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真実

「まずこの世界が滅びに近付いてる原因でも話そうかの?」


「ああ、それで良い。」

それが今一番知りたいことだ。

本当の事を言うかはわからない。まだアズマルに操られている可能性も捨てきれない。

だけど。もし、本当の事を話しているならば俺は聞かなくちゃいけない。


「我を復活させた魔王軍のその主、魔王の本当の目的は知っておるか?」


「世界征服じゃないのか?。魔王軍幹部の一人は侵略をするって言っていたぞ」


「それは目的のための手段に過ぎんよ」


「じゃあ、なんだよ。その目的って」


「死神の復活じゃよ」

死神?なんだそれは?

その死神って奴がいたとして世界の滅びと何が関係あるんだ?


「全ての生命は死に絶えさせそして世界までも殺せる力を持っているのが死神じゃ。そして死神は人を世界を全てを恨んでおる。」


「恨んでる死神は復活したら世界を殺す。だから滅びの危機。そう言うことだな?」


「そうじゃな。」

あり得ねえ...世界をも殺すってなんだよ。

確かに死神は生命の死を司る神ではなるけど世界事態を殺すって出来るわけが...

それに世界を滅ぼすほどの恨みをどうして抱いたんだ?


「どうして死神の恨みを買ったんだ?そもそも死神って誰なんだよ」


「それはこれから話すわい、1000年前にも起きた聖霊戦争。それによって死んだ人達の怨念と大量の魔力によって魔神が誕生したんじゃ。魔神は誕生すると次々に生物を殺していった。それを止めるため世界の国々が手を組み対抗手段として勇者を召喚したんじゃ。」

魔神?死神じゃないのか?

わざわざ違う名で読んだってことは魔神=死神ではないはずだ。なら...もしかして


「まさか....その勇者が死神なのか?」


「そうじゃな。話が変わるが、世界には何体の聖霊がおるか知っているかの?」

唐突だな。

確か7体だったよな?だから7国なんだし


「7体じゃないのか?俺はそう聞いたぞ」


「今の世ではそうなっているが実際は9人じゃ。火、水、風、地、無、闇、光、魔、聖の属性を操るの9人の姫巫女。それが聖霊じゃ。」


「姫巫女?じゃあ聖霊って元は普通の人間だったのか?」


「そうじゃよ。聖霊になれる資格がる人間が特殊な儀式を受けたとき人は聖霊になれる。その聖霊が死んだとき最も優れた候補者が新たな聖霊になるそう言う理になっておる。人間たちは聖聖霊の姫巫女を聖女、魔聖霊の姫巫女を魔女と読んでいたな。」

なるほど。資格がある人間が儀式を受けることで聖霊とはなり、その聖霊が死んだとき新しく資格があるものが産まれてくる。そういうサイクルなんだろう。


「そして聖霊は召喚された勇者と契約を交わし力を与える事が出来る。」


「じゃあ、死神も契約をしていたのか?」


「そうじゃよ。魔神の対抗手段として召喚された死神は..勇者は魔聖霊との契約をし。魔の勇者となった。そして苦労の末に魔神を倒すことができたんじゃ」

あ.....そう言うことか...

多分この後の展開はある程度詠める。

どうせ魔神を倒せるほどまで成長した勇者。そしてその勇者に対して国は危険視したんだろう。

そして....


「そして平和になった世界で勇者と聖女は恋に落ち、結婚し子を身籠った。魔女も勇者の事を好いていたのだが嫉妬に狂う訳でもなく純粋に祝福した。普通ならそこでめでたしだったんじゃよ」


「だが。魔神を倒すほどまで成長をとげた勇者を国は危険視した。そうだろ?」


「うむ。そうじゃ。危険視した国は勇者とその妻の聖女、契約した魔女を追放した。」

きっと...これだけで済めばこんな大事にはならなかったんだろうな

国は...追放した恨みで勇者が遅いに来ると勝手に思い込み....


「そして世界の国々が総力を上げて勇者達を殺そうとした。そうだな?」


「....そうじゃ」

まあ、わからなくはない。魔神を倒す程まで成長をした勇者

もしその勇者は敵に落ちたら?。勇者の力の矛先が此方に向いたら?そう考えてしまったんだろう。

国を民を守りたい王達は必死に考えた末勇者を殺そうとした。王様として当然な判断だろう。

だけど。

自分達の勝手な都合で一人の人生をねじ曲げて召喚し、命がけの戦いをさせ、死に物狂いで戦い続けた末に世界を救い、元の世界には戻ることを諦め好きな人と結婚し子供まで産まれ幸せを掴んだ勇者を、また勝手な都合で殺す。

本当にヘドが出る話だ。


「追放され命を狙われながら勇者達はかつて救った住民や戦った戦友の所を転々と死ながらもで幸せと言わないまでも暮らしては行けた。だが。その生活も終わりを迎えた。友に裏切られ追い詰められてしまったんじゃ。」


「.......」


「その時死にそうになった勇者を助けるために聖女は身を呈して庇い死んでしまったんじゃ。愛する妻を失った勇者我を失いは契約していた魔聖霊から力を全て奪い自分を裏切った人間達を殺していった。そしてその勇者は死神と言われるようになり。世界までも殺そうとしたとき。他の7人の聖霊によって封印されたんじゃ。」


「.....赤ん坊と魔女をどうなったんだ?」


「赤ん坊はわからん。出産はしていたと思うが詳しくは知らん、だが魔女は知っておる」

え....まさか...魔女が魔王なのか?

いや、多分そうなんだろう、じゃなければこんなの話をしないんだから


「そう言うことかよ。魔女が魔王なんだな。好きだった勇者を助けるために願いを叶えるために復活をさせよう。そう言うことだな?」


「そうじゃ。」


「魔王がアースガルドを侵略しようとしているのはこの国のどこかに死神が封印されてるからなんだな?」


「そうじゃ」


「なんだよ....それ...完全に俺達の人間側の自業自得じゃないか...」

なんだよそれ...

魔王は...死神は悪くねえじゃねえか。

なのになんで俺の目的が死神を魔王を倒すことなんだよ...


「なんでこの事を俺に話した?滅んでも良いじゃねえか。こんなくそったれな世界。存在する価値なんか一つもねえじゃねえか!」


「ワシもそう思うよ。だが考えてもみろ?この出来事は1000年も前の事じゃ。もう誰も覚えておらんし関係のない人々なんじゃ。かつて人間は大罪を犯したかもしれん。だが今の住民には生き物には全く関係ないことなのじゃ。だから。救ってほしい。償わせてほしいのじゃ」

ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!ふざけんな!

なんの関係もない奴の人生を無茶苦茶にしといて。

なんの関係のない奴に世界の命運を着せといて

なんの関係のない奴に命がけの戦いをさせといて

救ったら救ったで手のひらを返したように敵視をしそいつの大事な人を殺しといて

そいつが復習のために世界を壊そうとしたら封印して

封印が解かれそうになったからまたなんの関係のない奴を呼んで対処をする?


「ふざけんな...」


「お主が言いたいことわかる。じゃがお主は守りたい奴がいるのじゃろう?。そのためにここに来たのじゃろう?。なら、死神を止めよ。別に殺せとは言わん。だが世界を殺してしまったら全てが終わりなんじゃ」


「.....わかったよ。やってやるよ。こんなくそったれなを世界救ってやるよ!」


「そうか。なら、頼んだぞ。ワシはそろそろ行く。これからどうするのかはお主が決めろ。世界を見て本当に滅んで良いか考えてくれ。」


「ああ」


「じゃあな。風の勇者よ」

そう言い不滅魔竜グラマルトを燃え尽き死んだことをレベルアップのサイレンが教えてくれたのでウィンドフィールドを解いた。

そして魔竜からでた大量の魔力が青く輝き天に昇っていく

それは凄く幻想的で美しいかった

昇る大量の魔力をみて魔竜が倒されたことがわかった避難民は喜びの叫びをあげている。


「これで良かったんだよな?」。

町を救えた。住民を救えた。だからこれで良いはずなんだ。なのに魔竜が話した過去の話が頭に引っ掛かる

魔竜が言っていたことは本当にあった事なんだろう。アズマルが操っていたなら自分達の計画に支障を来すことは言わないだろう。

この魔竜が死に町が救われた。失った命もあるがそれよりも多くの命が助かった。

俺も世界を滅ぶ理由が知る事が出来て。世界を家族を救う手段がわかった。

全部は良いこと尽くめ...なのに...嬉しくない.

わかってるんだ。俺が考えても仕方のないことだって。魔竜が言っていた通りもうこの世界に住む人達には全く関係がない事なんだ。1000年の住人の事を言ってもどうしようもない事なんだ。

それぐらいわかってるんだ!でも、やっぱり守る価値なんて見出だせないんだ。


「くそが....くそが!くそがくそがくそがくそがあああああああ!」

家族を守るためにはこの世界を救わなくちゃいけないって事はわかってる...

世界を救うってことは人間を絶滅させてはいけない...それは魔神を産むことになると思うから

そして1000年前の時、全員が全員裏切った訳じゃない。

全部!全部わかってるんだよ!だけど..動揺してる今じゃ。混乱してる今じゃ

俺が死神みたいになるんじゃないかって、神が言ったことは全部のデタラメでもう家族は死んでるんじゃないかって考えちまうんだよ!

起きてほしくない事ばかり頭によぎるんだよ!


「嗚呼...本当にどうしたら良いんだよ...」

昇っていく魔力の粒子を見上げながら...考える。

これから俺はどうするのかを。混乱する頭落ち着けて一つずつ整理していく

そして魔力の粒子が全て天に昇り見えなくなった頃には...答えが決まった。


「守るんだ...どんな手を使ってでも。そしてかつて死神に行った大罪を今の人達に償わせるんだ。命ではない別の方法で。」

決めたことを最後に自分に言い聞かせるようにしてから

此方に手を振りながら走ってきている5人をウィンドサーチで確認して後ろに振り返った。

改めて思った。

この選択は間違いじゃないと。そして少なくても俺には守る価値があるんだと

近くに寝かした勇者を背負い俺は今回守りきった人達の元へ駆けていった。

これで良いかな?...

わかんないやw特に最後は支離滅裂になってるかも...

可笑しい部分あったら教えて下さい。

次回は後日談になります。

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