第7話 悪戦苦闘
「館長、一花の消息が途絶えました。捜索を致しますか?」
とある一室にピッチピチのタイトスカートを履いたエッチぃ服装をした如何にも「秘書ですよ」オーラを放った金髪メガネ美女。
それと、その美女と机を挟んだ向こう側に、お高そうな椅子に座った厳つい顔をしたおっさんが居た。
「ああ、頼む。それと今は館長ではなくボスと呼べ」
「失礼致しました館長」
「……」
「どうされました?館長」
「いや、何でもないぞ。ボスは仕事があるのでこれで失礼する。ボスはな!」
「分かりました。お気を付けて行ってらっしゃいませ館長」
「……」
自称ボスの男は席を立ち部屋から出ていった。
「はぁ…ボス…好き…」
―――――
「さて、おっぱいよ。そんなボロボロの制服ではお外を歩けませんね?」
「ええそうね。新しいのを買ってくれるのかしら?ええーっと…名前は?」
そう言えば名前を伝え忘れてたな。色々な事が有りすぎて忘れてた。
「小竹大翔ですわ。覚えておくが良いわ、おっぱいさん」
「あら、そんなダサい名前だったのね。しょうがないから覚えておくわ。バルトさん」
「てめぇ!ぶっ飛ばす!おっぱい風情が調子のってんじゃねぇ!」
「何だと!力士見たいな名前しやがって!」
「俺の名前はハルトだ!バルトじゃねぇ!」
―――――
「はぁ…何で俺が女の服を選らばにゃならんのだ…」
結局あの後ボコボコにされて「服を買ってこなければ殺す」って脅され、嫌々出掛けてきて今に至るんだが何故だ…。
「た、高い…」
女ものの服はこんなに高いものなのか…。な!こんなので9000円!高すぎる!高すぎるぞ!
服の値段は知らん。