喉の渇きと炭酸ジュース ~たまにはじっと立ち止まってみよう~
こんばんは。
深夜にお腹を空かせる水産加工食品のたらこですよ。
今回は昔話を一つ。
たらこは子供の頃、お菓子とかもあまり買ってもらえませんでした。
つっても、健康に悪いとかそういう理由で、駄菓子を買うお金がなかったわけじゃなかったですよ。
おやつは食べさせてもらえましたが、手作りのクッキーとかが多かったですね。
たらこのお母さんは健康にうるさかったので、できるだけお菓子は買い与えない方針でした。
そのため、お店で売ってるようなポテトチップスとかは子供の頃はあんまり食べなかったです。
ジャンクなお菓子とはほぼ無縁でしたけど、それで不満を感じることとかはなかったですね。
ですが……どうしても味わいたいものがありました。
それがタイトルにもある通り、炭酸ジュースですね。
コーラとかサイダーとかしゅわしゅわする飲み物。
夏場に飲むと最高に美味しく感じました。
たらこの家の冷蔵庫に入っているのは麦茶オンリーなので(あとは牛乳とか)炭酸ジュースが家に置いてあることは滅多にありません。
なので自分で買うしかなかったわけです。
たらこは子供の頃、ほとんどお小遣いを使いませんでした。
ひたすら貯金していた記憶があります。
なんでそんなに貯金していたのか、自分でもよく分かりませんが。
とにかく無駄遣いしない水産加工食品でした。
たらこの家の隣には酒屋さんがあって、そこには自動販売機がたくさん並んでいます。
そこでいつでもコーラやサイダーを買えたのですが、なかなか手が出なかったですね。
お金はあるのに。
なんででしょうかねぇ。
自分でもよく分からないのですが、そもそもお小遣いを使うという発想すらなかったのかも(え?
でも、小学生高学年くらいになる頃には、たまーに買ってましたよ。
たまーに。
100円玉を握りしめて酒屋さんの自動販売機の所に行っては、コーラを買って飲んだりもしました。
でもね……多いんですよ。
子供が一缶のみ切るには量が多すぎる。
残したらもったいないなって思って、頑張って全部飲むんですけど、なかなか最後まで飲み切れない。
最後の方は飽きちゃうんですよねぇ。
だからちょびっとだけあればいいなって。
多すぎても楽しめないんですよねぇ。
もし、あの頃に小さいサイズの缶コーラとかが売っていれば、もしかしたら炭酸ジュースにはまっていたかもしれないです。
夏場になるとどうしても喉が渇きますし、何か飲みたいなーって気持ちは大きいんですよ。
でも、小中学校ではジュースとか買えませんし、登下校の最中に買い物をすることもできませんし(そういう時代だった
体育の授業や体育祭の練習なんかで長時間そとにいると、やっぱり喉が渇きます。全身が干からびてしまうような強烈な渇き。それがずっと続くんです。
一刻も早くこの喉を潤したいという想いが強くなって、休み時間になったら水飲み場に行って水道水をがぶ飲み。
でも、それで満足できたかと言うと微妙。
喉の渇きは潤っても、水道水だからあんまりおいしくない。
だから学校にいる時はすごくジュースを飲みたいなって思うんですよ。
飲めるのは水道の水と給食の牛乳くらいだし。
でも、家に帰るとそーでもないというか。
麦茶で満足しちゃうんですよね。
今はもう、あんまり飲みたいとは思わないというか。
あれば飲むけど、本当にちょびっとでいいというか。
炭酸ジュースとは疎遠な人生になってしまいました。
今思うと、別にそれでよかったのかなって思います。
健康にもよくないですし(笑
夏場に感じたあの喉の渇きと、炭酸ジュースを渇望するあの思い。
それだけは今でも記憶にしっかりと残されています。
でも、渇きを炭酸ジュースで潤した記憶はないんですよねぇ。
喉を癒してくれたのはいつも冷えた麦茶と生ぬるい水道水でした。
仮にもし、あの渇きと炭酸ジュースが結びついてしまっていたら、今とは別の人生があったのかもなぁと、壮大なことを考えてみたりします。
もしかしたら結びつけてはいけないものだったのかもしれません。
喉の渇きは麦茶や水道水で癒せましたが、他のものが結びついたらちょっと怖いなとふと思いました。
例えば孤独感とSNSとかね。
たらこが子供の頃はSNSどころかインターネットもありませんでした。
当時はパソコン通信とかって言ったのかな?
もし、子供のころにネットがあって、たらこが孤独感を感じていたら、SNSのような見ず知らずの他人と交流できるツールは、のどの渇きを潤すよりもはるかに強い快楽を与えていたかもしれません。
そーゆーものを子供が覚えてしまうと、危険だなぁと思ったりもします。
人は常に何かしら欲求を感じる生き物ですが、そう言う欲求を手っ取り早く癒してくれるモノは人にとって悪い影響を与える場合もあります。
もちろん、ほどほどに楽しめばなんら問題は無いと思います。
ほどほどにしておけば、ですが。
ただ、問題はどこでブレーキをかけるか、ですね。
自分一人だとなかなかそのタイミングが分からない。
あっ、これがブレーキだなって思った時、たらこはいったん足を止めます。
自分に足りないものを補おうとして続けていたことを途中で止めてじっくりと考えます。
人生は小さいことの積み重ねと言いますが、近道なんてものはないんですよね。
本当に欲しい物を手に入れるには、コツコツと小さなことを積み重ねていくしかないんです。
だから……ね。
たまにはちょっと立ち止まってみるのもいいと思うのですよ。
じっと足を止めれば、また違った風景も見えてくるでしょうから。
今までとは違った楽しみが見つかるかもしれません。