はベンチに水筒を置いてから体を動かし始めた。
途中から体に魔力を纏わせて体を動かし。剣を振り始めた。
一通り終わらせたご主人様魔力を解きは此方まで聞こえる程荒い息をしていた。
「はあはあはあ....」
「ご主人様。休憩しないのですか?」
「ああ。するよ」
私の隣に移動して座ったご主人様にヒールを使う。
ヒールの魔法は体に出来た傷や使った体力。旨くやれば体の活性化まで行える優れものだ。
その代わり他の魔法とは違い発動者には使う度に精神的ダメージが来る。
小さい傷なら20~30回以上、大きな傷なら6~7回。体力の回復は10~12回連続して使うと息が絶え絶えになる
これはあくまでも連続して使えばの話だ。小さい傷なら10回起きに1~2分。大きな傷なら1回起きに5分。体力の回復は5回起きに休めば問題はない。
「いつも行ってるんですか?」
「うん。結構キツいけど。一日でも怠れば体に違和感を感じるから。」
「そうですか。」
あんなキツそうな事を毎日行う..か...
Aランクの皆さんはしてるように見えない。なのにご主人様はしている。
何が違うんだろうか?何か絶対に守りたいものでもあるのだろうか?
「ご主人様は....」
「ん?」
「いえ.何でもありません」
聞いてもご主人様は何も思わないと思う。
奴隷はご主人様に認められない限り深く入ろうとしてはダメだと思い。聞くのは止めた。
知りたい。けれど。まだ私達はそういう関係ではない。まだご主人様に心を完全に許された訳ではない。
「さてと。もう一回してくるよ」
「はい。」
立ち上がり。私から少し離れてから体を動かし始めた。
昨日と同じように一部だけを魔力を纏わせながら。
それが終わり。息を整えた頃には太陽は完全に登りきり。宿に泊まっている他の客の声や足音が聞こえ始めた。
「そろそろ戻ろうか。お腹空いたし」
「はい。」
裏庭をでて食堂に移動した私達は飲み物を飲みながら昨日の皆さんが降りてくるのを待った。
最初に降りてきたのはフラミさんだった。
「「おはようございます。」」
「おはよう。二人とも早いね。寝てないのかな?」
「げふっ!?げほげほ」
「へ!?だ、大丈夫ですか!?」
フラミさんの「寝てないのかな?」の発言を聞いたご主人様は顔を赤くさせ噎せた。
どう意味かは解らないがご主人様が心配になり隣に移動して背中を擦ってあげた。
「げほげほっ。いきなりなんですか!?。するわけ無いじゃないですか!」
「ふふ。そのようだね。」
「えっと。「寝てないのかな?」ってどう意味でしょうか?。」
それを素直に聞くと二人は困ったような顔になった。
聞くべき質問では無いのでしょうか?
「えっと。この話しは終わりにしよう。」
「そ、そうですね」
「え?あ、はい。」
「それより今日は買い物をするんだろう?。どんなのを選べば良い?」
フラミさんが話題を変えてきた...
やっぱりするべきでは無いのですね...
でも。ご主人様が顔を赤くしたんですし...恥ずかしい話だとは思う。
「昨日も言った通り丈夫で動きやすければ。何でも良いですよ。ルキナとフラミさんのセンスに任せます」
「ふむ....露出度多めとかダメなのかな?」
「出来れば少なめで。肌を傷付けるかも知れないですし」
「解ったよ。まあ出来る限りルキナ嬢に似合う物を探してみよう」
「お願いします。金貨5枚です」
あれ?....
ご主人様、さっきポケットに手を入れて金貨を取り出した?
でも、さっきまでお金が入ってるようには見えなかった...
どうやってるんだろうか?
「3人が中々降りてこないな」
「ですね」
「起こして来ましょうか?」
「いや。そこまでする必要はないよ。君はユウト君の奴隷であって。私達の奴隷って訳じゃないからね。」
「わかりました」
フラミ様がそう言うご主人様を見てみると頷いてきた。
行かなくて良いって意味だろうか?
「待ってる間も惜しい。先に食べていようか」
「ですね」
「わかりました」
フラミさんが店員を呼んで朝食を頼んだ。
頼んだものが運ばれてくる頃に3人が降りてきた。
「待ってなかったのかよ」「.....遅れた」「良い香りだな」
「リンク。遅いのが悪い。どうせリンクが寝坊でもしたんだろう?」
「うぐっ!。」「....ん」
グレン様は私をご主人様とで挟むように座り
リンク様はルウガ様をフラミ様とで挟むように座った。
遅れてきた三人も注文し。私達は先に食べていると
「今日はどうするよ?二人は買い物なんだろう?」
「そうだね。ユウト君の頼みでルキナ嬢と買い物だ。出来ればユウト君にも来て欲しいのだが待ってる間暇だろうしそろそろ模擬戦しておかないとキツいだろう?」
「そうですね。模擬戦はしておきたいです。」
「んじゃ決まりだな。午前中は男組は模擬戦。女組は買い物。午後は昼食の時にでも決めれば良いか」
「「そうですね」」
午前中の予定が決まったけど
服か....前のご主人様とかにも買っては貰っていたが毎回ご主人様を失う度に捨てていたから...
フラミ様には大丈夫と言われているがまだ怖い。
「どうかした?」
「へ?いえ。何でもないです」
「そっか。なら良いけど」
どうやら昔の事を思い出して暗くなっていたみたい..
食事を終えると宿を出てそこで4人と別れた。
二人で服屋に入ると
「さて。何が良いかな?」
「えっと...何でも構いません」
「取り合えず何着か試しに着てみようか」
「はい」
フラミ様は置いてある品を上下合わせて一着ずつ着せてきた。
時々露出が高いのがあるが...良いのだろうか?
「ふみ....憎たらしいね」
「ええ...」
「その胸が邪魔だ。」
そんな事言われても...どうしようも無いのですが...
私だって肩凝るし、重いし、男性の目線集めるし、動きにくいし、服や下着が中々見付からないしで困ってるのに
「取り合えずこれとこれは買うとして次は下着だ。計っても良いかな?」
「あ、はい。」
フラミさんは店員からメジャーを借りると試着室に入り私のサイズを計り始めた...
所々揉まないで下さいよ..
そして最後にバスト計ったときに落ち込まないで下さいよ。
「ふむ。B87W56H85(F64)って....ルキナ嬢.... 」
「え?今何て....」
「いや。ただ凄いスタイルだなと思ってね」
ボソッて呟いた途端寒気を感じたけれど...裸でいたからかな?
それとも...
「えっと。フラミさんも十分魅力的だと思いますよ?」
「何の話しかな?」
「い、いえ」
今。殺気放たなかった?
気のせいですよね?でも...
「それより今問題なのが君のサイズが売っているのかだ」
「そうですね。今着てる下着は私が覚えている限りの時からつけていた物ですし。その後他のご主人様も買おうとしたのですがオーダーメイドしか無理だったみたいです」
「....オーダーメイド」
オーダーメイドという言葉を口にした瞬間更に落ち込んだ...
確かにフラミ様は胸は余り無いですけどかなり美人ですし...
「取り合えずオーダーメイドで5着買おうか...金貨5枚とか10倍近く貰っといて良かった」
「ですね。申し訳無いです。」
「いや。彼からしたら金貨何てはした金だろうし。君に下着を着させない方が問題だと思うだろう。主に性欲的な意味で彼と君が危ない」
....確かに...
ご主人様が私を襲えばご主人様は死んで私はまた辛い奴隷生活に戻ることになってしまう。
それに他の人に襲われて呪い殺してしまった場合ご主人様に迷惑をかけてしまう。
「ですね。」
「じゃあ。店員を呼んで来るよ」
「はい」
試着室を出たフラミさんは直ぐに店員さんを呼んできて
呼ばれた店員さんはフラミ様が計る時より詳しく調べた後何日に出来るかを話し、魔石を渡してくれた。
この魔石は通信用らしい。出来上がったらこの魔石が光るらしい。
私達は服を買い新しい服を着てから着服屋をでてご主人様達がいるはずの冒険者ギルドに行った。
えっと...遅れてすいませんでした!orz
女性のスリーサイズとか体重や身長、カップ数。色々調べなくちゃいけなくなり
更に服の種類とか色々調べてて...
何で男が女性の物の服や体型調べなあかんのや!
とか思いつつゆっくりじっくり調べてたら...はい。言い訳ですね
本当にごめんなさい。
謝辞が終わったので
では。またね。( *・ω・)ノバイバイ




