迷宮1
「んん?....あ~あのあと寝ちゃったのか...」
リンクさんにベッドまで運ばれた後フラミさんが呼んだ看護婦に回復魔法かけて貰ってたけど。気持ち良くてそのまま寝てしまったようだ。
体を起こしてみるが強い痛みはなく軽い筋肉痛しかしなかった。
ベッドを出て軽くストレッチをしたが痛みは少ない、寝ちゃったあとも回復魔法を確り掛けてくれたようだ。
「どうするか....ランニングでもするか?」
フラミさんからは止められてるからあの練習は3日に1回はお休みにしようと思う...さすがに毎日は持たない。
部屋を出てギルドホールに行くともうフィーネは起きていたのか飲み屋の厨房に居ることがウィンドサーチで分かった。
「一様挨拶しとくか....。フィーネ、おはよう。」
「あ、ユウトさん、おはようございます。今日は早起きですね」
厨房とホールを分けているカウンターに手を付き厨房で忙しそうにしてるフィーネに話し掛けると
作業を一度中断して俺の方に寄ってきた。
今日はって....まあここ最近誰かに起こされてばっかりだから仕方無いか...
そう言えば目覚まし無いのに皆はどうやって起きてるんだ?
「まあね。あのさ。フィーネはどうやってこんな朝早くから起きてるの?」
「そうですね...気合いです。寝る前に早く起きるぞって思うと自然に起きられますよ」
すげええ...感情論かよ。
俺じゃ無理だ..
「そ、そっか。凄いね。じゃあ、俺ちょっと修練場に行ってくるね」
「はい!いってらっしゃいです。朝御飯が出来る前には帰って来てくださいね」
「うん、」
フィーネに見送られながらギルドを出て修練場に向かった。
外は弱冠太陽が登ってきた当たりのまだ遅い時間帯なようだ。
修練場についたらもう一回今度は入念にストレッチを行い。ランニング20週を行った。
地面に座り休んでいると誰かがフィーネが修練場に入ってきた。
「はあはあ...どうしたの?フィーネ」
「は、はあ!?き、気付かれると思いませんでした」
いきなり叫び声をあげたが
どうやら俺からは後ろ向きにこっそり入ってきたのに気付かれたので驚いただけのようだ。
「さすがにこれぐらい気付くよ。それよりどうしたの?」
「そ、そうですか...えっとですね。仕込みが終わったので。暇になってしまって..」
「そっか……」
「はい...」
それで?って感じだが。
何か構って欲しいんだろうが生憎と何もすることがない。
「な、何かお手伝いすることは無いでしょうか?」
「えっと...じゃあちょっと聞いても言い?」
「は、はい!勿論。」
「迷宮を潜るときって何が必要かな?。分からなければほかの冒険者が何を持っていってるかとかでもいいよ」
別にリンクさんに聞いても良いが暇潰しにはなるだろう。
分からない部分は補足としてリンクさんに聞けば良いだけの事だし
「め、迷宮ですか...そうですね。皆さんリュックサックとか持っていてます。」
「リュックサックか...何いれてるとかわかる?」
「大抵は保存食ですね。後はもしもの為にテントとランプです。迷子になるかも知れないですから。」
「迷子?マッピングとか出来ないの?」
「それがですね。迷宮は1時間毎にランダムで地形が変わるのでマッピング出来ないのですよ。ボス部屋前は地形は変わらないので転移で行けるんですけどね。」
うわ....ゲームとかだと面白いけどいざ体験するとめんどいタイプの迷宮だ...
地形が変わる性で俺のワープが使えない。使えたとしても壁にめり込む可能性があるのか...
「あ、後、階層毎に出てくる魔物は少し違うのですが階層毎に出る魔物は決まってるのでポップ表など買うと良いかもです」
「そうなんだ。ありがとう。」
「いえいえ。他に何かあります?」
そうだな...迷宮についてはある程度分かった
他にか....
「ボスって何?」
「ボスですか?そうですね...ボス部屋には出入口に大きな門があるらしく。最高で20人が入る事が出来るそうです。ボスは例えば10階層のボスなら1~9階層で出来てきた魔物の強化版がランダムで出てくるそうです。」
うわ...よりめんどくさい仕様だ。
ボスが毎回ボスが変わるならボス毎に法則性を見つけなきゃ行けないし。そのボス階層が何層もあるなら大変だ。
「そのかわりボスを倒すと普通より多い経験値が貰えますし時々大きな魔石を落としたりします。その魔石は属性はないですが豊富な魔力を宿っている事が出来る多いので高額で売れるそうです。」
「そっか。ボスとか普通の魔物に亜種みたいな奴って居るのかな?」
「うーん。殆ど聞かないですけど。時々階層毎に強くて必ずや魔力を落としてくれる魔物が出てくるみたいです。だけど。滅多に現れないですし。それのボス版は聞いたことはないです。」
やっぱり居るのか...フィールドボスやレアモブみたいなやつ...
ただ幸いなのがあまり出てこない事とボスでは今まで出たこと無い事だな...
...フラグじゃないよな?
まあいい、殆ど出ない奴の事は頭の隅っこでも置いとこう。考えないより良いかもだが殆ど無駄だ。
「気をつける事ってある?」
「そうですね...罠や大量発生などでしょうか?。まれに迷宮で宝箱が出るそうですがそれに変装した魔物も階層関係なく出るので気をつけた方がいいって聞きました。」
トラップにモンスターハウス、ミミックか...
うざい事この上無いな。
ただ経験値を稼ぐには潜ることが効率的か...
あれ....今更だけど地形が時間毎に変わるって言わなかった?
「どうかしました?」
「あのさ。迷宮の地形は時間毎に変わるって言ったけど。閉じ込められたりとか起きるの?」
「いえ、時間毎にと言いましたが性格には毎秒毎に弱冠ですが変わってるようです。ただ、壁と壁の間に隙間が出来たり閉じ込められたりは無いそうです。」
え....
あり得ねえだろ...それって迷路を少しづつ変えていって一回もずれがなく、尚且つ階段へのルートをどんどん変えていくって事だよな?
物理的に出来るのか?でも実際出来ているんだし
魔法ってすげえ、としか思えねえ。
「そっか。教えてくれてありがとう。」
「いえいえ。また何かあったら遠慮なく聞いてください。知ってることなら教えますから。」
「うん。何かあったらその時はお願いするよ」
「はい!」
話が終わると同時に丁度良く"カーンカーンカーンカーン"という鐘の音が鳴り響いた。
なんの音だ?
「あ、朝食の合図ですね。ユウトさん行きましょ」
「そうだね。」
クリーンをこっそり掛けてからギルドホールに戻り飲み屋の席についた。
フィーネはそこで別れ、厨房に移動していった。
しばらくするとリンクさん達を含めた冒険者達が続々と降りてきて。自由に席に座った。
「皆さん。おはようございます。」
「ああ、おはよう、体は大丈夫か?」「…………ん」「おはよう。ユウト君。」
三人が席に着いてから少しすると厨房からフィーネと他のウェイトレスが料理を運び始めた。
朝食を食べ終えると皆用があるらしく解散となった。
ギルドから出てリュックサックと保存食、テントとランプを購入してからギルドに戻り
ボックスがあるからリュックサックは要らないが不信がられるので魔石をいれるためだけに買った
受付嬢に迷宮に入りたいことを言うと。
「迷宮にお潜りになるのですね。」
「はい」
「ならこの許可証をお渡しします。コレを迷宮の門番に見せればいつでも入る事が出来ます。裏面にはスタンプカードになっており10階層毎に押すことが出来ます。10階層毎に係りの人がいるので必ずやスタンプを押してもらってください。それとこのカードは他の迷宮では使えません。では迷宮の入り口まで案内します。」
「わかりました。お願いします」
許可証を受けとると早速ギルドを出て裏手の迷宮の入り口に向かった。
迷宮前では門番が二人おり、潜るであろう冒険者達が許可証を見せては入り口ではなく横の白い魔方陣に入っては消えるを繰り返していた。多分あれが転移陣だろう。
俺も習うように門番に許可証見せた。
「ふむ、迷宮は初めてか?」
「あ、はい。そうですけど。」
「そうか、気をつけろよ。Eランクだからそれなりに戦えると思うが奥に行くほどキツくなる」
「わかりました。気をつけます。ご忠告ありがとうございました」
「うむ、では入れ」
門番が門を開けてくれたので中に入った。
階段の壁にはランプがついており歩きやすい。
結構長い階段を降りると壁にはランプがなくそのかわりに壁に埋め込まれてるであろう魔石が輝いておりある程度回りが見渡せる。
さてと...迷宮攻略と行きますかね
2章は迷宮編では?と思う方思った方がいるでしょうがいちよう聖王都編です。
ただレベルアップの為に潜るだけだからです。....多分
誤字脱字、内容のアドバイス、不評、どんな感想でも頂けたら嬉しいです