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3話 三大派閥

 朝、起きて身支度を整えて、朝食を食べました。


 メグさんに兄さんの話をしました。


 「そうですね。ユート陛下は大変女性に人気のある方です。恋人候補がいることも確かです」


 「兄さんの方はどうなんですか?」


 「それが不思議なんですよ。魅力的な女性がいて告白されていても、全部断ってしまうみたいで……」


 私も京魔国に来てから、恋人候補という二人に会った時のことを思い出していました。


 一人目のユリアーネさん。通称、西の方。


長く美しい月の輝きを持つ銀の髪に、夜が明ける瞬間の空色の瞳を持つとても容姿が整った女性です。

頭には角が2本生えていて、背中には立派な翼がある竜族の妙齢の女性でした。


 一緒に温泉に入ったりして、お話もしましたが落ち着いた感じのしっかりした人でした。

 兄さんの仕事の補佐をしていて信頼も厚く、できる女性です。


 二人目はコーネリアさん。通称、東の方。

茶髪に黄金の瞳を持つ猫耳の女の子です。面差しは幼く見えて、私と同い年と思いましたが、年は18歳でとても立派な胸の持ち主です。


 兄さんの筆頭世話係として、日常のお世話しているようです。

 話すときの語尾が「にゃ」と付くしゃべり方をしています。

 私に対しても、丁寧な感じでお城の案内をしてくれました。


 そして、最後のプリシラさん。通称、南の方。

まだ会ったことがないけど、要注意人物なのだそうです。

エクレールから聞くと”魔女”ということで、できるだけ避けた方が良いと言ってました。


 私はメグさんにプリシラさんのことを聞きました。


 「エリカ姫様!絶対にあのお方には近づいてはなりません。陛下の言葉を借りていうと“プリシラはヤンデレ”だそうです。絶対、危険ですので陛下はエリカ姫様がいるいうことは伏せておられます」

 

 兄さんの周りには魅力的な女性がいることが分かりました。


 兄さんの言葉で例えるなら、正統派しっかり者の美人竜族に、ロリ巨乳の猫耳娘に、ヤンデレ魔女です。


 オタクの兄さんにとって、とても惜しい状態です。


 ハーレム状態という言葉が当てはまります。


 その妹いう私の立場はブラコンがありますが、一歩、引いた場所から兄さんを見守っていきたいと思います。


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