表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/97

vs闇の勇者3

辺りはもう血の海になっていた

其処ら中が赤色に染め上げられ、踏みしめている床は血で踝ぐらいまで浸かっていた

もう何度殺しただろうか?50回を超えた当たりからめんどくさくなって数えるのをやめたからわかんない

だが...確実に分かることがある


それは...死んでも死んでも全く倒れることはなく、それどころかど元気になりんどん強くなっていった。

そして今では俺より強くなっており、殺すだけでも一苦労だ。

ああ...後者の方だったのかよ。ミスった...もうやだ。そんな弱音が出始め心が俺掛けてくる

もしかしたら俺が疲労で弱くなってるだけかもしれない。そう思ったが....一応聞いてみた


「お前死ぬ度に強くなってるだろう?」

それを尋ねるとニヤァと言うウザい顔付きに変わった

嗚呼...ビンゴか...嫌だな...持久戦はもはやキツい。そして殺す度に強くなっていく...

それに俺はずっと動き続けてるから疲労がたまる。MPはまだまだあるがキツいもんはきつい

あれだよ。ポケモンで言うバトルタワーで回復無し、みたいなもんだ

早く対処法を見つけないと...


「オラッ!考えてる暇なんてねえぞ!」


「うぐ...」

剣で受け止める度に凄い衝撃が走る

今は必死に受け流して隙をついて殺すを繰り返していた

心が折れそうになりながらも何回も何回も殺していく....キツイ

体は鉛のように重く、腕や足が痺れてきた...頭も回らなくなっていき...もはやどうすれば勝てるのか

全く分からなくなっていた、そして....


「死ねえええええええ!」

降り下ろされた剣は受け止めた俺を軽々と吹き飛ばして壁にぶつかった

立ち上がろうとしても足に全然力が入らない。

勇者は獲物を見付けたよう獣のように動けなくなっている俺にゆっくり近付いてきた。

きっと、何処かで心構え折れていたんだろう、だって今やっと終わるんだ...そう心が喜びを上げている。


「終わりだ!」

そう言い剣を俺の首に降り下ろそうとしたとき...

視界が銀色で覆われた...


「え....?」


「もうお止めください。勇者様。結婚します。しますから...殺さないでください」

おい....なんで止めるんだよ.....

何で....そんな事言うんだよ....俺、何のために戦ったかわからねえじゃん

そう思っていると聞こえてくる声は恐怖に震えているのがわかった...


格好悪いな...そう思えた。

助けようとして立ち向かってボロ負けして、心が折れて諦めて。そんな俺を勇気を出して庇うレイシア..

ダッせいな...俺...最後は守ろうとした子に庇われるのかよ...

ああ....ごめん....俺が弱いせいで...俺が情けないせいで...俺がミスったせいで...

だからさ...泣くなよ...庇うなよ...惨めじゃん...こんな俺なんか庇わなくて良いのに...


「邪魔だどけ。」


「退きません。もう勝負はついたはずですどうみてもユウト様は戦える体じゃありません!」

退いて良いんだ...

俺なんか庇う価値なんて無い....守ることを救うことを途中で諦めた俺なんか...

生きる価値すらないんだから...


「関係ねえんだよ。こいつは俺を怒らせた。それだけで死刑なんだよ。だから退け!」


「退きません!」


「失せろお!」

体はボロボロ心は折れてもう眠りにつこうかとした瞬間

勇者は退かないレイシアさんにブチギレて手を払い。頬に当てて横に飛ばした。

その光景は折れた心は修復するには十分だった。


そういや....いつからこんなに守る事に執着を持つようになっただろうか?

いや...考えなくても分かるな、結衣が自殺した日からだ


当たり前だが八神悠斗という少年はは初めからこんな守る事に執着を持っている訳ではなかった

結衣が自殺したとき自分を責めた、何故気付けなかった、何故分からなかった、気づく場面があったのにも関わらず何故相談に乗らなかった、何故...守ろうと救おうとしなかった!

永遠に終わることの無い後悔の念が悠斗を変え、その日から悠斗は本当の意味での笑みを浮かべることは無かった

友達や家族と話すときはずっと作り笑いをしており...一人でいる時間はスポーツやVRMMOのバトルに没頭しするようになった、何かを忘れようとするかのように

そして異世界へ行った後も...悠斗の心は揺れ動く事はあまりなかった

大抵は異世界へ行った主人公はこれから待ち受けてる出来事に胸を高鳴らせはしゃぎ楽しむ、そして家族が恋しくなり帰りたいと思うようになる。

だが悠斗は家族を救うという使命にとらわれてそう言った感情が出てこず、そして笑う事がより少なくなった

そんな心もある一つの条件だけは揺れ動いた、地震のように激しく燃え盛る炎のように激情した

頭や心は本能で気付いていたんだろう、次、大事な者を失った時自身が壊れると、だから生きようとそして生きるために守ろうと心は燃え上がる。


魔竜の時はフィーネは泣く姿を見て、ぶちギレた、だがまだ泣いただけだった

だが...今回は違った、明確に傷つけられた、大事な人(レイシア)を傷付けた....だから...

殺す....何が何でも殺す、殺すことは出来なくても二度と動けないような体にする、生まれてから2度目の本気の殺意が身体中を奮い立たせた


立ち上がった俺はリバウンドで超加速を行い勇者の首をはね、勇者の後ろ側に移動した

当たり前のように高速再生をする勇者は俺を見るために振り返り...

魔力を腕と足に大量に付与して振り返った勇者に剣を振るい剣でガードしたが吹き飛ばした


「なに!?」


「てめえ...今何しやがった?。叩いたよな?。俺の女(・ ・ ・)を傷つけたよな? 。」


「はっ!それがどうした?どうせ俺の女になるんだ。関係ねえだろ?」


「許さねえ....絶対に許さねえ!」

本当になにしてんだろう?俺

大事な人を傷つけられないと本気を出せないのかよ...


「お前はお前だけは!七つの命(セブンライフ)全部使ってでもぶっ殺してやる。俺の女を傷つけたんだ!ただで帰れるとは思うなよ」


「はっ!やれるもんなら殺ってみろよ」

熱くなる一方の感情に身を任せて

勇者の剣撃をひたすら受け流して考える。

俺は考えるどうしたら倒せる?どうしたら無力化できる?

室内だから出来ることはあるか?

そうか...行けるかもな?


「なに笑ってやがんだ?アァッ!?」


「くっ!?」

受け止めたあと体全身にシビレが走る。それに耐えて変幻自在で入り口まで飛び、扉を閉めた(・ ・ ・ ・ ・)

これで良いこれで。後二回殺せれば俺の勝ちだ!


変幻自在で一気に近付き超高速の威力を考えてない連撃をひたすら放つ攻撃をさせない為に

それを俺より多分倍近く高いステータスで弾きまくる。

そして変幻自在で姿を消す。

後ろに振り返った勇者に向けて


「正解だ」

と呟きヒートフィールドをフルで発動させた。

いきなり灼熱風を発生させた事により勇者は動きを止めたその隙を使い首をはね、切断面を灼熱で焼きながら

灼熱の風よって室内の温度は急上昇し床を浸している血の海を蒸発させる。それによって室内はサウナ状態になり...今度はアイスラフィールドを発動させて一気に部屋の温度を下げた。


「何が起きた!?」

協会内が切りに覆われて視界が悪くなった

当然湿度が高い部屋でいきなり空気を冷やすと。空気中の水蒸気が結晶化し霧が発生する


突然視界が霧で覆われた勇者は固まり隙を作った。

その隙を突き、勇者を殺しMPの殆どを消費してアイスフィールドを復活した直後の勇者の回りに発動させる。

一気にMPを使ったアイスフィールドは極寒レベルじゃない。よって、いきなり超低温をぶつけられた霧は凍結すし....


復活したばかりはほんの一瞬だけ固まってる早く言えば電気が体を動かす命令を伝える時間だけだ。

その隙に凍らせた。これで死んでもないのに完全無力化を成し遂げた。

え?割られるんじゃないかって?人間はゼロ距離運動は無理だよ?1ミリでも隙間があるなら出来るかも?だけど完全にゼロ距離なら不可能だ。


「よっしゃあああああーーーーー!勝ったああああああ!」

ああああああああ!疲れたあああああああ!


あ,ヤバイ。足に力ら入らない...後ろに倒れ...

無かった。誰かに支えられたようだ。

見てみると

レイシアさんだった。叩かれた顔は腫れて少し赤くなってる

支えてくれてる間に残り魔力を身体強化に当てて無理矢理足に力を入れて自力で立つことが出来た。


「お疲れさまでした。」


「ああ...うん。ありがとう...」

赤くなってる頬に手を当てて


「その...ごめん。俺が情けないせいで...」


「気にしてません。ただ責任は取ってくださいね?」


「え...あぁ,,うん」

腫れた頬を治すぐらいはしないとな...

頬に指先だけ触れてアイスフィールドで冷やして上げた

「キャッ!?」と最初は驚いたが腫れて熱くなってる頬に気持ちいいのか手はどかさなかった。

その間に王様とリンクさん達にそして爺さんまでやって来た。


「ユウト殿。娘を助けてくれてありがとう」


「お見事だよ。ユウト君。」「まあ、そうだな。最後の方は勇者の方が強かったなんだがな」「....ん」


「ありがとうございます」

皆から称賛を受けてる間に爺さんは勇者の所に向かって。

氷を破壊した。一瞬身構えたが気を失ってるのか?。氷を壊されたあとそのままぶっ倒れた。


あ.....気を失わせれば、すんだんじゃね?

うわあああああ.....やっちまったーーーーーー!.....殺すことに目を向けすぎて思考停止してた...


爺さんはグラムを握ると俺達の方に向いて


「よくぞ勇者を倒してくれた。」

は?どういう意味だ?

何で勇者側の奴が俺に礼を言ってるんだ?

それを王様が代弁して


「それはどういう事かな?アズマル卿」


「不滅霊剣グラムはな。かつて世界を恐怖に包み込んだ不滅魔竜グラマルトを封印した剣じゃ、だがその封印は完璧では無いんじゃよ」


「それがどうしたんだ?」

どういう意味だ?

危険察知が勇者戦よりも更に高く響いてる。

まさか...


「全員此処から逃げろ!こいつは。不滅魔竜グラマルトを復活させる気だ!」


「正解じゃよ。さすがに完全とはいかないが勇者を生け贄にすれば行けるじゃろ」

俺は飛び出し剣を振るったが何かに弾かれ、届くことは無く、

そして


「吹っ飛べ」

爺さんが軽く言った通りに吹き飛んだ。リンクさんに受け止められたものの、

全身が痛い...


「我は魔王軍幹部。封印使いのアズマル・ランズディールじゃ。魔王から授けられた名前(コードネーム)ルシファーじゃ」


「な、魔王軍幹部だと!?」


「皆今すぐ逃げろお...」


「さあ。今。700年の眠りから解き放たれよ、不滅魔竜グラマルトおおおおおおお」

爺さん...いやアズマルが叫び声を上げると剣から発せられる禍々しいオーラが脈打った気がした。

そして剣からは膨大な魔力と黒い霧が出て来てバキリと音を立てて折れた。

折れた剣からは更に魔力と黒い霧が解き放たれた。そして黒い大きな玉になるとどんどん膨らんでいった。


「いいから全員逃げろおおおおおおおお」

そう叫ぶと黒い固まりに釘付けになっていた皆が我に帰り逃げるように協会から出ていった。

俺達も出て避難を呼び掛けながら走っていると


膨張を続ける塊が協会を破壊し散開した破片を吸収しながらどんどん大きくなっていき。

そして弾け飛んだ。

黒い空気にが晴れて出てきたのは黒い竜だった。見た目だけなら格好良く子供の頃に見ていたなら胸が踊っただろう。

だがその魔竜は遠くに逃げていた俺達の所まで強い殺気と禍々しいオーラを飛ばした

そして歓喜にうち震えるように


「GORUGUAAAAAAAAAAAAASUUUUUUUUUUUUUU」

叫び声をあげる。

その声は今日最大の最悪が幕を上げる狼煙にようであった。

勇者撃破!と思いきや...ですね...ちょっぴり悠斗の事を説明したけど...

まだ結衣が自殺した理由は話しませんよお

話すのは....4章ラストになりそうかも?


え?レイシアの時めっちゃ揺れてたじゃんって?......あまり(・ ・ ・)揺れないって書いたじゃないですか!だから良いんです!(良いのか!?)

まあ、冗談は置いといてユウトは一応人としての感情は残っていますし壊れてもいません

ですので嬉しい悲しい等の感情は一応持ってはいます

突然の事で驚く事もありますし、怖いものは怖いですし、嫌なものは嫌なんです

ただ...ユウトその感情を殺せるものは殺します、

自分は楽しむ資格がない、悲しむ資格がない、幸せになる資格がない、そう自分で自分を縛っていますから

そんなユウトですが...まあ性的な事については免疫はあまりなく(童貞卒業後してるくせに)そして怖いとすら思っています

さすがのユウトにも一度にいくつもの感情が流れてきたら慌てますし殺しきれません

それに....最初に言いましたが、あまり揺れないだけで揺れなかった訳じゃないです!


そう言っことなので(どういうことだよ)ここらで許してください

では、また( *・ω・)ノ))バイバイ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ