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VSオークの集団1




防具屋アルマガの前に着くと。中は静かで誰もいないように思える。

中に入っても誰もおらず、装備は無造作に置かれている。


「留守なのかな?。すいませーん、誰かいませんか?」


「なんだ?。客か?見ねえ顔だな新人か?」

そう言い出てきたのは、体が大きてゴツい、年はリンクさん達と同じで40歳位に見える。


「あ、はい。昨日冒険者になったばかりで、ギルドに防具屋を聞いたらここをオススメされたので来ました。」


「そうか。俺はリカルドだよろしく。ふむ……小僧、双剣を持ってるがスピードタイプか?それとレベルは?」


「え?あ、はい、そうです。レベルは12です。名前は……」


「名前は言わんで良い、防具屋なんてしょっちゅう来るところじゃないからな。」

そう言うとリカルドさんはカウンターから出て。棚に置かれてる装備をあさり始めた。

装備を持っては置いてを何回か繰り返している。俺に合う装備を探しているようだ。


「これでどうだ?」

そう言われて渡されたのは青の指先だけ無くなったタイプの手袋だけだった。

この手袋はゴムで出来ていて甲の部分は結構固くできていて、手の平には滑り止めがあった


「はい、あの?」


「なんだ?」


「これだけですか?もっと他になんですか?胸当てとか」


「はあ?お前らスピード型は胸当てとかあると腕の稼働域狭まって。戦いにくくなるだろ。なら守るのは剣を振るう腕だけで良い。」

そう言うもんなのか? 装備についてなんか詳しくないしな。

まあ、手を守れるのは大きいか。俺今剣使えなくなったら何も出来ないしな


「そうですか。」


「それで、500スピナだが買うのか?。買うならサイズ調整するが?」


「買います。」

そう言い。銀貨5枚を支払い。グローブをはめると。少し大きく動きにくかった。

そういや...この人はスピナで値段を言うんだな...どっちでも良いんだが


「サイズはどうだ?」


「少し大きいですね」


「そうか。【サイズリテイク】これで良いだろう。」

この人が魔法を発動すると。グローブのサイズが縮み調度よくなった。

サイズを同じのする魔法だろうけど...かなり便利だな、服を買い換える必要がなくなる


「さっきのは?」


「さっきのは装備を所有者のサイズに合うようにする魔法だ。衣服とかは何故か無理だがな」

衣服に無理なのか....でも便利である事には変わりないか

出来れば俺も覚えてみたい


「そうですか。では、」


「おう、じゃあな」

防具屋で買い物を終えた俺は暇になりギルドへ戻った

飲み屋ではまだ合流時間ではないが7人が揃っており...俺もそこに集まった


「お、来たな。グローブを着けてるってことは防具屋に行ってきたのか」


「え、あ、はい」


「まあ、良いか、取り合えず全員揃ったし。今からゴブリン討伐の依頼を受けて、アルズ廃村に行くぞ」


「「「「「はい!」」」」」


「修練場じゃあ無いんですね、それと。アルズ廃村?」


「ああ。午前はこいつらの実力を見たんでな、それと実践をしとかないといざって言う時に困るからな。アルズ廃村は前に俺達が行った村と言えばわかるな?」


「彼処ですか」


「さて、さっさと依頼受けて行くぞ、」


「「「「「「はい!」」」」」」

俺達はゴブリン討伐のクエストを受け、アルズ廃村に向かうのだった。




馬車で揺られること約30分後目的のアルズ廃村についた

村の中を外から見てみるとゴブリンの姿はなく雑草が生い茂、建物には蔓などが巻かれてる。

俺達はリンクさん、フルム、ナキリ、クルシュグループとルウガさん、カズマ、リカ、俺のグループで左右に別れて捜索を始めた。

しばらくすると左の方から。鉄が打ち合う音が聞こえ始めた。早くもゴブリンと遭遇したようだ。


俺達もゴブリンを探すがあまり見付からず、2度しか遭遇していない、向こう5~6回音が聞こえたことからそれなりに遭遇しているだろう(今は離れいるせいで全然聞こえてこない)

俺を先頭にし捜索をしている。何故かリーダーにまでされた……


「出てこないですね、討伐は10体でしたよね?」


「だねー、全員分を考えると30体になるから。このままだときついなー」


「そうですね。まあ、いないに越した事は無いんですけど」

リカは後ろでルウガさんに守って貰いながら、俺の問いに答えた。

カズマとルウガさんは相変わらず何も喋らない。無口な所や顔が似ているし家族なんだろうか。

そんな事を思いだながら、曲がり角を右に曲がろうとすると。小さな影を見つけ踏みとどまった。


「ストップ。右に影がある」


「おお、やっと見つけたか」


「うん、でも声が聞こえない事から向こうは待ち構えてるか離れているかしてるんだと思う。後者の場合はかなりの大物だろうね。取り合えず。3・2・1で出るよ」


「了解~」「「………ん」」


「3・2・1」

俺が飛び出し、それに続いて。リカとカズマ、ルウガさんが出てきた。

約10メートル先にオークみたいなものが6体いた。

オークの一体はオークを見て固まっている俺たちに気付くと。走って近付いてきた。それにつられてこちらに気付いたオーク五体も走ってきた


「は!?」


「嘘でしょ、何でこんな所にオークがいるの!?」


「取り合えず、逃げよう。」

そう言い振り替えると。後ろにはゴブリンの群れがおり。曲がり角の方にもゴブリンがいた。

ルウガさんは咄嗟にリカとカズマを抱え、曲がり角の方へ逃げた。

オークの方を見てみるとかなりのスピードで迫ってきている。

はは、これじゃ追い付かれるな、咄嗟に逃げた3人はまだしも一番前に出ていて逃げ遅れた俺は急いでもギリギリ間に合わない.....

くっそー、マジでついてねえ。仕方ないリンクさん達の増援を期待して足止めするか。出来たらここで倒す


「ルウガさん、二人を頼みます。そしてリンクさん達を呼んでください。その間俺は足止めしときます。」


「分かった....気を付けろよ」

こんな場面ながら初めてルウガさんまともに喋ったなと思った、その事が少し嬉しく思いながら

ヤバイ状況なことを思いだし、気を引き締めて二本の剣を抜く。


「んまぁ、アルルグよりはマシだろ、まあ、気を付けながら殺るか」

後ろのゴブリンの集団より早く俺の所に来たオークは走ってきた勢いのまま左肩を斜め前に下げ、体当たりの姿勢で

そこで俺の視界はスローになる。

動きが遅くなってるオークの突進を右に避け右手の剣を俺の横を通り過ぎようとしたオークの左肩に振り下ろした。

オークの分厚い腕は脂肪ではなくすべて筋肉で出来ていて骨がすごく太い。そのせいで刃が途中で止まった。

急いで剣を抜き、オークの後ろに移動した。

そこで1度視界は元に戻り。オークはゴブリンどもに突っ込みながら悲鳴を上げた。

何体かのゴブリンどもを踏み潰しながら壁にぶつかり止まると。すぐに振り替える。

オークの目は怒りの眼差しをしており。普通の人なら漏らしそうだ。何をとは言わないが


オークは今度は腰に下げている棍棒を右手で取りだし。振りましながら近付いてきた。

鑑定サーチアイを使うと。



オーク lv23

ソロ推奨レベル30

図体が大きく全身が筋肉と分厚い肉で覆われているため、力も強く剣でもダメージは少ない

オークは山や森を好み生息し、時たま人里に降りては女性を拉致し生殖活動を行う、だがオークにもオスメスがありオーク同士でも子をなす事も可能





お、鑑定(サーチアイ)で測れる....倒せなくはないな

でもレベル差11で5体か...マジで気を付けないと下手したら死ぬな...ははっ


「こいよ、豚ども」


「「「「「ぶふぉお」」」」」

俺は走って近付いてくるオークに向かって駆け出す

それに気付いた先頭のオークは走るのを止め、棍棒を振り下ろしてくる

そこで視界はスローに変わり、スライディングで棍棒を避け、オーク開いている両足の間を通る、股間を深く切り裂きながら


どうやら俺が持っている剣なら骨に当たらなければ余裕で切り裂けるらしい

スライディングを終え、立ち上がる時に後ろではオークが棍棒を地面に叩き付けており、ドシンっと大きな音がした


いきなり俺が視界に現れた事で驚き固まった2体目のオークの右腹を両方の剣を重ねて切り裂く、

一瞬遅れてやって来る三体目と四体目のオークの腹を片方ずつで突き刺し、両腕を開くようにして腹を切り裂いた


「「「ぶひいいいいい!?」」」

少しバッグステップし2体のオークと間隔を開けてから、着地と同時に踏み込みをかけ勢いをつけてから、2~3メートルはあろう巨体を駆け上がる

最後にオークの肩で足に力を入れ飛び上がると、5体目のオークを飛び越え落ちる瞬間に背中に二筋の赤い線を作った


「ふう、思ったより出来るもんだな」

オークの膝や肘、大きく膨らんだ腹の脂肪を足場にして一瞬で登ったが...肉体連動?って言うのか?腕や足をほぼ同時に動かし体重移動をすればすんなり出来た

きっとこれも視界がスローになっているせいだろう...どう登ればいいのか少し考える余裕がある


「おっと」

背中を切り付けられたオークは振り返りと同時に持っている棍棒を横薙ぎに振るってきたが、屈むことでそれをよけ、屈んだおかげで勢いを着けて二本の剣をオークのデカっ腹に突き刺した。

痛みもあったせいかその突進でオークは後ろに倒れ、3,4体目の多くに寄り掛かる事になった


寄り掛かられた2体のオークはバランスを少し崩しながらもオークをしっかりと受け止め、隙を作った

その隙を突くように刺した剣を抜き倒れたオークを足場にして走り、支えているオークの目に二本の剣をそれぞれ一本ずつ突き刺した


「後3体」

支えているオーク2体が絶命したため支えを無くしたオークは死体となったオークと一緒に地面に倒れた

俺はなんとか地面に着地すると死体と転がっているオークに止めを刺し、残る3体へ体を向けると.....


「あ、ちょっ、待て!」

俺から退散するように走り出していた

追い掛けるべきだろうか?....こういう場合深追いはせずにそっとしておくのがベストだ

だけど...リカが言っていた言葉が引っ掛かる、リカは普通こんな所にはいない、そう捉えられる言葉を発していた

鑑定(サーチアイ)では人里に降りるとかかれているが...人がいない廃村に降りるだろうか?


「......追い掛け...」


「おーい、ユウト」


「あ、....」

リンクさん達がやって来た

オークの事は諦めるか....ただ逃げただけかもしれないしな

俺はオークの死体をボックスへと入れてリンクさん達には6体とも少し戦ったあと逃げたと言い、話を終わらせた

オークが他にもいるかもしれないからとその後は全員でゴブリンを必要分狩り、町へと戻った







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