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四話


山を降りると目の前に大きな壁が見えた、多分あの壁の中に町があるんだと思う

でも、何であんなにデカいのだろうか?。まるでアルルグみたいな動物相手ではなく、人や巨大生物を相手にするかのようだ...


「あの.....」


「ん?何だ?」


「その...先程言っていた町ってあそこでしょうか?」


「そうだ。あそこは迷宮都市フレスベルグ...詳しいことは後で話す、良いな?」


「あ..はい」

それから無言で歩き続け町の関所?に行き着いた

関所では左右に一人警備してる人が居るのだが...馬車は止められる事も無くすんなりと通り警備してる意味あるのかと疑問に思う

まあ...お金払わなくて済むので俺にとっては好都合か...


「おかえりなさい。リンクさん、ルウガさん。どうでしたか?」


「ああ。ばっちり仕留めてきた」「.....ん」


「そうですか!それは良かった、で、そこの少年は?」


「ああ。こいつは例のアルルグに襲われていたんだ、それで仕留めたついでに連れてきた」


「なるほど、そう言うことですか。」

知り合いなのか?

まあ...関所の人だし通る度に会うんだから会話ぐらいするか...

でも例?あのアルルグって言う動物..そんなに有名なのか?


「町に入りたいんだが良いか?」


「はい、構いません、どうぞ」

そう言い警備の人はすんなりと通してくれた

そのまま俺達は人混みの中を通り抜け....大きな建物の中に入っていった

中は、目の前に受付けらしき物があり.左側には沢山の壁紙が張っており、右側は飲み屋になっている

左側と受付けには人は来ておらず、受付嬢が暇そうだ、それに引き換え右側の飲み屋は昼から酒を飲んでいる人達が居てかなり賑やかだ


「んじゃちょっと待ってろ、話をつけてくる」


「あ、はい」

そう言い二人は受け付けに行き何かを話し始めた

そして何かを受け取ると俺の所に帰って来て...


「待たせたな。んじゃ行くか」


「えっと...どこにでしょうか?」


「個室だよ。ここじゃゆっくり話せないだろう?」

リンクさんは鍵を見せてから飲み屋を一回見て答えてきた

確かに....あんなうるさい所じゃゆっくり会話なんて無理だ


「そうですね」


「こっちだ」

二人に着いていき個室に入ると

中はこじんまりとした部屋で机と左右に椅子が置いてあるだけだった

俺たちは椅子に座ると


「さて..始めるか。」


「はい」


「んじゃまず先に、お前は何も覚えていないって言ったが、本当か?。本当なら何処まで覚えている?」


「本当です、そうですね...名前ぐらいでしょうか?。」

若干嘘は着いてるが覚えていないって事だけは本当だ

だって、まず知らないんだから覚えているはずもない


「そうか。ならここがどこかは言ったな?それで聞きたい事はあるか?」


「そうですね...迷宮都市フレスベルグと言いましたが、迷宮都市って何でしょうか?」


「そのままだ、町の中に迷宮があって、迷宮からでる資源がこの町や国の経済の柱となっている」

....いや...それぐらい名前だけで想像つくわ!普通、こういう場合迷宮に着いて話すだろう!?

え?....俺がおかしいのか?..違うよな?


「そうですか..なら、迷宮って何でしょうか?」


「迷宮は色々な種類があるんだが...この町にあるのは地下迷宮って言うんだ」

地下迷宮か....階段式かな?それともワープ式?

階段なら下に降りていく奴、ワープ式は決まった順序で進まないと次のエリアに行けない奴だ

俺が勝手にそう読んでいる


「地下迷宮ですか?」


「ああ。地下迷宮は文字通り地中にある洞窟で中はは迷路のように要り組んでるんだ、」


「あれ...何で迷宮なんですか?さっきの説明だと地下迷路になると思うんですけど」


「それはだな...迷宮には建物のような階段があるんだ。だから迷宮と呼ばれている」

ふむ...階段式か....じゃあ階層毎にボスとかマップがあるのかな?

あと...知らないふりってめんどいな...色々知っていても聞かなきゃいけないし


「じゃあ次に、迷宮から資源が出ると言っていましたが何が出るんでしょうか?」


「魔石だな、それが取れる」


「どうやって?と聞いても良いでしょうか?」


「ああ。構わん。魔石を得るためには魔物を倒す必要があるんだ」

やっぱり居たか魔物.....確か魔力を持つ動物、魔力で出来た動物、魔法や魔術を使う動物の事だったよな

この世界では...どういうのが魔物なのだろうか?


「魔物..ですか?それはいったい?」


「魔力で出来ている動物、それが魔物だ、動物みたいに死体は残さない魔力で出来ているんだからな、だがその代わりにその魔物に魔力が少し固まった物...魔石が取れる」


「なるほど、それで魔力とは?」


「魔力はな...例えばだが....【サンド】」

そう言いリンクさんは手を俺に伸ばしてきて....土を作った

え?....土?土魔法か何かか?


「土...ですか?」


「ああ、土だ。厳密に言うと砂だがまあいい、上手く魔力を使えばこう言うことが出来る、魔力を使い何かしらの現象を起こすことを魔法と言う、これは土や石を主として扱う地魔法と言うんだ」


「なるほど」

サンドが詠唱か?いや...神が言うにはこの世界では名を言うだけで発動なので..詠唱と言うのは無いのかもしれない。

現在風魔法と地魔法、生活魔法を確認したが...多分4元属性、地水火風はありそうだな..多分無闇光も

そして亜種としては氷や雷、霧魔法とかもあり得るか?


「さっき「サンド」と言って砂を作りましたが、何か意味があるんでしょうか?」


「まあな、これは詠唱と言って適性が有るものが魔力を使いながら発言すると使えるようになるんだ」

あ、名前の発言が詠唱なのか....それで良いのか?この世界...

詠唱っての中二病っぽい言葉を言うものじゃねえの?


「そうですか..じゃあ魔力を使わなければ発動しないんですね...そして俺にも...」


「だな、こんどお前に何属性に適性があるか調べるとしよう」


「あ、ありがとうございます。それで属性とは?」


「ああ、属性ってのはな。魔法の種類の事だ。主に7つの属性があって亜種として3つの属性がある、全部で10だな、俺がさっき見せた地魔法、風を操る風魔法、火を操る火魔法、水を操る水魔法、魔力事態を操る無魔法、癒しを操る聖魔法、呪いを操る闇魔法、亜種は氷を操る氷魔法(ひょうまほう)、雷を操る雷魔法(らいまほう)光魔法(ひかりまほう)


「何故氷や雷、光の魔法は亜種なんですか?」


「それはだな、聖霊の有無にある。亜種と呼ばれる属性には聖霊が居ないんだ、だから亜種として扱われる」


「精霊?」


「いや、聖霊だ、精霊は種族として存在してるが聖霊ではない。聖霊とは7つの属性に一人一人居り、その属性の元となっている存在だ。」

聖霊か...イントネーションの違いだろうが...分かりにくい

だが...始めて聞く設定だな...精霊が種族として要るってのも、属性を統べるのが聖霊ってのもさ

大体精霊は神秘的な生き物で各属性の色の服を着ていたり魔法を発したりで、その中の大精霊がその属性を統べる存在だよな....んで精霊と契約したりすると普通より強い魔法が使えるようになったりする...


でもこの世界じゃ違うようだ、これは聞いておいた方が良さそうだな


「詳しくお願いします」


「そうだな...分かっている事は二つしか無いのだが、それで言いか?」


「はい」


「一つは聖霊が7体おり、それぞれ違う属性を扱い、その属性だけなら誰にも負けない大いなる力を持っている事、二つ目は勇者と契約を結ぶって事だ」


「勇者と契約?」


「ああ、世界が破滅に向かうとき国王様はそれの対抗策として異世界から人を連れてくるんだ。その人の事を勇者と言い、聖霊はその勇者と契約を結び、聖霊が持つ大いなる力を授ける。と言われている。まあ300年以上も前の事だから詳しくは俺も知らんがな」


「なるほど....」

勇者が聖霊と契約か...

あるあるだが....問題なのは神だけじゃなく国王も俺みたいな異世界の住人を呼べるのか...

詳しくは分からないみたいだからこれ以上は聞けないけど...俺一人で調べる価値はありそうだな...

それと...話題を町の事に戻すか...かなりそれちゃったし





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