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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
アジト襲撃編
215/429

精霊、一部飛ばされる

更新再開


『ぎゃぁがぁぁぁぁぁ!』

「ってうるさ⁉︎」


 私が風の魔法を放り込んだのは隠された空間だったわけなんだけど精霊さん達の悲鳴が私の耳に響いた。

 というのも私が空間の蓋を外した瞬間に奇襲をしようとしたのか中に飛び込んだ精霊さん達がいて、その精霊さん達が私の魔法に巻き込まれただけなんだけどね。


 魔法に巻き込まれた精霊さん達はというと悲鳴を上げながら奥へと怪しい方々と共に吹き飛ばされていった。


『いるぜ!』

『あれたのしそう!』

『ぼくらにもやって!』

「いや、遊びじゃないんだけど」


 凄いキラキラした眼で見られてる!

 新しい遊びだと勘違いされてるみたいだけど遊んでないんだよ?

 あと、飛ばされた精霊さん達の悲鳴は割と切実だったよ?


「私の欲しい物を見つけてきてくれたらやってあげるよ」


 でも、それで精霊さん達のやる気が出るなら利用するよね?

 私もなるべく楽がしたいわけだし。

 変に時間を掛けてもヴィ達が何かしてこないとも限らないしさ。

 監視してた人達には忠告しといたけど時間稼ぎにもならないだろうし。一応、帝国の騎士だから連絡は絶対するだろうしね。


『なんだっけ?』

『まくらとしきぶとん?』

『とくちょうあるかなぁ』


 快眠が約束されるような寝具なんだから見るだけでわかるような何かがあるはずだよね。きっと凄い魔力とかが込められているに違いない。


『いるぜゆめみすぎだよねー』

『しんぐみたいなのをこわさなければいいかなぁ?』

『うごくのだけねらえばいいんじゃない?』

『とりあえずもやすのはなしかな』

「うん、火はやめといてね」


 閉ざされた空間で火なんか起こしたらどうなるか考えたくない。

 息苦しくなって死んでしまうよ。

 でも風魔法をうまく使えば死なないかもしれない。そんな生きるか死ぬかのギャンブルみたいなのは試したいとは思わないけどね。

 いや、今言い聞かせてても精霊さんならテンションが上がって忘れてやらかしそうなんだけど……


「火は絶対禁止だからね?」

『『『はーい』』』


 なんか不気味なくらいいい返事だった。

 思わず疑わしげな視線を返事をした精霊さん達へと向ける。


「合体魔法とかもダメだよ? 火と風だからいいかみたいな考えはダメだからね?」

『『『……』』』


 なんで無言で視線を逸らすの⁉︎


『ぜんしょします』

『がんばります』

『まえむきにけんとうします』

『すべてひしょがやりました』


 絶対守る気ないな!

 あと秘書って誰⁉︎

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― 新着の感想 ―
[一言] 相変わらず精霊さん面白過ぎですね。
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