第57話 なんでコンビニのトイレはまだ綺麗で、電車のトイレは汚いんだろうか?
「……これ、ひどくないですかね!?」
僕は、只今絶賛かくれんぼ中です。見つかれば半殺しにされるであろうかくれんぼに参加中です。なお、鬼は二人でーす。
……え、なんでこうなっているのかだって? ……そうだな、その成り立ちを説明しようか。
二人の顔に落書きをして、大爆笑した後の話。
「さてと、希心。覚悟はいい?」
「え……何のことでしょうか。」
とりあえずとぼけてみる。
「顔に落書きしたの、希心でしょ?」
「いやー何のことだが。」
珠理って可能性もあるのに、なんですぐ僕になるのかなー。
「悠加。準備。」
「はいよー。」
「待って!僕がやった証拠は!?」
「うーんなんとなく。」
「ひどくね!?」
「まぁ、ひとつあるんだけどね。」
「え。」
あれ、完全犯罪したつもりなんだけどなー。魔法でやったんだから、証拠なんて残ってないだろうし。
「まず、最初に二人ともペンを持ってなかったこと。そこで、私達に落書きをできる方法はって考えれば……。」
「あ。」
そうか。魔法しか落書きする方法がないってことか。
「珠理は魔法を撃つことが出来ない。よって、希心が犯人ってことなんだけどね。」
「確かにその通りだぜ!」
「でも、実行犯は僕かもしれないけど、裏で僕を牛耳ってる人がいる……かもよ?」
「でも、やったのは希心なんでしょ? 実行犯は確定してるからね。」
あれ、責任転嫁できてなくね?
「悠加!」
「いくぜ!」
「に……にげるー!」
僕は教室を飛び出し、逃げ出した。
「悠加。追いかけるよ。」
「オッケー。」
二人とも教室を出ていった。
「……。」
珠理はたった一人、教室にいた。
「早絵さんのは……完全に希心さんのせいですけど、悠加さんは、私……なんですけどね。」
珠理はそうつぶやいた。そしてクスっと笑った。
「さてどこに逃げるべきか……。」
見つからなさそうな場所って考えて……。うーん昔の小学校とかなら体育館の裏とか、って考えるけど……。
「!、いいとこあるじゃんか。」
僕はそこに向かった。
「……ここは安心だろ。」
行きついた場所はトイレである。男子用トイレ。追いかけてきてるのは悠加と早絵。二人とも女性だ。だから男子用トイレには入ることが出来ない。これは勝ったな。
「とりあえず、便座のほうにいるか。」
僕は便座のほうに座った。そして今に至るというわけだ。
「でも、以外に便所って落ち着くよな。」
便所で弁当を食べてる奴がいるって聞いたことあるけど、案外落ち着いて食べれるかもな。
「ただし、綺麗な便所に限るだろうけどな。」
流石に汚い便所で便所メシは食べたくないよな。例えば……、電車の駅のトイレとかな。ほとんどの駅のトイレは汚いからな。
「でも、なんであそこまで便所って汚いんだろうな。」
みんなが利用するから汚くなるんだろうけど、コンビニのトイレよりなんであそこまで汚くなるのか……。
「ま、今考えたところでなにも思わないだろうし、あの世界に戻ったところで二度と駅でトイレしないけどな。」
僕はそう思った。トイレ行くならやっぱりきれいなところだよな。
それから数十分後。僕は思ってしまった。これって制限時間無制限のかくれんぼじゃないってことを。逃げ切ることは不可能。といかそのルートに行く道がない。よって負けがもう確定してるってことを知ってしまった。
「ってことは、とりあえず、自分の罪を減らす行動をしないといけないな。」
それで考えられる方法は一つ。もう一回あの教室に戻ることだ。
「珠理が共犯ってことにすれば少しは罪が軽くなるだろうしな。」
そう思い僕はイチかバチかで外に飛び出した。大体こういう時って見つかるんだよな……。
「大丈夫だった。」
フラグは回収しなくて済んだな。
「このまま、第5教室に行きますか。」
僕は周りを注意しながら第5教室に向かった。
「とくに何事もなく戻ってこれたな。」
僕は第5教室の前に着いた。
「ここまで何もなかったのが、ある意味怖いな。」
僕はそう思てしまった。だってこういう時って何か出会うじゃん。とあるゲームで例えるなら、虫よけスプレーとか、ゴールドスプレーを使わずに草むらに入っいるようなもんだからな。絶対にエンカウントする奴だから。
「でも、ここまで戻ってこれたっていうことは運がよかったのかもな。」
そうであると思いたい。というかそうであってほしい。
「とりあえず入るか。そもそもここに珠理がいるかどうかなんてわかんないし。」
僕は教室に入って行った。すると、そこには珠理が座って読書をしていた。
「あ、おかえり……なさい。」
「おかえりなさいじゃねーよ!」
「そう……ですね。」
「そうだわ!ってこれを見込んで手伝ってたわけか。」
「黙秘権……。」
「ま。そうなると思ってたよ。んで、あとの二人は?」
「どっか……いった。」
「ですよねー。」
ま、そうだろうと思ってた。とりあえず、どっかに言った二人を待つことにしようか。そして何とかしよう。ま、こっちには珠理という頼もしい?メンバーがこっち側にいるわけだしな。
「珠理。なんか本一冊貸してくれないか?」
「いい……けど、なんで。」
「暇つぶし……かな。」
「そう……。」
珠理が一冊貸してくれた。タイトルは魔法の呪文初級編。
「これで、呪文覚えろってか?」
「うん……。」
確かにいろんな種類の魔法があることはわかってたし、いずれ知らなきゃいけないものも多いだろうから、読むか。
僕は魔法の呪文初級編の本を読み始めた。




