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軽いキスなのに

作者: 瀧 ゆきの

家に帰ってきて一人ベッドに突っ伏した。


胸の鼓動が止まらない。




   ◇


「今日は私が車を出すわ」


と言って二人で夜のイタリアン。


二人で会うのはこれが5回目。


友達にオススメのお店を聞いて予約したの。


私があなたをエスコートしたら、


頼れるお姉さんって意識してもらえると思って。




食事中、ふとした瞬間あなたに見つめられると


ドキドキで食べられなくて、


味もわからなかった。


でも必死に平常心を装ってた。




あなたを家まで送り届けた帰り際、


私が格好よく颯爽と帰るつもりだったのに


突然のあなたからのキス。


「今日はありがとう。またね。」


と言って颯爽と帰ったのはあなた。


ちょっと待って、これ、どういうことなの?


フリーズする私。


   ◇




ベッドに突っ伏しながら、思い出して顔が火照ってくる。


嬉しくて、嬉しくて、でも軽い人なのかしら?


頭の中がパニックよ。


落ち着くために水を飲んだらむせちゃった。


鏡を見て思わず唇を触っちゃう。また顔が真っ赤になる。


シャワーを浴びながら、また思い出して顔がにやけちゃう。


嬉しくて、嬉しくて、


胸の鼓動が止まらない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 余裕あるお姉さんぶろうとして年下に翻弄されちゃう大人な恋、短い作品でも雰囲気はたっぷりとあってとても素敵でした! 言葉のリズムが耳に心地よかったです。読ませていただき、有り難うございました…
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