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TSしたことがギャルにバレそうになった

 女の子になってしまって四日目。僕はついに学校に行くことを決意した。

 もともとクラスメイトからはおとこの娘?と陰で呼ばれており、何やら暖かい目を向けられていた。だから女の子になっちゃっても、受け入れてくれるはず!みんな優しいしね。

 でもやっぱり怖いものは怖いし、当分は女の子になっちゃったことを隠して生活したい。


 そんなことを考えていたらいつの間にか教室に着いちゃってた。どうしよう。まだ心の整理がついていないのに…


「ええい!後は野となれ山となれだ!」


 言葉の勢いとは裏腹に、僕はそーっと教室の扉を開け、隅っこにある自分の席に一直線に向かっていく。

 視線が痛い…気がするが、気のせいだろう!僕は元気を配れるような人になるんじゃないのか!こんなところで弱気になってどうすr…


「もしかして黒影っち?」


「ひぁぁいぃぃぃ!!???!!?」


 突然クラスメイトの杉山さんに声を掛けられて、驚きのあまり僕は変な声が出てしまった。


「あはは!声でか!前から思ってたけど、黒影っちって面白い!」


 しょうがないじゃないか。突然美少女ギャルに声を掛けられたら、そりゃ誰だって驚くよ。

 ましてや、今は女の子になっちゃったことがバレるのはまずい。無駄に大きくなっちゃったお胸も包帯を巻いて隠してるけど、いつバレるか不安で仕方ない。


「ど…どうしたの…?しゅ、杉山さん…」


 杉山さんとは何回か言葉を交わす程度の仲で、打ち解けた友達というわけでもない。僕は緊張のあまり噛みながらそう言った。


「ぐふっ…」


「…?だ、大丈夫?…杉山さん」


 何やら杉山さんが口から血を吐いた気がしたけど気のせいだろうか。


「い…いや…なんでも、ないよ」


「そ…そう?ならいいけど…」


「と、ところで黒影っちさ、なんか今日いつもより様子おかしくない?」


「へ、へ!?」


「そんなに驚く!?いや別に変な意味ではなくてさ」


「それは、どういう意味で…」


「いやなんか、今日の黒影っちがいつにも増してちょっと色っぽいというかなんというか」


「い、色っぽ…!?ぼ、僕男ですよ!」


「そ、そうだよね!ごめんごめん!でも様子がちょっとおかしのは確かだよ。風邪でも引いたの?私心配になっちゃてさ…保健室行く?」


「全然大丈夫!!風邪引いたとかじゃないから!全然い、いつも通りだよ」


 内心冷や汗をかきながら僕はそう答える。

 それにしてもこんな気遣いができるなんて、なんて優しい人なんだ…


「マジ?まぁ、いつも通りなら良かったよ!じゃぁまたね、黒影っち!」


 そう言い残すと、彼女はいつも一緒にいるグループに戻って行った。


「風のような人だったな…。それにしても、杉山さんの方が顔赤かった気がしたんだけど…大丈夫かな?」


 

 それからというもの、周りから変な視線が向けられることはあるものの、僕は無事学校から帰宅した。

 

「はぁ…疲れた」


 本当に今日はいつもの五倍くらい疲れた。その証拠に、僕はベッドに潜ってすぐ泥のような眠りについた。




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