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十一話

「.....マジでこれどうしよう」

アルルグは無事出産し...元気な赤ちゃんを産んだ

その赤ちゃんをリヴが抱き上げ、今回のお礼にアルルグを譲ると言って去っていった

....全部に解決した....筈なんだがな...俺に新な問題が出来てしまった

当たり前だが体高3メートル、体長が5~6メートルの奴を一人で運ぶなん無理だ

つまり....アルルグを手に入れたは良いが持ち運ぶことが出来ないため売ることが出来ず、完全に宝の持ち腐れになってしまったのだ


「本当マジでどうしよ」

リヴの奴これ分かってて俺に渡したのかな?イタズラ好きそうだし、あり得そうだな...

もし仮にリヴが仕組んだイタズラなら...意地でも持ち運びたいな...まあ無理なんだけど

スキルでアイテムボックスみたいなのあれば良いんだけどなぁ....


「あ....そう言えばまだステータス見てなかった」

アルルグを倒したとき何かレベルアップのお知らせとは違う音も聞こえて気にはなってたんだけど

リヴの態度やアルルグ戦うようすが気になって忘れてた


(ステータスオープン)




八神 悠斗 (16)

Lv 12

MP 105/105

『ステータス』

STR(E+5)INT(F+6)VIT(E)AGI(E+5)DEX(D+3)SEN(S+1)

『スキル&魔法』

二刀流

初級風魔法

生活魔法

次元魔法 ボックス "New"

鑑定サーチアイ

???

共通翻訳機能

*レベルが10を超えましたので『魔法』次元魔法ボックスを入手しました

次元魔法ボックスは物を収納するためのスキルです(生きている動物は出来ない)


「なんだよこれ...ご都合主義にも程があるだろ」

欲しいなーって思ったときにそのスキル習得?あり得ねえ....リヴ、これが分かってて俺にアルルグを預けたのかな?もしそうだとしたらリヴは俺のステータスが見れる事になって...

別に良いか....どうせ見ようが見まいが敵対したら俺のボロ負けなんだから

頭を切り替え、アルルグを収納しようとしたが....


「あれ?でも、これどうやって使うんだ?」

試しに「ボックス」と発言したが発動しなかった

...そっか...ボックスのスキルは出し入れするんだから...二つの発言方法があるはずだよな

そりゃあボックスって言っても発動するわけないか、なら...


「収納」

するとアルルグは居なくなり、変わりに魔力を消費した感覚が襲ってきた。

その感覚は何故かずっと続いており気になってステータスを見てみるとMP105/105だったのが100/100になっており、MAXMPが減少していた....


「一つ入れるだけでMPがが5減るのかな?それとも重量か?」

今度は腰に提げていた剣に触れ、「収納」と言うと腰にあった剣が鞘事無くなっており、また消費した感覚が襲ってきた

ステータスを見ると100/100が90/90になっており...一つ入れるだけで5減ることが分かった


「次は取り出す方法か....収納で入れるんだから....取出か?」

双剣を腰に提げているイメージをしながら「取出」と言うと二本の剣が腰に提げている状態で出てきた

喪失した感覚は和らぎ、MPも100/100に戻っていた。

うーん....便利んだがなぁ、いちいち言うの面倒だな....

(アルルグ取出)


「あ....念じるだけで良いのか」

目の前にアルルグの死体が出てきた、

さっきは触ったものを収納してたけど...触らずに出来るかな?

そう思い試したが、アルルグを収納する事が出来なかった...


「接触擦る事で収納が可能、念じることで出し入れが可能で、多分だが植物も可能」

そして...大事なのが生きている動物は収納出来ない点だ

虫はどうなんだろうか?、もし虫が無理ならばダニやノミ、寄生虫などを排除できるかもしれない

まあ....見た感じ...虫事収納するみたいだが...意識の関係かな?...気付かなければ問題なしなのかも


「さてと...アルルグの持ち運びの件、解決したし...ゴブリン狩って帰るか」

まだゴブリン5体しか狩ってないし...八つ当たりかもしれんが

そもそもゴブリンさえ出現していればアルルグとリヴに遭遇せずに済んだんだ

リヴに回復されたとはいえ精神的にかなり疲れた...早く狩って帰ろう





☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆






ギルドへ帰り、ゴブリン討伐依頼の報酬を受け取ると


「あの....」


「はい?まだ何か御用でしょうか?」


「ゴブリンを狩っている最中に森に入って、アルルグを倒したのですが...」


「はあ....アルルグを....アルルグを!?」

おお...乗り突っ込み

異世界でもそういうのあるんだな...元の世界でもなった事ないから...新鮮な気分だ

それに、そこまで驚くことか?

確かにかなり強かったし、アルルグが手加減しなければ負けていた...そう言うことを考えると驚くのは無理ないか


「え?...あ、はい」


「その...えっと...冗談ですよね?ヤガミ様は昨日冒険者登録したばかりですし...その...本当なら証拠を見せて頂けませんしょうか?」


「はい、えっと、結構大きいので、ロビーに出しますね」


「はい...どうぞ」

受付嬢の承諾を貰い、ロビーの中央に立つと出す場所を決めて(取出)と念じロビーの廊下に巨大なアルルグを出現させた

すると...がやがやしていた飲みは静まり返り、この場にいる全員の目を釘付けにさせた


「えっと、これで良いですか?」


「....へッ!?...ええっと...その...ギ、ギルドマスターを呼んできます!」

うわあ....ギルドマスター呼ばれるのかよ...

どんな人か分からないけどなんとも言えないが...これだけは分かる

選択ミスったな....今思えばアルルグをソロで討伐すること事態多分凄い事なんだと思う

それを昨日所属したばかりの新人がやり...尚且つそのアルルグは普通のアルルグと比べ一回り二回り大きいサイズだ....こうなって当たり前だろう


「たくっいきなりノック無しに呼びにきたと思ったら、新人が巨大アルルグを仕留めたぁ?んな事ありえる...わけ...ああーあったわ」

否定的な言葉で出てきた男性はアルルグを見ると....撤回し認めた

多分、この人がギルドマスターなんだろう

金髪のボサボサ頭を手で掻きながら、男性はアルルグの傍らにいる俺を見付けると


「おい、坊主、これお前が仕留めたのか?」


「え?..ええ、そうですが」


「そうかい...たくっ面倒なもん持ってきやがって」


「えっと...すいません..?」

何となく謝ったが...これ俺のせいか?

冒険者が獲物をギルドに持ってくるのって当たり前で....


「金貨5枚だ」


「え?」


「こいつの買い取り価格だよ」

....金貨5枚か

大金だなぁ....でも、どうなんだろうか?

これだけの大きさのアルルグが金貨五枚って少し安い気がする

銀貨1・5枚で宿一日分、食事を考えると更に銀貨1枚だ

なら...ええっと...1日2・5枚だから...4日で大銀貨1枚になって....

金貨一枚で40日か...それが5枚だから200日泊まれるのか....安い宿で

普通の宿だと安い宿の1・5~2倍の値段になるから....100日か

死にかけて100日ってどうなんだろうか?...割に合ってるような合ってないような...微妙だなぁ


「おいおい、そりゃあねえだろうよ、マスター」


「んあ?リンクか、何かようか?」


「用も何もねえ、知り合いが騙されそうになってるんでな」

飲み屋に居た事は知ってたけど....話に入って来るとは思わなかったよリンクさん達...

ギルドマスターと親しげだが...今は置いておこう長年冒険者やってると知り合うこともあるだろうしな

それより...やっぱり騙されてたか...じゃあいったいいくらなんだ?


「このサイズにもなると10枚は行くだろ」


「チッ余計なこと言いやがって、分かったよ、たくっ」

ギルドマスターは頭を掻きながら受付の奥へ行った

俺はリンクさんの所へ行くと


「あのリンクさん、、ありがとうございます」


「良いさ、んでこの大物何処に居た?」


「えっと...廃村の隣にある森の奥に居ました」


「奥?....そ、そうか、」「........」

ん?何か反応可笑しくないか?何でそんなに動揺してるんだ?

不思議に思い、リンクさん達を観察していると...ギルドマスターが帰って来た


「ほらよっ、これで良いか?」


「え...」

投げられた革袋を受け取り中を見ると金色のコインが11枚と金属で出来たカードが入っていた

カードを袋から取り出すと、


「これって....」


「ああ、アルルグを倒した実力を称え、今日からお前をFランク冒険者と扱う、」


「へ?..あ、ありがとうございます...?」


「細かい処理は受付でするんだな、俺はもう行く、じゃあな」

ギルドマスターが居なくなると

受付の奥から8人出て来てアルルグを外に運んで行き、静まり返っていた飲み屋は何事も無かったかのように賑やかさが戻った


「それじゃ後処理が有るみたいなので俺は」


「おう、行ってこい」「......ん」

受付へ行くと受付嬢からランクアップしたのでGランクのギルドカードを回収すると言われた

用件はそれだけらしく、別に書類にサインする事とかしないで良いらしい

新しいギルドカードを首に下げた俺は...


「あの、ここって両替とか出来ますか?」


「はい、出来ますよ」


「なら、金貨二枚を銀貨100枚と大銀貨10にしてください」

受付嬢に金貨二枚を渡した

銀貨100枚の持ち運びだが....それは収納があるので大丈夫だ

革袋に入れておけば一個として扱ってくれのでMPは5しか減らない

剣を鞘事入れたのに一個としてカウントされたことが気になり、帰る途中で検証して確証を得たので大丈夫な筈だ


「かしこまりました、少々お待ち下さい」


「はい」

金結構入ったし...これから宿暮らししようかな...

別にギルド部屋で暮らしても良いけどボロいし人が他にいるしで..安全じゃない

リンクさん達なら良い部屋知ってるかな....ああ...受付嬢にも言っておかなきゃな...鍵も返さなきゃだし

しばらくすると革袋を持った受付嬢が帰って来た


「お待たせしました、銀貨100枚、大銀貨10枚です、ご確認を」


「面倒ですしいいですよ、」

嘘だけどね、鑑定(サーチアイ)で一瞬で数を調べ、ついでに偽物じゃないかを確認してから革袋を受け取り、MPを下げたくないのでボックスに入っているお金を受け取った大きい革袋に移し変えてから収納し


「あと、もうギルドの部屋を出るので鍵をお返ししますね」


「はい、返却を確認しました、他に何かご用は御座いますでしょうか?」


「いえ、もうありません。それじゃあ」

受付を離れた俺は、良い宿を教えて貰おうとリンクさんたちが要るところへ向かった






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