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新しいご主人様2

どうやら女性はフラミ様、無口な男性はルウガ様、もう一人はリンク様と言うらしい


「おや。その子は?」「見掛けねえ顔だな」「......だな」


「えっと。ルキナさんに付いては後で話します。丁度よくグレンも降りてきたので」

ご主人様が言った通りグレン様が降りてきた。

何で解ったのだろうか?


「ユウト。飯食おうぜ。ってAランク三人にいる!?」


「どうもグレン君。私達も一緒の良いかな?」


「良いっすよ。大勢で食べた方が旨いっすから」


「それじゃ行こうか。席についたらルキナ嬢の説明を頼むよ」


「はい」

宿に設置されている食堂に行くと前の席にAランク三人

私達を挟む形でご主人様とグレン様が座った。

最初私も座って良いのか悩んだけど。ご主人様に押し込まれる形で座ることになった。

この場の誰も何も言わないので良いのかもしれない。


「彼女は今日開かれた奴隷市のオークションで落札した奴隷です。」


「君の事だそういう理由で買ったわけでは無いのだろう?」


「はい。腕の良い回復魔法使いだったので買いました。呪いがあるのでそういう行為も出来ないらしいですけど。それをするつもり無いので問題も無いです」


「へえ。結構可愛いじゃねえか。」


「...回復魔法使いか..」


「ユウト君が奴隷を買うとはね。」

あれ...皆、呪いって聞いても何も反応を見せなかった...

Aランクにもなるとそういう事情を持つ人を何人も見てきたのだろうか?


「それでフラミさんにお願いがあるんですが。良いですか?」


「内容にもよるね。何をすれば良いんだい?」


「ルキナさんに服を選んであげてくださいませんか?。お金は俺が出すんで」

え?服?

今着ている侍女服1着だけでもクリーンを使えば問題無いのにどうして?


「服?何故だい?」


「今着ている奴しか無いんですよ。」


「なるほど。何着買えば良い?」

いや....クリーンを使えば毎日でも使える....

でも、多分その事にはこの場にいる全員が知ってるはずだから...

それでも買う必要があるってことなのでしょうか?


「5着位で丈夫で動き易いのをお願いします」


「了解した。それ位ならば構わないよ」


「いくら位掛かります?」


「そうだね...5万あれば行けるかな?」

やっぱり高い...

買ってくれるのは嬉しいのだけれど...申し訳無い。


「わかりました。余った分は好きに使ってください」


「了解だ。やっと店員がきたか」

フラミ様が言うとおり注文を取るために店員がやって来た。

メニュー表を見て全員が何食べるか決めてるけど...私は待つべきなのかでしょうか?

普通はご主人様が安い物を食べさせてくださるのですが...


「どうかした?食欲ない?」


「え?い、いえ、」


「じゃあ早く頼みなよ。」


「は、はい」

.....好きなの選んで良いのでしょうか?

取り合えず急いで食べたいものを選んでしまったけれど...

安い物を自分から選ぶべきだったのでしょうか?


「ユウト。なんで自分の奴隷にさん付けなんだ? 」

リンク様が店員がいなくなると同時にご主人様に聞いてきた

私も気になる...


「え?いや...今日あったばかりだし...」

今日会ったばかりだから敬語?

....この人は私が奴隷っていう事を忘れているのでしょうか?


「.....はあ...奴隷ってなんだと思う?」


「えっと人権が残ってる所有物?」


「そうだな。大体それであってる。でもよ。所有物や悪く言えばペットにさん付けで呼ぶやつ何処にいると思う?」


「....いないですね。でも...ルキナさん。人間ですし...」


「いやな。お前がそれで良いなら良いけどよ。お前はちょっとずれてるんだし。少しは奴隷に説明でもしとけ」


「はい...」

.....見てないんだ....奴隷として

自分で買ったのに...ただ回復魔法要員として買っただけだとしても...

奴隷は奴隷なんだから。奴隷として扱うだろう。


「まあ良いじゃないかリンク。奴隷を物として扱う奴より何倍もましだよ。それとルキナ嬢」


「はい」


「彼は基本。君を奴隷として扱わないと思う。だから大事にしたまえ。きっと他の奴隷より何倍も過ごしやすい環境となるだろう」


「は、はい。」

奴隷として扱わない主人か...

何度も憧れはした...けれど、無理だと諦めていた....

確かにフラミ様の言うとおりなのかもしれない。普通の女の子として扱ってくれるならば

奴隷としては最高の日々を過ごせるのかも。


「フラミ先輩が言ったこともそうだし。こいつはかなりのヘタレだ。同じ部屋で泊まってても何も起こらねえよ」


「グレン。一言多いんだよ。誰がヘタレだ。」


「え?あ、はあ...」

ヘタレ呼ばわりしたグレンをご主人様が殴った

でも、ヘタレだと良いなと私は思う

だって今のご主人様を失いたくないから...死なせたくないから

呪いのせいで元の奴隷生活に戻りたくない。

奴隷契約の内容は奴隷には聞こえないようにする魔法が奴隷には掛かってる。

だからどういう契約かは解らないだから失うわけにはいかない


「グレン君の言う通りだ。君は今まで何人かに買われ襲われ死ぬ姿を見てきたのだろう。目を見れば何となくわかる。だけど安心すると良い彼は、ユウト君は相当なヘタレだ。だからokも無しに襲うなんてあり得ないよ」


「フラミさんまで...」


「あのレイシアさんと良い関係になっておいて何もしないんだ。ヘタレと言われて問題ねえだろ」

Aランク三人にもヘタレ認定されたご主人様は少し傷付いてる

レイシア様って言う人がどんなお人なのかは解らない、でも、Aランクのお墨付きをいただけた...

だから....安心して良いのかもしれない.

嫌われる事を無価値だと思われなければ多分ずっと一緒にいれる...

優しい?ご主人様と



「ふふ。わかりました。」


「やっと笑ったね」

心が安心したからか思わず笑ってしまった

何ヵ月振りだろうか笑うのは。

安堵からなのか困ってるご主人様を見てなのかは自分でもわからない。

でも、ご主人様のおかげだとは思う。

全員から暖かいめで見られるのは少し恥ずかしいが嬉しく思える。


注文した料理が運ばれ。

食べ終えるとフラミ様と一緒にお風呂に行くことになった。

シャワーや浴槽があるのが驚いたが..高級な宿らしいので当然なのかな?

クリーンがあるから洗う必要はないが心が落ち着くため石鹸で体を洗っている

フラミ様も横に座り洗っている


「お背中お流し致しましょうか?」


「ああ。頼むよ」

フラミ様の後ろに移動し背中を洗い始めた

背中には小さな傷が多くあり何度も修羅場を経験してきたのがよくわかる


「どうだい?」



「何がでしょうか?」

私のセリフでないでしょうか?

背中を洗う事以外だとして...どういう意味なのだろうか?


「ユウト君の事だよ。今日少しの間だが一緒に居たのだろう?。どう思った?」


「そうですね...。とても優しいお方だと思いました」


「優しい?どんな所が?」


「奴隷を奴隷として扱わず。人として見てくれる。ベッドも食事も服も全部用意しれくださる。普通の方ならしてくれないことを今日だけでも沢山してくださいました」

最初は驚いた。

私専用とベッドを用意しれくれて

食事は自分が食べたいものを選ばせてくれて

予定だが服も好きなのを買わせて貰えて。

物じゃなく人として扱ってくれて


「そうだね。彼は記憶が無いらしい。だから奴隷を奴隷として物として見るのに抵抗があるのかもしれないな」


「え?記憶が無いですか?」

私と同じだ.....

私は奴隷になる前の記憶はないから...


「ああ。そうらしいよ。そして過去に何が有ったかは私も知らないし彼も覚えてはいないのだろうけど。女性と関係を持つのを酷く怖がってる」


「え?」

何で今この話が始まったのだろうか?

ただご主人様の事を説明しているだけには見えない。


「君の呪いは性的な物を発動条件として人を殺す物なんだろう?」


「何で...誰も...」


「経験則と勘さ。今の反応を見るに当たっているのだろう?」


「はい...」


「洗うの変わるよ。」

ずっと私が洗っていたので今度はフラミ様が私の背中を洗い始めた

それより経験則と勘で呪いの事を当てるだなんて...



「話を戻すが彼は女性に対して性的な行為を怖がってる。だから彼を呪いで失う事はないと思う。君が彼に迫ったり過激なことをしない限りね」


「し、しません。」


「それにしても....君のは大きいね..」


「へ?きゃっ!?」

へ?何でいきなり胸を揉まれてるの!?

ちょっ、そこは。ダメ...


「この綺麗な金髪や顔付き、男の目を惑わすこの肢体...」


「や、やめっ。あっ!?本当にやめ...うんっ!?」


「へえ。感度も結構良いね。こんな体をしていたら誰だって解っていてもやりたくなるだろうね」


「お願い...んっ!?します。離し...ひゃんっ!?てくだ...んんっ!?」


「まあ、良いだろう。揉み心地は最高だったよ。ありがとう」

やっと離してくれた....

変な声出したせいで他の人から見られてる...


「洗い終わったし湯に浸かろうか」


「はい」

フラミから少し離れた位置で湯に浸かった

ああ....気持ち良い...


「そんなに離れなくても...まあ自業自得か..。」


「その....本当にご主人様はそう言うことをしてこないでしょうか?」


「ああ、してこないと思うよ?。そういう展開になれば彼はドキドキはするだろう。でもしては来ない。怖いから。それより誰が君に呪いを掛けたのかそれが一番の問題だろう。覚えていないかい?」


「え?」

確かに気になるけど...

思い出せないし....気付いたら奴隷になっていたから...


「覚えてないです。奴隷になる前の記憶は一切ありません。


「君も記憶喪失なのか...主従共にとは」


「そうか...なら二人で記憶を戻す旅に出るのも良いかもしれないね」


「そうですね..」

記憶を戻す旅か...

きっと二人で行くことになるんだろうけど..

ご主人様程の実力者が回復魔法使いを探していたのは何か危ないことをするつもりなのかもしれない

それが終わったとき...私は隣にいるんだろうか?


「ご主人様は何故私を買われたのでしょうか?。ご主人様程の実力者ならば要らない気がするのですが..」


「私も知らない。けど予想はつくよ」


「教えて下さい」


「多分。冒険者のランクアップ依頼で迷宮完全攻略が来たんだろう」

冒険者のランクアップ依頼?

それに迷宮完全攻略ってなんだろう?


「冒険者にはランクがあるのは知っているね。」


「はい」


「Bランク以上になるにはそのランクアップ依頼があるんだ。その依頼は絶対にクリアしないと行けないし拒否も出来ない。そしてその依頼をしている間他の依頼が受けられない。」


「酷いですね...ご主人様その依頼で迷宮完全攻略?という事をしなければいけないんですね?」


「ああ。迷宮完全攻略ってのは迷宮の最下層まで行くって意味で。多分場所はフレスベルグにある無限迷宮だ」

え.....

そんなの無理なんじゃ...

だって...無限迷宮って..


「無限迷宮ってAランク20人をも退けた所ですよね?」


「ああ.」


「じゃあ。無理なんじゃ...なのに何で?...」


「それは...彼が討伐不可能といられた魔竜。不滅魔竜グラマルトを討伐したからだと思う。そして彼は迷宮最速攻略記録も持ってる」


「だから。行けるんじゃないか。そう結論付けた。そうですか?..」


「これは予想だ。本当とは限らない。単純に回復魔法使いが欲しかっただけかもしれない。」

.....そうですよね..

いくらフラミ様の予想がよく当たるといっても

こんな突拍子もない事起きるはずがない...起きて欲しくない


「...そろそろあがろうか。長居してるとのぼせるし。ユウト君に心配かける。」


「....はい」

お風呂を出てフラミ様に服にクリーンを掛けてもらい。それを着て今日泊まる部屋に向かった

鍵はフラミ様が持っているので付いてきてもらい。ノックをして


「ユウト君。開けるよ」


「あ、はい。」

返事を貰ってから扉を開けて中に入った

私たちを見たご主人様は顔を薄く赤くさせると顔を背けてきた

どうしたんだろうか?


「どういたんだい?顔なんか背けて」


「へ!?い、いや」


「思春期の子には過激すぎたかな?」

過激?何の事だろうか?

湯上がりだから肌が火照ってるけど...他に何も...


「別に過激じゃないですけど。その..なんか悪い気がして」


「そうかい。じゃあ私は部屋に戻るよ」


「はい。ありがとうございました」

ご主人様の言葉を信じていないふうに見えた

私を送ったフラミさんは直ぐに部屋を出ていき

なんだろうか?....空気が思い気がする...

ベッドに座り、迷宮攻略について本当の事なのか聞こうとした時


「も、もう寝よっか。」


「は、はい」


「じゃあ、ランプ消すね」


「はい。」


「おやすみ」


「おやすみなさい」

ご主人様が遮った。

寝ようとするご主人様を奴隷が止めるのはマナー違反だ

怒らないと思うけど...

いつでも聞けることで不機嫌になるような行為はしたくなかった。

ご主人様は部屋のランプを消してベッドに横になった。

私もベッドに横になり...そして柔らかく気持ちの良いベッドで始めて横になったせいか段々眠くなっていき、直ぐに眠りにつくことが出来た。




ちょっとしたサービスシーン

文章下手なので残念になっていますが...許してください


では。また。( *・ω・)ノ))バイバイ

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