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後継者  作者: 桃花
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結婚衣装ラッシュが落ち着いて引き出物が好評でほしいと言われる方々からの依頼がチマチマとあり生活していくには困らない程度の収入がある今日この頃。どうしてもといわれて教本とノートを持ちなぜか首都に来ている

新人指導と言うか微妙な加護を発動させている職人に更に上のレベルを目指してもらうヒントになればと言われて後継者と言うか今後も困らないように人材育成だと顔役さんにお願いと言う命令を受けての上京である。ぶっちゃけ面倒である

私が言った案を会社でちょっと採用して手先がある程度器用ですぐに投げ出さないオタク気質の人々に声をかけたそうだ。無論ネット上の知り合いとかあやかし関係に興味がある人やゲームで廃人と言われている人たちにらしいが

で、興味を示すように簡単にできる刺繍を無料でやって貰ってレベルを査定。良いもんだったら買い取ると言う方法をしているらしい

で、そのなかで刺繍ではなく機織りをしてみたいと言う人間もいたらしくその人たちにネット配信の指導をしてほしいと言うのだ。簡易の機織り機をすでに貸し出していると言うこと。本人の意思で行っており両親にもちゃんとした収入が認められると言う説明も文章で送って置いたから大丈夫だ!!的な事を言っていた

まずはネット配信の方の刺繍の図案について説明をと言われて少々緊張しながら低レベルの加護についての説明をする

「具体的にはこれと言う図案はありませんが、小さなしあわせと言って各自思い浮かぶ図案があると思います。それをまずは紙に書いてから刺繍をしてみてください。集中してその図案をきれいに出来たなら買取りレベルです。上手にいかない。納得いかない場合は紙に書いた図案を見直して違和感があるところを削ったり足したりしてください。人によって一部糸を変えて刺繍した方が上手にいくと言う人もいます」と説明する

「基本的には加護のお題を言われたときに思い浮かんだものが各自の図案となりますので、これだっと言った図案がありませんが、効果はきちんとつきます。上手に加護がつかないのは図案がちゃんと練りきれてないからです。違和感のあるところを修正して納得したものを刺繍してください。それと刺繍しただけですぐに加護がつく事はないことをわかっていると思いますが最低2週間。加護が馴染むのに時間がかかりますから。加護をつけた商品とまだつけていない商品をしきりの有る箱に一緒に入れておくとついていない方に徐々に加護が写ることが有るので、違う加護をつける場合は別々の箱に入れておいてくださいね」と説明したのをビデオで撮って各自に配信するそうな。

「うまくいけば良いですね」と査定にと送られてきた未熟な感じの刺繍を見て言う。すべて良い感じに出来つつある。もう少し刺繍の腕をあげるか図案を集中して刺繍できたら低レベルから+がつく加護がつくだろう

次は機織りである。機織りはきれいにおらなければ加護がつかないので、まずは機織りをきれいにできるようにならなければならないが、さすが廃人様やオタクさまである希望者に数ヵ月前から練習用にと渡していて微々たるものだが買い取ると言って送らせた商品はきれいな生地となっている

「このレベルなら大丈夫ですね」ときれいな生地になっているのを確認してから生地に詠唱をして加護をつける方法をお教えるがこちらの方は簡単である

「さて、インターネットでも閲覧可能な図書館であるアイリー図書館を皆様ご利用していられると思います。その歌詞だしメニューを見てみてください。以前とは違う詠唱と言う選択肢があると思いますがそれを選択してください。まず低レベルの詠唱が提示されていると思います。それがあなたたちがまず覚え得る事ができる詠唱ですのでノートにでもメモにでも書き写して機織りをしながら歌う?唱える?まあやりやすい方法でやってください。詠唱中も生地をきれいに仕上げる注意が必要ですので最初は短い詠唱を少しずつ。メモを見ずにできるようになれば職人です。低レベルのものでも室が良いものならプラス査定をしてくれるので頑張ってくださいね。あと、加護が商品にきちんと付いたかどうか確認する方法も記述の最初に乗っているのできちんと確認してから品を作ってくださいね。生地ができるのに大体1ヶ月といった所でしょう。そのくらいだと生地となる糸には加護が少々移っているで出来たものを一日置いておけば加護がムラなっく付加できます」と言うビデオを作成する。

詠唱が一番面倒なのは生地をきれいに仕上げる所だ。どんなに詠唱のレベルが高かろうと生地自体がダメだと加護がつかない。逆に詠唱が低レベルだとしても生地がちゃんとしていれば加護がしっかり付いたものができる。それはハンカチやボタンも一緒で満遍なく加護をつけれるかどうかは施す品質に拠る。

初心者にはそれで説明ができるが、半端な仕事をしているプロ?にはどう指導すれば良いのだろう。やる気がなくなっているのか詠唱や刺繍の図案が甘いのだろうか

その人その人で場合が違うので面倒だなと思いながらもその人たちの商品を見せてもらったが、残念である。と言うのが正直な感想だ

既製品に付加している。それは考え方によっては間違っていないが、その付加の浸透が全然なっていない。

最低でも加護を即製品に付加するならちゃんと浸透しているかチェックが必要だ。私の場合は1ヶ月で低レベルである。ちゃんと効果をと言うお客さんには2ヶ月程度待ってもらうそうすればちゃんと加護を浸透して発動することとなる。

製品を見れば大体1週間程度である。それでも何となくかかっているのは加護をつける詠唱が高レベルであるからだろう。商品のできを確認しなで発送しているのか?と思ってしまった

それを商品を見せてくれた社長に聞けば頭を抱えている。知らないがな。そもそもそんなレベルでも報酬をと言うスタンスだから問題なんだろうと

「これだったら先ほど私がやり方を話したビデオを見た人間の方が将来的に良い商品を作ると思いますが」そう言って一応きちんとした加護の付け方を伝言したがどうなんだろうと思う。

依頼をおすべて終わらせてホテルに泊まる。次の日は観光と言う名目で国立図書館に言って誕生を祝う刺繍と詠唱を補充する。最近ベビーブームで有る。

結婚式の衣装を注文してきた人々が子供の誕生祝いの衣装の生地を依頼してきそうである。まだ、命が宿っただけでまだ生まれないがと言う依頼が予想できる

と言うか、家を継がないと外に出た幼馴染みたちが同窓会でであって以来アプリ通信でそういう情報を寄越してくる。新人がつけていたボタンあんたが付加した物でしょとかなんとか言って写真をのせてくるときが有る。

毎月低レベルで認識をぼやかす加護をつけたボタンやらハンカチやらを依頼されてつけているからどれがどれやらといった感じである。子を思う親の思いがなまじ強いためハーフとかだと常に認識をぼやかす加護をつけた生地をと依頼される事が多い。生粋の人だとそうでもないんだが・・・

で、最近面倒になったので生地から作成して縫製してもらったハンカチに更に自分で刺繍をしたものを作成している。まだ、売買していないが結構なレベルである。高レベルのものを持っているとそれを入れているだけで低レベルのものを付加できると言う裏技が有る。ただし、高レベルを作った人間と同じ人が作ったものと言う縛りが有るが

それを利用して加護をつけたハンカチと一緒に加護をつけていないハンカチに目印程度の同じ加護をつけて10個セットで売り出したら良いんじゃないか?思ったりして

今日の帰りにそれを持ち込んでみたらどうなるんだろうなーとでも、顔役さんを通した方が良いか?と思って連絡を入れてざっと説明をしたら持ち込んでも良いと言われた

ただし持ち込む場所は社長の親の店である。インターネットで無差別にばらまくような品ではないからと言われた。親は店舗を持っているから来た人間や顧客に進めるといった感じで手にはいる人間を選択できるから多少混乱を押さえられるだろうと言われたが、それほど混乱を招くものではないと思うがダメだろうか

アポをすでに取って置いたからと電話口で言われて指定された店にいく。老舗といった感じの店であり店員さんに顔役さんの名前を出して奥に誘導してもらった

出てきた相手がなんか嫌な相手だなと思ったが、それを我慢する。一応少しだけだけど社会人だったしと商品を出して説明しようとすると乱入してきたのは良い感じがするおじさまである。今まで対応してきた人を追い出してから謝ってきたので気にしないでくださいと言ってから商品を出して説明する

説明しながら見せる商品を驚いた顔をしているので売買できますかね?と聞けばうなずきながら

「こういう商品を欲しているお客様が沢山います。遠方にいらっしゃるご家族にと言って。これは大本のがあれば低レベル−を補充すれば永久的に?」と聞かれて

「永久的にと言うのは無理ですが、20年から30年くらいは持つかと思います。ちゃんと箱に入れて他の衣類と離しておけば。認識をぼやかすの以外にもリクエストがあれば攻撃的なもの以外はできますが」と加護をつけることができるものをあげていくと驚いた顔が更に驚いている。

「20年から30年くらい加護が保っていられるものがあれば、子供に買ってあげて成人するまで困らないでしょうし。それこそお子さんを今生まれるお客様は喜んでくれるでしょう。商品のラインナップも親が子供に思う願いをそのまま加護にしたようなものなので問題ないでしょうね」と商品として売るならと言う値段を設定してくれる

見本としてのものをおじさまに渡してから

「量産するのには結構時間がかかるので、まずはどのくらいを生成すれば良いのかと言う数と種類を教えてもらえば仕上げて起きます。商品を此方に送れば良いでしょうか?それとお客様のそうでもう少し品質が良いのがと言うリクエストもあると思うので、どのレベルの品質で良いか教えてほしい」そうお願いすると少しお待ちくださいと携帯でどこかに連絡をしている。数分後にはデータを持った上品な女性が出てきた。奥さまであろう

提示されたデータを見ているとやはり高品質の生地が良いと言うそうが有る。この店構えだとそうだろうと思っていたがやはりである。まあ、一部中品質で良いと言うのが有るので高レベルの人たちには高レベルのものをと言う話で有る。また、認識をぼやかすのと悪意から守る加護が人気である。幸運は憎まれる要素が有るので人気がなかったが、安眠とか緊張を緩和する加護とかも少し人気がある。

「じゃあ。まずはぼやかすやつと敵意を守るのをセットでできたら送りますので、売れ行きを見ながら増産と言う方法で良いでしょうか?」といい契約を結ぶ。

空き時間でできる作業であるのでそれほど大変な作業ではない。盆とか正月とか祭りとかの時期にちょい仕事としてやればいいやと思ったりする



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