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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
帝国激動編
254/429

エルフ、うぃんうぃんな関係を結ぶ

かなり空いたけど投稿


「で、それは反乱軍とやらを全部叩きつぶしたらいいのかな?」


精霊さんの力やフィズの力を当てにするなら場所を見つけて、精霊さんやフィズを集めればすぐに片がつく。

私の魔法でやってもいいけど疲れるしね。

精霊さんなら作った武器の実験ができると言って嬉々として参加してくれると思う。フィズは最近食べて寝てばかりだから多少は運動したほうがいいと思うし。

なんなら精霊さんだけで事足りると言ってもいい。


「いやー、それじゃぁだめなんだよ」


私の提案はあっさりと却下された。


「なんで? 反乱とか起こすんでしょ? 犯罪者なら殺しても問題ないでしょ?」


なにせこちらに歯向かう反乱なんだから。帝国のトップであるヴィに歯向かうんだから殺されても文句を言えないはずだし。そういう世界だって本で読んだ気がするんだけど?


「殺されそうになってるのに殺さないの?」

「殺さないってわけじゃないよ。ボクだって命が惜しい」


なにより捕まえた後に生かしてたら何されるかわからないじゃんとヴィは黒い笑顔で笑ってる。なんか怖いなぁ。


「暗殺では殺さない。反乱は起こさすけどね」

「どういう意味?」

「簡単に言えば色々と炙り出したいのさ」


ヴィによると反乱を起こそうとしている人はヴィの父親らしい。つまりは前皇帝。

前皇帝は人望が全くなく、皇帝としての才能なんかも欠けらもなかったらしい。

そんなわけだからこの国の人達、つまりは民衆なんかにも見放されて、前皇帝の子供であるヴィを女王が支持した物だからあっさりと代替わりさせられたらしい。

そんでもって自分から皇帝の座を奪い、さらに自分が皇帝の時より支持率の高いヴィを恨んでいるらしい。

完璧に八つ当たりというか自分が悪いタイプだよね。


「そんな人が反乱起こしてついてくる人いるの?」

「全員にとっていい政治なんてのは無理だよ? 誰かしら不満はあるものさ。あとあの人は無駄な実行力だけはあるから」


つまり不満のある人を集めて軍として纏めてるってことね。


「で、その反乱軍が出てきたら潰してほしいと?」

「そういうこと。ま、なるべく殺さないって程度でいいよ。なにせ反乱軍だしね。裏付けが取れたら首はねるし」


えらくあっさりと死にますね。

反乱軍だからどうでもいいけど。

全員生かしてとか言われないだけまだマシというとこだね。


「そんなわけでイルゼには反乱軍の鎮圧を手伝ってほしい。それが完了したら帝国の保有する寝具を提供ってことでどう?」

「頷かない理由がありません」

『いぎなーし』


私は欲しい寝具が手に入る。

ヴィは邪魔なのが消える。

精霊さん達は試作品で暴れられる。

誰も損しないいい関係というやつです。

本で読んだうぃんうぃんな関係ってやつです。

いや、反乱軍だけはどう転んでも碌な目に合わないよね。


こうして寝具を得るための条件が決められたわたしとヴィには改めて手を取り合うことにしたのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] あけましておめでとうございます 待ってた
[一言] いい寝具さえあれば、何でもやってもらえそうですね。
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