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エピローグ

自身の、彼女との思い出話は以上だ。


自身の話は、純愛や恋物語と言うには、あまりにも醜い内面ばかりだ。

そして、恋と言うにも愛と言うにも、一言で片付けるには重く、拗らせすぎて、元が何なのか分からないとも感じるから、自身の思いの説明は難しい。


自身は、愛する彼女に自身の愛を受け取ってもらう為に、死を選ぶという結末を選んだ。

自身のこの行動を、愛ではないと非難する人もいるだろう。

それでも、自身にとっては唯一の愛の捧げ方だった。


彼女をひどい人間だとも思う人はいるだろう。

実際に自身の思いに何故答えないかと彼女に言い募っている人間はいた。

「好きと言われたからと、必ず自分も好きにならなきゃいけないルールなんてないよ」と淡々と不思議そうに返していたけど。

彼女は自身の思いをちゃんと認識した上で「答えられない」と応えてはいたし、心さえ求めなければ彼女はいくらでも望みに応えてくれただろう。

自身がその結果、より絶望して心を壊すと知っていたから、一線を越えさせなかっただけだ。

彼女のそれは残酷さでもあり、優しさでもあった。


家族には心配かけた挙句、自殺するという最悪な結末を見せてしまった。

これは本当に反省している。


友人はショックかもしれないが、まあ立ち直ってくれているだろう。

ああでも、また彼女のことを悪く言うなら、文句の1つは言いたいものだ。

死んでからでは、言えやしないが。


彼女は不本意ながらも、きっと自身の願いを叶えてくれているだろう。

自身の思いを、愛を受け取って、忘れないでいてくれる。

彼女の心に自身という存在を残してもらえて、本当に幸せだ。


自身の思いと結末を、悲劇だと思う人も、歪みきった悲恋だと思う人も、多いのではないだろうか。

それでも自身にとっては、選べる中での1番のハッピーエンドで、誰が何と言おうと幸せだった。


欲を言えば、彼女の手で殺してもらうか、彼女の目の前で死にたかったが…彼女に社会倫理上問題のない範囲ならと断られたから諦めた。

彼女と一緒に死ぬことも考えたが…それだと彼女の心は絶対に手に入らないし、彼女の心に残る事もできない。


もし彼女と死後の世界で会えるなら、とても嬉しい。

会えて話すことができるなら、最初に口にするのはこうだ。


「自身の愛は忘れないでいてくれたか?」


彼女はきっと、少し呆れた顔で「忘れてないよ。約束したでしょう?」と肯定してくれるだろう。


本当に君のことを愛してる。

忘れないでいてくれて、ありがとう。

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