~旅の始まりです~
やはり時間の都合上毎日深夜1時の更新に変更しようかと思います。
今回は旅立ち編です。 やっぱり旅立ちの朝ってとってもワクワクしますよね!
出発当日の朝、スマホの目覚ましで、目を覚ます。
準備はとっくに済ませてある。飛行機の時間は朝9時30分 今はまだ朝4時なのでまだ出発するにはかなり早いが、期待と興奮が僕を、突き動かす。
「朝ご飯は途中の牛丼屋でいいか」
僕の家から、成田空港まではシャトルバスで1時間の距離だ。
バスは24時間出てるのでいつ出発しても問題ない。
便利な世の中になった物だ。
高鳴る期待を胸に、僕は外套を羽織る。
「さぁ 出発だ! いざ僕のまだ見ぬ世界へ」
自宅から駅までの途中、生き慣れた牛丼屋に立ち寄る。
まだ朝は4時30分だってのに意外と人が多かった。
これから仕事へ向かうサラリーマン、散歩がてらのご老人、始発を待つ人々・・・
早朝の駅は思いの外混んでいた。
何せ僕が務めていた会社の出勤時間が朝10時だった事も有り、この時間の駅の様子を見るのは初めてだ。
目に映るもの全てが新鮮に感じる。
幾ら東京とは言え、12月の早朝は流石に冷える。
気温は、3度ぐらいだろうか。
しかしこの程度で寒いだなんて言ってはいられない。
なんせ僕は、これから北海道へ向かうんだ。
そんな事を思っていると、向かって来る電車の音がホームに鳴り響いた。
次は 東京 東京
実を言うと僕の家から成田空港へ向かうルートは幾つかあった。
上野からは、直通の電車が出ていたりもする。
ただ、僕はじっくりと周りの風景を見てみたい気分だった。
平日の早朝の時間 慌ただしく動く人々 僕が切り離された世界の住人達だ。
朝早い時間だと言うのに、東京駅には沢山の人が居た。
「皆何処へ向かうんだろう」
僕は、ふと心の中で思う。
人間は、限られた時間の中で生きている。
人生を短いと思う人も居れば長いと思う人も居るだろう。
僕は今まで、時間の流れなんてあっと言うまだ と思っていた人間だが、いざ自由の身になってみると
悠久の時の流れを感じる。
僕は、迷わずシャトルバスの乗り場へ急いだ。
ここで少しゆっくりする事も出来るし、飛行機の時間なんてまだまだだ。
急いでも意味が無い事は、頭では理解していた。
しかし未だかつて味わった事の無い、好奇心が僕を突き動かす。
東京駅からバス乗り場までは歩いて5分程度だ。
勿論色々な事を考えながら歩くとあっと言う間に着いた。
丁度のタイミングでシャトルバスが到着した。
僕は、迷わずバスに乗り込む。
今僕の心にあるのは、期待と興味だ。
未だ見ぬ地へ旅立つと言う期待。
そして、今まで見た事も無いような白銀で覆われた世界への興味。
途中バスは高速へ乗る。
噂で良く聞く首都高速だ。
恥ずかしながら、僕は車の免許を持っていない。
だから、高速道路なんて走るのは実家に居た頃に父親の車に乗った以来だ。
やはり、ここでの景色も全てが新鮮だった。
早朝と言う事も有り、トラックが多いが中には乗用車も見受けられる。
彼らもどこかへ旅に出かけるのだろうか。
1時間程走り、バスは成田空港へ到着した。
僕は、預けていたキャリーケースを受け取り、空港内へと向かう。
「さぁ 旅の始まりだ」
僕の心は、未だかつて無い程踊っていた。
旅立ちの朝の空港までの期待をメインに書いてみました。
次回は飛行機編です。