???
意識を取り戻すと暗闇の中にいた。
「どうして、こんな所に俺は確か………」
そうか。俺、不意討ちに合って死んだのか……
じゃあここは………
そんなことを考えてると、突然後ろから女の子が話し掛けてきた。
「あ~あ、死んじゃったのか~ダメじゃん」
懐かしく心地いい声音。これは.....
「結衣。どうしてここに?」
振り向き様に聞いてみた。やはり振り向くと結衣が手を振り笑いながらこっちを見ていた。
「やっほ。久しぶり。元気してた?」
「どうしてこんな所に?。」
「ちょっとね。アルーガ様にお願いされてね」
アルーガ様?誰だそいつ
「アルーガ様って誰?」
「あ、あれれ?ルミナリスに来るとき会わなかった?アスタリスクの神様だよ」
あいつアルーガって言うのか。初めて聞いたぞ。自己紹介全くされなかったからな
「あ、ああ。あいつのことか。あいつに俺の所に会いに行けって?」
「まあね。悠君。死んじゃったんでしょ?情けないな-」
「うぐっ、ごめん」
「まあいいよ。まだ一回目だしね。それよりもまず伝えたいことあるしね」
1回目?なんの事だ?
「伝えたいことって?」
聞くと結衣はおれに近付いて抱き締めてきた。
「ごめんね。最後にあんなこと言っちゃってさ。心残りだったよね....。あれから毎日お参り来てくれたよね...本当に嬉しかった....死んでも想い続けてくれるんだってさ」
「当たり前だろ!。俺が気付かなかったから...俺がダメダメだかったから...結衣があんなめに……そして自殺までさせたんだから...。」
「ううん、違うよ。悠君のせいじゃないよ。私が弱かっただけ。誰かに相談することが。悠君にあの事打ち明けることの勇気がなかっただけ...。怖かったの、話したら嫌われるんじゃないかって。」
そんな分けないじゃん!嫌う訳なんか!
何で...何で...言ってくれなかったんだよ......分かってる結衣のせいじゃない
誰だって言えない...あんな事されたら....言えるはずが無いんだ...だから俺が...俺が気付くべきだったんだ!
「そんなこと...あるわけない!あるわけねえだろ」
「そうだよね...。本当にバカだった。そのせいで悠君は...。今でも悔やんでる。忘れてもいいのに捨てていいのにまだあのブレスレッドを付けてる。あれから一回も女の子と付き合った事無いんでしょ?」
「捨てられるわけ、忘れられるわけねえだろ...。怖かったんだお前を忘れることが..彼女を作って俺だけ幸せになることが。」
そんな事許せるはずがない
他人が神が結衣自信が許しても、俺が、俺自身が許さない
「そっか...。ありがと、悠君。最後に言った言葉覚えてる?」
「ああ、「悠君との想いでは、だけは本当に幸せだった。一緒にいるときだけは嫌なことを忘れられた。だから
これから私は逝くけど。悠君は幸せを掴んで。」だろ?。忘れるわけない」
「うん、あれは本当だよ。本当に幸せだった。だから私は悠君に幸せになって貰いたい、だから私のことなんか忘れて欲しい、だけどきっと忘れたら忘れたで悠君を蝕むだろうからお願いしないよ?でもさ、これだけは約束して 、絶対にいい人を作るって。好きな人を作るって。そうしないとさ。ずっと心残りで。成仏出来ないじゃん」
「そんなこと。出来るわけ...」
結衣は伝えたいことだけ伝えて。俺から離れた。
「聞こえなーい。さっき言った事は約束だよ?。私は何時だってあなたを見てるから。そばにいるから、じゃあね。悠君。頑張ってね」
そう言い。結衣は飛び付いてきて唇を重ねてきた。今度は軽くではなく長い口付けを。
そして結衣は満足したのか唇を離し耳元で何かをつぶやき、両手でを俺の体を押した。
足に力を入れて踏ん張ろうとしたが何故か力が入らず俺は奈落の崖に落ちるように結衣から離れ行った。
落ちるときに手を伸ばすが。届かず、何故か意識もだんだんと落ちていった。
「結衣ーーーーーーー!」
手を伸ばし、結衣の名前を叫びながら俺は目覚めた。
夜明けが来ているのかここは少し明るく、鳥の鳴き声が聞こえてくる。
伸ばした手首に何か輝いてる物が着いてるようにが見える。
体を起こし手首を見るとそれは赤色の革製のブレスレッドで日光が止め金の金属に反射して輝いていたようだ。
「これ、結衣がくれた...。」
これは付き合ってから数日後に誕生日だった俺へ、最初で最後の結衣がくれたプレゼントだ。
結衣も同じ色で同じ物を持っていてペアルックになっていたはずだ。
なんで今まで無いことに気付かなかったんだろ?それになんでいまついてる?
それに。最後の結衣の言葉
『悠君愛してる。幸せを絶対に掴んで』
「忘れろって..。出来るわけねえだろ。それに最後の言葉..忘れてほしくないって言ってるようなもんじゃねえか」
結衣の最後呟きを思い出してると。遠くから悲鳴が聞こえた。それは断続的に続いており。異常事態が発してるようだった。
それになんで俺は...
「死んでないんだ?。心臓を貫かれたはずなのに...。」
ランマルトを殺そうとした一撃をやる前に後ろから来た。確かマリクって奴に何かで心臓を貫かれたはずだ。
ステータス見てみるか。
八神 悠斗 (16)
lv 33
MP 260/260(200-0)
『ステータス』
STR(D+9)INT(D+4)VIT(D+5)AGI(D+9)DEX(C+5)SEN(S+3)
『スキル&魔法』
双剣術
中級風魔法 ウィンド(10) エアロバリア(15) ウィンドサーチ(20)
生活魔法 クリーン(1) ライト(1) ファイア(1) ウォーター(1)
次元魔法 ボックス(MP-0) ワープ(50×人数)
鑑定
七つの命 (1/7)
危険察知
共通翻訳機能
*スキル| 七つの命が解放されました。
1回目の七つの命が発動されましたので『ステータス』および『スキル&魔法』を大幅上方修正させていただきます。
《大幅上方修正内容》
MAXMP+50
SEN以外の全ステータスの+値を+5
MP消費を半分 生活魔法は1まで減少。
初級風魔法を中級風魔法にランクアップ。
使用が確認されている。ウィンドと鑑定の混合魔法を中級風魔法として設定。
次元魔法にワープを追加。このスキルに起きましては設定されている場所に転移可能。
スキル危険察知察知を追加。
以後。七つの命が発動しました場合このような修正は行われません。
「........はぁ?」
ステータスがすげえ上がってるしスキルが増えてる...
フルンとの練習で発見した。ウィンドと鑑定の同時使用が魔法として登録されてるし...
それにほぼ無いって言ってもおかしくなかったのに全快してる..内容ではMP回復についてはかかれていないってことは修正に関係無いのだろう。
多分七つの命に関わっているのだろう。七つの命の表示に(1/7)とされている事から
使用制限は名前通り7回、効果はMP全快と蘇生。これで一回目だから残り6回までは死ねるのか...
ステータスを見て考えてると...
「GYAOOOOOOOOOOOOOOOO!」
何かが吠えた。さっきからも悲鳴が上がっている事から町で何かがあったのだろう。
「行ってみるしかないか」
そう思い立ち上がり、悲鳴がする方向へ山を降りていった。
太陽が完全に顔を出す頃に俺は山を降りきることが出来た。
まだ薄暗い草原を駆け抜けていると。途中信じられない光景が目に移った。
あの大きな門が破壊されていたのだ。破壊された門の残骸付近まで走り。町のなかを見てみると。
南エリアは完全に破壊されており。今は北エリアが何もないのにどんどん潰れていってる。
逃げ走ってきた人に聞くと
「何があったんですか!?」
「それは俺にもわかんねえ、でも突然何もないのに門が破壊されたんだ。それからずっと訳がわからないまま、町が破壊されていった。モンスターだと仮定して、討伐しようとした冒険者はみんな踏み潰されて死んだよ
お前が誰かわからんが逃げた方がいいぞ。命あっての物種だからな」
「ありがとうございました」
ある程度までせつめいしてくれた男性はそのまま走って逃げていった。
何があった!?。あの破壊を行っているのは多分ランマルトが作った透明モンスターだろう
でもいくらなんでもデカ過ぎる。
「【ウィンドサーチ】....マジかよ..。」
ウィンドサーチからわかった敵の体は
体長約10メートル、体全体は二足歩行するトカゲに似ていて、背中には大きな羽があり尻尾が太く長い。
顔には角があり、牙や爪がすごく大きい。
所謂、ドラゴンと呼ばれる種類の魔物だ。
人工透明合体魔竜 (使役)
Lv 75
ソロ討伐推奨Lv 不明
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........レベル75
それにドラゴンとか無理だろ....。
逃げるか。そう思っているとウィンドサーチで気になった点があった。 それを思わず見てしまった。
宿屋グルトンがあった場所にまだフィーネちゃんがいたのだ。
逃げ遅れた訳でもなく。瓦礫に挟まっているお婆ちゃんを救おうと.. そしてそのフィーネちゃんに向かってドラゴンが歩いていってることを
「くそが!。見捨てたくてもこんなもん見せられたら。助けるしかねえだろうがああぁぁぁぁぁ」
そう叫びながらフィーネちゃんに向かって瓦礫の上を走り抜けながら最短距離で向かった。
あのドラゴンはもうフィーネの近くだ。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
私は今建物が崩れ、瓦礫の山になっている所にいる
その瓦礫の下には私を庇って下敷きになったお婆ちゃんがいる
「お婆ちゃん、お婆ちゃん、ねえ、お婆ちゃん起きてってば」
「んん?、フィーネ?」
「そうだよ。お婆ちゃん」
「フィーネ。お逃げ。ここは危ないよ」
「お婆ちゃんを置いて逃げられるわけないじゃん。」
私はお婆ちゃんの言葉を泣きじゃくりながら否定した。
当たり前だ。親同然に育ててくれたお婆ちゃんを見捨てられるわけない。
お婆ちゃんは瓦礫にからだが埋もれ抜け出せない状況になっている。
「お婆ちゃん、今この瓦礫退かすからね。んん!」
「もうお止め、この瓦礫はフィーネじゃ無理だよ。だからもうお逃げ」
「やだ、絶対にやだもん」
お婆ちゃんの言葉をもう一度否定しお婆ちゃんに乗っている瓦礫を退けようとするがびくともしない。 誰か、誰かお婆ちゃんを助けてよ..なんでもするから。お婆ちゃんを..お婆ちゃんを
「※※※※※※※※※」
そんな想いが届いたのか誰かがこっちに叫んでいる声が聞こえた。声が聞こえたする方を見ると
今日の晩御飯を残して宿を急に出ていった。ユウトさんだった。
回りがうるさいせいでユウトさんが何言ってるからわかんないが。お婆ちゃん助けてもらおうと大声で叫び返した。
「ユウトさーーん!お婆ちゃんが。お婆ちゃんが」
「フィーネ、ユウトさんも来たことだ。もうお逃げ。私はもう助からないよ」
「そんなことないもん。絶対に助かるもん」
お婆ちゃんを助けなきゃ...
その一心で瓦礫を力一杯押す。だけど何度やっても結果は同じで瓦礫はびくともしない。
ユウトさんの姿がはっきりとわかり、声が届く距離になったとき、ユウトさんは突然私に向かって
叫びながら飛び掛かってきた。
「危ない!」
ユウトさんはそう叫び私に体当たりをするよう抱き抱えこの場を離れた。
その直ぐ後、さっきまで私とお婆ちゃんがいた筈の場所がなくなのが見え....
ブシャッ
何かが潰れるような音と共に....赤い液体が飛び散り、辺りにあった瓦礫と土の道を赤に染めた
「えっ?....」
そこには何も無かった、さっきまでそこにいた筈の存在が居なくなっていた
お婆ちゃんは....何処に行ったの?....あの赤いのは....何?
そこで一端視界が途切れた、ユウトさんが体をひねって私を庇って地面とぶつかったのだ
「ユウトさん..大丈夫?」
「.....ああ」
ユウトさんはお婆ちゃんがいた場所を見ながら顔を歪ませていて、私が振り返ろうとした時に横抱きにされたので見ることが出来なかった。そこで私の意識が途切れたのだった。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
目を覚ますと、そこら中に瓦礫が散開している所にいて、隣に立っている人は遠くを睨んでいた
すごく怖い顔だった。意識がはっきりするとその人がユウトさんだとわかり
起きたことに気付いていないようなので私はユウトさんに声をかけた。
「ユウトさん?」
「あ、起きたのか...フィーネちゃん、何処か怪我してない?」
「いえ、大丈夫です」
ユウトさんは声を聞くと直ぐに駆け寄ってきて、直ぐに体の心配をしてきた。
優しい人だな。と想いながら直ぐに誰か居ないことに気付いた
「あれ?ユウトさん。お婆ちゃんは?」
聞くとユウトさんは顔を酷く歪ませながらも。最悪の返答をしてきた。
「ごめん。フィーネちゃん、あの時は余裕がなくてフィーネちゃんしか助けられなかった。瓦礫の下にいたお婆ちゃんはもう死んでると思う...あのドラゴンに踏み潰されたから...」
その返答を聞き。私に飛び掛かってきたユウトさんとお婆ちゃんの間に何かが遮りその瞬間赤色の液体が飛び散ったのを思い出した。
その光景を思い出し私は涙を流して感情を爆発させてしまう。
「うそ.....なんでよ...なんでお婆ちゃんを助けてくれなかったの!?」
「それは....」
「なんでよ。ユウトさん冒険者なんでしょ!?。期待の新人ってリンクさん達が言ってたんだし強いんでしょ!?。なんでお婆ちゃんを助けられなかったの!?」
「ごめん」
何がなんだかわかんない!突然の事に混乱し涙を流している私にユウトさんは手を差し向けてくる。
その時、ふと昨日の晩の事を思い出した。
突然宿から飛び出して行ったユウトさん、そして飛び出して行った僅か数時間後にこんなことが起きたことを
その事を思い出した瞬間。ユウトさんの手を払い除け、恨みを込めて睨んだ
「いや!近付かないで!。この犯罪者!裏切り者!」
「えっ?......」
「あんたなんでしょ?こんなことを仕向けたの。全部全部あんたがやった事なんでしょ!この人殺し!消えろ!私の前から今すぐ消えろ!消えて死んじゃえ!」
途切れさせず叫んだ私は少しだけ冷静になった。
そしてユウトさんの顔を見ると.驚きの顔や辛く悲しい顔、そして後悔の顔を混ぜたような複雑な顔をしていた。
その顔を見て、あ、違ったんだ、この人じゃない。そう思った。そしてさっき発した言葉を思いだし後悔した。
さっきまでとは違う感情が入った涙が溢れだした
私なんてことを...この人は私を命を張って助けてくれたのに..あの場所にずっといたらさっきユウトさんが言ってたドラゴンって言う化け物に踏み潰されていたはずの私を。少し遅かったら自分も踏み潰されるのを構わず飛び込んできてくれたのに...。
宿を急いで出ていったのは、もしかしたらこの惨劇を未然に止めようとしたのかも知れないのに...
もう一度ユウトの顔を見ると今度は困ったような顔をしていた。
謝らないと...お礼言わないと....
「あの、ユウトさ...」
「いいよ。何も言わなくていい。」
「えっ?」
そういうとユウトさんはしゃがみこんで。頭を撫でてくれた。払い除けないのを見てユウトさんは少し安心した顔をした。
そしてユウトさんはポケットからペンダントを渡してきた。
これはお婆ちゃんのだ... なんで...どうやって...
「これ、お婆ちゃんの..」
「フィーネちゃん、お婆ちゃんの事は助けられなくてごめん。幾らでも恨んでも罵ってくれても構わない。
でも、信じて欲しい俺はこんなことをしてないって。それと、無理かもしれないけど、お婆ちゃんの敵は俺が打つから。」
え?....どういう事?敵を打つ?。あの何がなんだかわからない物に?
絶対に無理だ、何も見えない、だけどかなり大きいことは分かる、あんな化け物と戦ったら死んじゃう
「ダメだよ...死んじゃうよ」
「大丈夫、俺は死なないから。俺が期待の新人って知ってるだろ?。フィーネちゃんは今すぐ避難所のある迷宮に逃げて。じゃあ、行ってくる」
それだけ言うと、ユウトさんは立ち上がり背を向けて。走り出した。
それがすごく格好よく見えた。英雄が勇者が化け物退治に向かうみたいで。
かなり心配。でもユウトさんは信じてと言ってただから今度は信じようと思う。
私はユウトさんの言われた通り瓦礫が散会するなか迷宮に向かって走り出した。




