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書類が通っちゃったから、面接に行ってきます

 ピロン。

 あまり通知が来ない僕のスマホから通知音が鳴った。

 そのおかげで僕は目が覚め、ベッドからむくりと起き上がってスマホを確認した。


「なんだろう……ん…?」


 宛名にすまいるほーむと書かれていて、心臓がどくりと跳ねた。


「えっと…?『おめでとうございます。あなたは無事、すまいるほーむ一期生の一次選考を通過いたしました。二次選考は、以下の日時に事務所での対面面接となりますので、どうか遅れることのないようお願いします』…?え…?」


 試しに頬っぺたをつねってみるが、痛い。ということは、、現実?


「え………………本当に…?」


 驚きのあまり、僕は布団の上に正座で硬直していた。

 


「もう今日なのか…緊張するな…」


 そしてついに面接試験の日になってしまった。特に何か渾身のギャグを持ってきた!という準備をしてきていないだけに、余計不安になってしまう。


「僕はメメちゃんみたいな配信者になりたいんだろ…!?今日の目標はありのままの自分を出す!これだけ!!」


 僕の憧れであり、目標でもあるメメちゃんに少しでも似ている配信者を目指したい。その一心で僕は事務所に向かった。



「面接終わった……し、これ絶対に選考にも落ちたよ〜〜〜〜」


 本番、僕は緊張のあまりものすごく噛んでしまった。しかも質問にもまともに答えられなかった。これで受かるわけない。面接官さんたちも顔を赤くして怒っていたように見えたし、もう最悪だよ〜〜〜


「うぅ……今日のことはケーキいっぱい食べて忘れよう………グスっ」



 ふむ…なかなかの逸材たちが集まってきてくれていれています。ここから4人しか選べないというのは酷なものですね。

 私はすまいるほーむが起業した時からいるスタッフで、光栄なことに二期生のマネージャーという役割を任せられた。そして私は今、二期生を決める面接の面接官をやっている。


「次の方、お名前どうぞ。」

 

 本当に、可愛い女の子たちがいっぱいいて眼福だわ。次の子も、めっちゃ可愛い。

 え…ちょっと待って?この子可愛すぎない?書類には高校一年生と書いてあるけれど、どう見たって小学生だ。しかも胸の大きさがとんでもない。


「はっ、はい!え、えっと、名前は黒影玲でしゅ!です!」


「ゴフッ」


 私は咄嗟に鼻をハンカチで抑えて、大惨事を免れる。

 何この子…可愛すぎるわ…!!あまりに暴力的すぎる…!


「は、はい。ありがとうございます。次に、すまいるほーむに応募した理由をお願いします。」


「わ、わかりました!僕、vtuberが憧れなんです!とあるvtuberがどん底にいた僕を助け出してくれて、希望を与えてくれたんです。そこからりゃ…、そこからvtuberに憧れて、いつも楽しんで見させてもらっているすまいるほーむに入りたいなって…僕、みんなを幸せな気持ちにさせたいんです!」


 …なんて良い子なの。私は思わず涙を流しそうになったのを咄嗟に堪えた。同期の面接官たちも、顔を真っ赤にして必死に涙を堪えている。

 こんなに熱血的で、天使のような可愛さと声を持った女の子はなかなかいない。いや、ほぼいない。

 間違いないわ。この子、絶対売れる。私はそう確信した。





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