表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

未来予想はむずかしい

作者: このはも

大原さやか朗読ラジオ 月の音色~radio for your pleasure tomorrow~(https://www.onsen.ag/program/tsukinone)の「月の文学館(テーマ:はるばる先に)」に投稿したショートショート(不採用でした)。

ある日、我が家に古い封筒が届いた。中身は、祖父の書いた手紙だった。


「これを読んでいるのは息子、いや、きっと息子のこどもだろう。

なにしろ、100年後に向けた手紙だからな。しかし、手紙が届いているなら、住んでいる家は同じはずだ。私の子孫よ、我が家の庭に、大きなミカンの木があるだろう。その下を掘ってみろ。それが、私からお前たちへの、秘密の遺産だ」


私はすぐに、庭のミカンの木の下を掘り、たくさんの金貨が入った木箱を見つけた。


「じいちゃん! こんなものが!」

あわてて報告する私に、祖父母と両親が集まる。


「おおー、そうじゃそうじゃ、なにしろ150年前に書いた手紙じゃから、すっかり忘れ取ったわい。しかし、あの時自分が埋めたお宝に、こうしてまためぐり合えるとはのー!」


そう、医学が進歩して、人間の寿命が300歳近くまで伸びるとは、当時の祖父には想像もつかないことだったのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ