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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
アジト襲撃編
228/429

精霊、エコする

 

 いきなり逃げの一手に切り替えたヘテルベルを精霊さん達がやる気満々で追いかけていきました。

 まあ、ヘテルベルの奴は片手がフィズの攻撃で無くなってるし、残っている精霊さん曰く闘気オーラとやらの残り量もさほどないから問題はないと思いますけどね。


「問題は精霊さん達があれを殺さないかどうかなんだけどね」

「きゅー?」


 あいつを殺されると銀の滴が盗んだ物を溜め込んだ場所がわからなくなりますし。


「まあ、喋れるなら問題ないかな」

「くきゅ⁉︎」

『かげきー』


 死んでさえなければ問題ありませんね。

 止血や傷を塞ぐのであればエルフの薬を使えば事足りるでしょうし。

 さすがに死んでいる状態から生き返らせる薬というのはまだ私が追い出された時もエルフの村では作ってなかったはずですし。


 つまりは、生かして捕らえるというのは必須条件!


『む』

『つうろふさがれた?』

『いきなりとじたね』


 追いかけてた精霊さんが見失ったのかな?

 でもここって異空間だしある程度は弄れるだろうからそれのせいかも。

 となると逃げるのに徹されると捕まえるのはすごい難しくなるってことだよね。


「フィズに吹き飛ばしてもらう?」


 最短ルートで行くなら進む道を無理矢理作っていくのがいいはず。


『んー』

『ひぃずがやるとくうかんがこわれそう』

『さっきのもやばかったし』

『みんなばらばらになるよー』


 さらっと怖い事言わないでください。

 というかバラバラ⁉︎ バラバラってなんですか⁉︎


『ぼくたちがやってもいいけどー』

『まりょくたりなーい』

『がすけつてきな?』

「……君達馬鹿みたいに魔法使ってるじゃない」


 精霊さん達は存在自体が魔力みたいなものだけど普通の人があんなに魔法を乱射してたら魔力がなくなって意識が飛んでもおかしくないんだけどね。


『それはねー』

『いるぜがむだ! いっぱいあってむだ! つねにたれながしてるまりょくをあつめてつかってるんだよー』

『しぜんにやさしいりさいくるのこころ』

『ぼくたちせいれいはえこなのです』

「……」


 無駄に垂れ流し……

 ひ、表現がひどいしやたらと無駄! って強調してきてない? わざと? わざとなの?


 別に垂れ流してる気は無いんだけどなぁ。というか魔力って意識して留めて置けるものなの?

 この辺は精霊さん達に聞いても曖昧な表現で返ってきそうだしソラウあたりが帰ってきたら聞いてみるとしよう。


「はぁ、精霊樹剣を使うのもまずいんでしょ?」

『たぶんむりー』

『つぎやったらほうかいするかもー』


 私が精霊樹剣を使うのはやっぱりナシらしい。

 魔力を全部注いだらかなりの空間を丸ごと切り裂けそうだしね。

 崩壊したらどうなるかわからないし怖いから全力で拒否したい。


『そこでぼくたちのでばーん』

『まほうでくうかんをこていして』

『それがこわれないようなせんさいかつごうたんないちげきでみちをつくっていきます』

『せいれいさんはせんさいなんです』


 えーと…… よくわからないけで死なない程度にしたらいいと思います!


「でどうしたらいいの」

『こんかいはまりょくがたくさんいるから』

『たれながしのぶんじゃなくて、いるぜからちょくせつまりょくをもらうの』

『つまりいるぜはばってりー』


 なぜか楽しそうに笑う精霊さん達。

 そうか、バッテリーか。

 …………………… バッテリーって何?

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― 新着の感想 ―
[一言] これはイルゼもひどい目に遭う?
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