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vsオークの集団3






体は痛みのせいで力は入れにくい

だけど、俺はなんとか立ち上がり双剣を構える

魔力を体に纏わせて身体能力と自己治癒力を高める、そのおかげか痛みは少し引いた気がする


そしてキングオークに向かって走り出した

阻むためにキングオークは棍棒を横薙ぎに振り回してくるが当たる瞬間に後ろに少し下がり避け

右手の剣で無防備になった薙いだ方の手を切り裂いた、骨にぶつかり真っ二つとは行かなかったが、それ以外の肉を切り、力が入らなくなったのだろキングオークは棍棒を床に落とした


それなのにキングオークは退くことはなくもう一本の棍棒で斜めに振り下ろしてきた

その軌道は俺にとっては右から左なので俺は右へと移動し棍棒を避け、前へ踏み込み二本の双剣を重ねるように持ち横腹を深く切り裂きそのまま体を右回転させて切り裂いた場所をもう一度抉った


「ブヒギっ!?」

オークは振り返りながら棍棒を横薙ぎに振るってくるが後ろに下がる事で避け

無防備になった体目掛けて踏み込み、左手の剣で振り下ろして切り裂き、右手の剣で心臓を狙って突き刺した

だが、オークの心臓は人間の場所より違うらしくキングオークは切られた腕でを振るってくる

突き刺した双剣の片方を抜く余裕が無いので手から離しキングオークから離れた


「....マジかよ」

先程切り裂かれた腕は完治しており、横腹も治りかけていた

どうやらキングオークは自己治癒力が高いみたいだな....少々の傷ならすぐ治ってる


キングオークは落ちた棍棒を広い、今度は自分の番だと言うかのように叫び声をあげ、走ってくる

走っている時のオークは足と足との間がかなり開き、人間一人は軽々と入るレベルだ

俺もオークへ向けて少し走り、オークは急停止と同時に勢いをつけて棍棒を振り下ろしてくる、


オークの足の間をスライディングで通り棍棒を避け、棍棒は床を叩き付け...床には亀裂が走る

俺はオークの後ろへと移動しており何ともないが、ほんとヤバイ威力だと思う


移動した後はキングオークの脹ら脛を骨の部分まで両方深く切り裂き、自分の体重を支えられなくなったキングオークは後ろに、俺に倒れかかってきた

それに合わせて左手の双剣で背中を深く切り裂き、撤退する


「させるかよ、バカが」

ドシンと音と共にキングオークは倒れるが足が治ってきてるのだろう、棍棒を離し直ぐ立ち上がろうとするが

そんな事です許すはずもなく、キングオークの首に双剣を突き刺した、床ごと


首を切られてなおバタバタと暴れるキングオークだが俺が胸に刺さっている双剣を抜き、開いている口に突き刺すと静かになった

これで死んだのだろう、だと思いたい、鑑定(サーチアイ)でも死亡してることは分かっているのだが...

視界がスローのままだし嫌な予感がする


「ッ!?なんだ....」

突然屋敷が揺れた、地震でも起きたのだろうか?

嫌な予感がするためキングオークをボックスに入れた後、駄々をこねる女性達を双剣で脅しながら部屋から出していると....その予感は的中することになった


キングオークが入れた床の亀裂、そこを破壊してキングオークよりも大きいオーク....いや、オーガが現れた

さっきの揺れは多分こいつのせいだろう


「全員早く逃げて!」


「わ、分かってるわよ!」



カイザーオーガ Lv50

ソロ討伐推奨レベル62

基本オーガは群れで過ごすことは無いがこのオーガは同族のみ尚且つ自分より弱いやつを従える事が可能

身体能力は普通のオークの2~3倍は強いため従えられないオーガはいないと言っても過言ではない

武器は使うときもあるが基本拳の方が強く、硬いが柔軟な筋力のため普通の剣じゃ切るどころか折れてしまう


「.....なんでこんな奴が現れるんだよ!」

レベル差が倍近くあるとか勝てるかよ....キングオークでもギリギリなのに...それより強いやつとか...

そろそろスキル???が発動でもして簡単には勝たせてくれないかなぁ

んなご都合主義が起きるはずないよなぁ....はぁ


「GOGATYASJAAAAAA.....」


「うるせぇな」

双剣を鞘に仕舞い、オーガに向けて走り出した

はっ?.....オーガが俺を見た瞬間、視界から消えた....そしていきなり後ろから物凄い衝撃がぶつかり...吹き飛ばされた


「がっはッ!?....どうなってる!?」

アルルグと同じパターンか?、だとしたらなんであのオーガのスキル・魔法欄には何も書かれていないんだ?

さっきの蹴りのせいで視界はスローに変わった俺はオーガをじっくり観察して分かった....

あの、オーガは足がとてつもなく早いんだ


だからスロー視界でも走ったような速度で俺に近付ける

今度は正面から殴ろうとしてくる腕を俺は右腕で左腰にある剣を抜刀し、迎撃した

お互いが放った攻撃は弾かれ、俺は左腕でもう一本の剣を抜刀し横薙ぎにオーガの腹を切り裂こうとした


「んな!?」

だが腹を切り裂こうとした剣は途中で動かなくなった

多分、オーガは腹筋に力を入れて剣を掴んだのだろう、直ぐに剣を諦めてオーガから距離を取ろうと後ろに下がると

腹に挟まった剣を抜いたオーガが剣を横薙ぎに振るってきた


右から迫ってくる剣を右腕の剣で受け止めた、オーガはそのまま右拳で俺を狙って殴りにかかり、俺は刃を滑らせて剣を握っているオーガの手首に切り着けた

切断までとは行かなかったが筋を切ることは出来たのだろう、オーガは剣を落とした

続いて迫ってくる拳を顔をずらして避け、前に転びながら落下している剣を掴み、オーガに振り向いた


「はあはあ....はあ」

スローの視界のためかなりの時間がさっきの攻防で過ぎたと勘違いしそうだが、実際には10秒も経っていないだろう

なのに体への...いや、頭と目の負担がやばい、連戦のせいでもあるが...一瞬でも気を抜くと殴り殺されるからずっと集中している、だから目は瞬きする事すら許せず、思考は高速で回り続ける


どう倒せばいい?、あのオーガには斬撃はあまり効かない

なら魔法って事になるのだろうが俺に使える魔法は強い風を出すだけの風魔法だけだ

詰んでいると考えて良いだろう、双剣を鞘に戻しながら思考を巡らせる


オーガはずっと口を曲げ笑っている、まるで遊んでいるだけだと言っているかのように

もしかしたらオーガは全く本気を出しておらず、ただ俺で遊んでいるだけかもしれない、だが俺に出来る事はコイツと戦うことだけだ、きっとまだ女性達は避難できてないだろうから

まあ、運が良ければ今頃リンクさん達や冒険者の何人かがこっちに向かってるかもしれない、今はそれに駆けよう


「どうした?掛かってこいよ、そんな図体してて俺にビビったとか言わないよな?」


「UGAAAAAGOOOOOOAAJAAAOO」

俺の挑発に乗ったかのようにオーガは叫び声をあげ、さっきとは比べ物にならないぐらいの早さで襲ってきた

スローの視界でも捉えるのがやっとなほどだ....辛すぎる、やっぱりさっきまでは本気だしていないかったらしい


真っ直ぐ向かってくるオーガの右拳を左に移動し避け、流れるように放たれる右足の蹴りを更に左に移動し避け、右手で抜刀しオーガの膝の内側を狙って剣を振るう、予想通り膝の内側はかなり柔らかく深く切り裂くことができた


「GOGYAGO!?」

切られた足を直ぐ戻し俺に体を直ぐ様向けたオーガはに真っ直ぐ左拳で殴り掛かってくる

その拳を俺は抜刀している剣の腹を左手で支えてながら受け止めた、腕だけにではなく体全体にまで広がっていく衝撃をなんとか堪え、縦に受け止めた剣を下にずらし刃をオーガに向けると

力を入れていたオーガの拳は真っ直ぐ俺の顔の横を通りすぎ、俺の剣先がその腕の内側を切り裂かれる

そして俺とオーガとの間は超至近距離になり....お互いが同時に後ろに下がり距離が離れた


あのオーガはきっと俺より弱い(・ ・)

いやいや、強がりではなくマジな話で、あのオーガは弱い

オーガとのレベル差はかなりあるくせに接戦になっており、遊びと本気での差があまり無かった

なのに俺はまだ魔力での身体能力強化をまだしていない


「これで終わりだ、カイザーオーガ」

体に魔力を纏わせて身体能力を上げ、駆け出した

双剣の片方を両手で握り正面から振り下ろす、オーガは腕でガードし少し刃が腕を切るが深く切ることは出来なかった、

そして俺に向かって拳が振るわれる前に左手でもう一本の剣を抜刀し、腹を切り裂く、最初に切り裂いた同じ箇所を、これはさすがに辛いだろう、同じ箇所を二度も斬られるんだから

振るわれていた拳も痛みの為か一瞬止まり、その隙に後ろに下がりオーガから離れた


現状オーガは右腕を使えないだろう、内側を浅くだが切られたのだから

だから警戒するのは左腕だけだ、それなら....と俺は右手に持っていた剣を鞘に戻し....もう一本をオーガの左胸を目掛けて放り投げた

それと同時に前へ姿勢を低くしながら踏み込み....オーガが右腕で投げた剣を弾く次の瞬間に右腕の関節目掛けて右手で抜刀し切断させた


「GOGYAAAAGAOOOGAOGAAAAA」

右腕の肘から下を切り落とされたオーガは左手で切断面を押さえてしまい、振り上げた剣を左腕に振り下ろし、当然ながらその豪腕によって剣は止められ、剣先が丁度人間で言う心臓の当たりになった

もし、心臓の場所が人間と同じなら、これで終わりだ


剣をオーガの左胸に突き刺すとオーガはニヤリと笑った

どうやら心臓の場所は違うらしい、だがどの道終わりだ、抜くと同時に横薙ぎにするように振るい人間で言う肺の場所を切り裂いた


「gogaaaa...」


「はあ....終わった...か、」

鑑定(サーチアイ)で調べると死亡状態になっているのでこれで終わりだろう

立ったまま死んでいるオーガをボックスへと収納し、弾かれた双剣を回収しに行った

双剣を鞘に戻し人心地つくと、レベルアップしたけど確認していないことに気付き、確認してみると

(ステータスオープン)



八神 悠斗 (16)

lv 21

MP 125/125(150-25)

『ステータス』

STR(D)INT(E+3)VIT(E+5)AGI(D)DEX(D+6)SEN(S+2)

『スキル&魔法』

二刀流

初級風魔法

生活魔法

次元魔法

鑑定(サーチアイ)

???

共通翻訳機能


「結構上がったな」

さてと、帰るかぁ....ああ....討伐しまくったオーク回収しなきゃなぁ....

取り敢えず、屋敷ないにあるオークを全て回収し屋敷を出ると....リンクさん達がやって来ているのが見えた


「大丈夫か?」


「まあ、はい、大丈夫です」


「そうか、それで...これはお前の仕業か?」

これって言うのは廃村の道に転がっている20体のオークの事だろう

どれも切り殺されており、無惨な姿となっている、まあ、したのは俺だけど


「そうですけど」


「そうか...まあいい、お前が無事で良かったよ、ここ最近行方不明になっていた女性達もちゃんと俺達が保護したから安心しろ」「......ん」


「そうですか、それなら良かったです、それじゃあ帰りましょうか」


「ああ」「.....ん」







☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆








「へえ、君が作ったあの子死んだの?、だれにやられたの?」


「分からん、だがリンク達では無いことは分かっている」


「ふーん...例の新人かな?、それだったら面白いよね」

フレスベルグにある宿の一部屋で彼らは話していた

チャラい感じで話している人が行ったあの子とはカイザーオーガとキングオークの事である

そして...新人とは巨大アルルグを討伐した少年


「何が面白いだ、これでは私の計画が頓挫したことになるだろう」


「あははっはは、そうだねそうだね、どんまいどんまい、んまあ、大丈夫だって第2プランである僕の計画は絶対に成功するからさ」


「ちっ、失敗はするなよ?」

もう一人の男は腹立たしそうに舌打ちをするが、チャラい男はそれを聞き更に笑いだす

計画とはなんなのか?不明だが、不吉な事が起きることは間違いないだろう


「分かってるって、んじゃあ、僕は準備をしてくるよ、」


「ああ」

その会話を最後に二人は宿から消えていた。最初から居なかったかのように


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