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精霊樹のエルフは働かない  作者: るーるー
帝国混乱編
165/429

エルフ、作る



「あ、ほんとに色々ある」

『でしょー』

『ほめてほめてー』


 ダンジョンコアの設置されている部屋に移動した精霊さん達と私は早速、ダンジョンコアを弄る。

 私がダンジョンコアへと手をかざすとダンジョンコアの上にいくつもの映像が現れる。

 その中身は私が探していた移動手段みたい。

 手をかざすだけで私が探しているの物を感知するなんてダンジョンコア、なんて有能なの。


 さて、探してる移動手段はと……

 ふむふむ、空飛ぶ〇〇みたいなのが多いみたいね。

 確かに空を飛べばどんな悪路も関係ない。

 それにしてもこれダンジョンコアよ。

 空飛ぶと付ければなんでもいいとか思ってない? ネーミングが安直すぎる気がするよ。


『これ、これにしよう! そらとぶぎゃくさつぐま!』

『いや、こっちのそらとぶまさつひゅどらがいい!』

『こっちのおんそくらいがーのほうがいいよ!』


 精霊さんは精霊さん達でなんかはしゃいでます。

 いやいや、君たち。どう考えても選ぼうとしてるのはヤバいやつだよね?

 虐殺クマと魔殺ヒュドラとかってあれでしょ? アヴェイロンの森でも上位の魔獣じゃなかった? そんなのに運ばれるの? いや、運ばれたとしても帝国に連れて行ったら帝国が大混乱に陥りそうだけど……

 それに最後のおんそくライガーって何? おんそくって。


 喚いている精霊さん達は放置して私は安全そうな移動手段を探すことにした。

 空飛ぶ〇〇はなんか生き物が多いなぁ。

 制御できる気がしないからこれらは全部パス。

 となると必然的に生き物じゃない物になる。


「空飛ぶ箒に空飛ぶ家? なんでそんなの飛ばすのかよくわからない」


 とりあえず飛ばしとこうとかいう意思が見え隠れしてるし。


『いっそのことしろをとべるようにするとか?』

『それもあり!』

『ゆめがあるー』

「いや、ないでしょ……」


 城が空を飛んでいく。確かに夢がある光景ではあるんだけど帝国側からしたら悪夢でしかないと思う。

 だって精霊さん達がいる城がくるわけだし。国くらい簡単に滅びそうだよ。


「あと城を下ろす場所がなさそうだし」

『あ、たしかに』

『ていこくのしろつぶしちゃう?』


 物騒極まりないね。

 いや、精霊さん達なら冗談で済ませなさそう……笑いながら帝国の城の上にこの城を落としそうだわ。

 まあ、持ち運びの事も考えないといけないわけよ。


 そんなわけで簡単に使えそうなものはと……


 頭上に浮かぶ映像の中から使えそうな物(生き物以外)を探すことにした。

 精霊さん達はなんか色々楽しそうだから放っておく。


「うーん、無難なのは靴か絨毯かなぁ」


 ダンジョンコアが提示してくるのは明らかに生き物が多いし、それを除外していくと今度は空飛ぶ建物シリーズだった。

 それをさらに除外していってなんとか許容範囲に入りそうなのが空飛ぶ靴か空飛ぶ絨毯なんだよね。


「楽そうなのはどっちかなぁ」


 どちらも使えば勝手にイメージした場所に飛んでいってくれるのが理想的かな。


『ならどっちも作っちゃえばいいんじゃない?』

『いいとこどりー』

『りょうてにはな?』

「……なるほど」


 確かに絨毯と靴を作るのにどれくらいの魔力量が掛かるのかはわからないけど、何も一つしか作ってはいけないとうわけじゃないもんね。


「よし、二つとも作ろう!」

『わーい』

『びんじょー』

『おんそくライガーもつくるぅ』


 こうして私は空飛ぶ絨毯と空飛ぶブーツを作ったわけだけど、その横で精霊さん達も空飛ぶ虐殺クマや空飛ぶ魔殺ヒュドラ、おんそくライガーとやらを作り出してたわけなんだけど……


『こんのー』

『いきなりおそってくるなんて!』

『かくのちがいをみせてやる!』


 作り出した魔獣達が言うことを聞かずにいきなり襲いかかってきたみたいで精霊さんは魔法で魔獣達をボコボコにした挙句、森へと捨てるように放り出してた。


 あれ、森で生きていけるのかなぁ。

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